去年と違い、架線が張られている (台灣省桃園縣)
台北車站に戻り、コインロッカーから手荷物を取り出し、國光客運の空港行バス乗り場へ。窓口で切符(125元)を買い、売店を物色しているとタクシーの運転手が客引きに来た。バス待合室にまで来て客引きとはご苦労なことだが、バスの切符を見せて諦めさせる。売店には便當がある。ビールも欲しいが、売店のおっちゃんにビールやビアーと言っても通じない。意を決して「謝謝」以外に中国語らしきものを話してみる。四声なぞ出鱈目である。
わし「啤酒有嗎?」
おっちゃん「没有」
あっさりと通じた。答えは残念なものだったが。少しは中国語を仕入れておこうかと思う。便當(70元)と、ビールの代わりに可口可樂(20元)を買ってゆく。日本人の学生のグループに続いてバスに乗る。彼らは合宿か何かの帰りなのか。バスは13時27分に発車。淡水河を渡り、台北縣三重市に入る。同市内のバスターミナルで客を乗せて、高速に入る。便當を開けてみる。ご飯の上に肉、あとは豆腐や野菜などの副菜という内容。暖かくはないし値段も少し高いが、味付けは良く旨かった。本線料金所を過ぎ、高鐵の高架を抜けてゆく。渋滞はなく快調。臺灣桃園國際機場第一航廈に14時14分到着、続いて第二航廈に14時18分到着した。
國光客運のバス (臺灣桃園國際機場)
直ちに搭乗手続きをする。カウンターには列が出来ているので、自動チェックイン機を使う。ただし日本語の表示がないので、よく分からないという顔をして地上職員の女性に操作してもらう。出境の前に用を足し、もう忘れている事はないかと考えてみれば、お土産がまだである。鳳梨酥が欲しいので売店に行くが、1箱350元もする。うーんと唸っていると、店員がカードも使えますと言う。そういう問題じゃない。しかし鳳梨酥は旨いので、お土産はこれしかない。鳳梨酥5箱と太陽餅(250元)1箱を購入する。今朝両替したお金は殆どなくなった。帰国後両方を食べたが、この100元の差は大きかった。鳳梨酥をお土産にしなかった人には申し訳ない事をした。これらのお菓子を入れた紙袋(二重)が実に重い。ここまでの手荷物と同じくらいに重い。余程餡が詰まっているのだろう。手荷物とお菓子のX線検査を受け、旅券に「中華民國 出境」のハンコを無事に貰う。
臺灣桃園國際機場 (台灣省桃園縣大園郷)
便當を食べたばかりだがビールは飲めなかったので、ここの軽食堂で最後の台湾ビール(120元)を一杯。小菜(60元)も一皿。ピリ辛の一品だが、ちと量が多い。日本でこの手の惣菜はちょっぴりなのだが。大変申し訳ないが残してしまう。食べ物を粗末にしたのは高雄の六合夜市と今回の2回である。食べきれない程供する土地柄なのかも知れないが、自分の流儀に反する。隣の卓では50代か60代位の日本人男性が豪快にご飯ものを残している。最後に日本人の評判を気にしつつ、帰国の便に搭乗した。 (つづく)
中華航空 CI106 (臺灣桃園國際機場)
いずれも民國95年11月28日撮影