ようこそ
数か月前に、約35年振りの高校の同窓会を開催した。30数名の参加者で大いに盛り上がったが、改めて人生色々だと思った。既に亡くなっている同級生も10数名いたが、参加できなかった人も数多くいた。ありがたい事に、私の快気祝いで4名から始まった同級生の親睦会が、数か月に一度から現在では、同級生の有志で3カ月に1度はゴルフも兼ねての親睦会に進化した。
私は、この度の大病で、好きだったゴルフも出来なくなり、親睦会のみの参加であるが、皆さん気持ちよく誘ってくれて、先日も夜遅くまで盛り上がった。
人生の約20年間は、社会人になる為の勉強の期間であり、その後の約40年間は、社会や地域などの貢献と同時に結婚、子育てなどに追われる期間。60歳からは還暦と言って新たな人生が約20年間始まる。
60歳の定年で、雇用延長を選択する者、再雇用を選択する者。新たな職場を選択する者。パートで働く選択をする者。年金暮らしを選択する者。本当に人それぞれの人生を選択している。所得の問題もあるが、自分の生きがいや存在価値を認識したい者が殆んどだ。
私は、約40年間「ユラク」の経営に当たってきたが、世代交代に伴い後進に道を譲り、再度自分の会社としてM&Aにより、零細企業を買収して長男と二人三脚で新たな人生をスタートさせて3年が経過した。
ところが、御承知の通り3年半前にから、3箇所にガンが見つかり闘病生活を余儀なくされ、生命の危険も有り若干32歳の長男に代表取締役を変更し、将来の事業継続の為の最善策を取った。
しかし、奇跡的にも回復して依然と変わらぬまでとは言えないが、毎日元気に趣味の仕事に生きがいを見出している。多くの人や社員からも「少しは休んだら」「ボチボチと」などの親切な助言をいただくが、私は会社に居る時が一番の幸せで、満足感でいっぱいだ。とても生きがいを感じながら生活を楽しんでいる。株式会社とは言え同族会社なので、定年は自分が自分で決めるだけであるので、気楽なものである。同族会社の零細企業とはいえ18名が働いているので、その責任は重い。
常に気になるのは、当然であるが業績である。喜んだり悲しんだり、笑ったり泣いたりの日々であるが、これが一番の生きがいである。ひよっとすると、これらが大病の回復の奇跡を起こしたのかも知れないとさえ思える。
60歳からの人生の選択は重要である。私は63歳なので平均寿命まで17年間もある。何としても第二の人生を無難に乗り越えねばと思う日々であるが、後の事は社長である長男が考えてくれるだろう。
3人の子育てを終え、それそぞれが家庭を持ち、7人の孫にも囲まれ3家族共に車で30分圏内に住んでいる。長男は隣だが
しかし、事業経営は生き物だ。今日は良くても明日は分からない心して掛からなければと思う今日この頃である。