スタジオSZ8のブログ

スタジオSZ8(鈴八)のぬるめの日常

BOSS

2009-06-14 | 映画、ドラマ、テレビ
 「BOSS」、話題になっているようです。
 うーん、確かに面白いです。「ゴッドハンド輝」(笑)「ハンチョウ」が脱落していきましたが、毎週、「BOSS」は欠かさず見るようになってます。
 が、何でしょうか? 「今一歩」感がするんですよ。

 欲張りと言うか、かなり理想の高い事を目指しているのが判ります。
 豪華なキャストで、スタイリッシュでストーリーも考えられて、コメディっぽくもあり、社会性も問う。というような大衆に受けるエンターテインメントと造ろう。と言う意思は感じられるんです。
 ですが、「どこかで観たような話」というのが、なんか多いんです。

 細かな事象を捉え、推理していく展開と、なぜか必要以上に上司に目をつけられる所なんかは、どうしても「相棒」を連想してしまいます。
 そういうリアリティを追求するのかと思うと、オフィスのセットはやたらスタイリッシュだし、ファッションもお洒落です。
 この辺のバランスが、どうしても馴染めない。

 また、ストーリーにしても、1話で、容疑者の時間感覚を狂わせて、勝ったと思わせ自供を引き出すトリック。9話で、秩序型、無秩序型のプロファイルを持った多重人格者の犯人とか、「クリミナルマインド」で見たような・・・。
 仲間の一人が拉致されて、それをネット中継する話なんかも、この「クリミナルマインド」や「CSI」で観ました。まあ、この手のアイデアは、真似とかではないと思うのですが。
  
 …どうしても「何か」と比べてしまうんですよねえ。
 確信に近いのですが、脚本家の何人かは、確実に「クリミナルマインド」を意識してますよね。
 
 ただ、作品そのものの完成度というか質は上がっています。
 登場人物の過去、その消化、また成長や心境の変化等によって、人間関係や空気が変わっていく様を、ちゃんと描いてます。
 食べ物の好みのギャップを、コミカルに描いたシーン(9話)は見事でした。
 で、雰囲気ができた所で、起承転結の「転」を持ってくるなど、シリーズの構成もしっかりしています。

 どこまで「今一歩」感を解消してくれるか、楽しみなドラマではあります。


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