
小室直樹著、講談社+α文庫刊
小室さんの著作は独特の文体で、空の高みから「訓垂れる」感じですが、論旨が明快で、却ってさわやかさえ感じます。
最初に読んだ著作を忘れましたが、近年では「日本人のための資本主義原論」、「硫黄島 栗林忠通大将の教訓」、「経済思想ゼミナール 経済学をめぐる巨匠たち」、「日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか」を読みました。
本書では、日本が戦った戦争を辿り、多くの問題点を指摘し、どうすべきであったかを述べています。
また、日露戦争での失敗が、敗戦の遠因となっていることを、例を挙げて何度も示しています。
更に、戦後の日本には、その遠因が温存されており、戦後の成功と失敗に結び付いていると指摘し、処方箋を提示しています。
やや放談気味ですが、納得する点が多い著作でした。
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○小室直樹
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評価は4です。
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