風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

今年は豊作?

2009-05-29 | Weblog
ブナは、5~6年に1度豊作の年があり、その間はあまり実もつけないらしい。

この春は、どこのブナ林も元気がいい感じで、花も多い気がする。
今年のブナは“生り年”で豊作かもしれない。


ブナ(雌花) 09.5.23 氷ノ山


ブナ(雄花) 09.5.23 氷ノ山

怪獣?妖怪?

2009-05-28 | Weblog

セイヨウキランソウ 09.5.23 氷ノ山

怪獣みたいに見えませんか?
神戸大ヒュッテのベランダの
礎石の脇で咲いていたセイヨウキランソウです。

北ヨーロッパ原産の園芸種で、
セイヨウジュウニヒトエとか英語名でアジュガなどと呼ばれているようです。
匍匐する茎を出して群生するため、
元々はグランドカバー用に栽培されたそうです。
狭い花壇から逃げ出して氷ノ山までやって来たのでしょう。

インベーダーとしてみてしまうと、
唇形の小さな花が怪獣か妖怪のようにも見えてしまいます。
もちろんセイヨウキランソウには何も責任は無いので、
ちょっとかわいそうな言い方というか、見方ですね。

まぁ、そんなに広がっていくような環境じゃないと思いますが、
氷ノ山は希少な植物も多いので、
各地で問題となっている隣のオオバコのようにならなければよいのですが・・・。


セイヨウキランソウ(左はオオバコ) 09.5.23 氷ノ山

夏みかんの花

2009-05-26 | Weblog

ナツミカン(?) 09.5.24 鳥取市

庭の片隅のナツミカンに白い花が一輪咲いているのに気がつきました。

子供たちがまだ小さい頃、
甘夏だったか、食べた後の種を埋めておいたところ、
実生で生えてきた木です。

もう15、6年たってますが、
花は一度も咲いたことがありませんでした。
もちろん実をつけることもなかったのです。
切ることもできず、ほったらかしていたのですが・・・。

ちゃんと夏ミカンができるだろうか?

今週も氷ノ山

2009-05-25 | スミレ
土曜日なので、正確には先週ということになるのかもしれませんが、
16日に引き続き氷ノ山に上がってきました。
氷ノ越から、途中寄り道しながら三ノ丸へ抜けるコースを歩いてみました。


氷ノ越 09.5.23

先週(16日)に引き続いての氷ノ山は、訳がありまして、
実は先週、頂上小屋に忘れ物をしてしまったので、
ゴミにならないうちに取りに行きたかったんです。
それと、氷ノ山には本当にツルタチツボスミレがないのか、
もう少し広い範囲を見てみたかったこともありました。
というようなことで、連続の氷ノ山行きとなりました。


氷ノ山山頂 09.5.23

午前中はガスがかかっていた山頂も、
神大ヒュッテまで行ってくる間にガスも晴れてきました。
お弁当を広げる登山者で大賑わいです。
この日は、中高年登山者にまじって若い人たちも多く、
そろいのザックやズボンは、高校の山岳部でしょうか。
あんな頃もあったなと、昔を思い出しました。


氷ノ山山頂 09.5.23

緩やかな尾根歩きを楽しみながら三ノ丸へ向かいます。

この日の三ノ丸は、遠くの山は霞んでしまって、
扇ノ山や三室山などはシルエットでやっと分かる程度でした。


氷ノ山方面 09.5.23 三ノ丸


キャンプ場方面 09.5.23 ゲレンデ頂部

ところで、山頂小屋の忘れ物は無事に回収できました。
それとツルタチツボスミレですが、
赤倉山までの稜線、神大ヒュッテまでの東尾根、
もちろん三ノ丸コースも注意していたのですが確認できませんでした。
探したのは登山道沿いだけですから、
他の場所に生育している可能性はありますが・・・。
いずれにしても、氷ノ山には無いか少ないのでしょう。

今回、ツルタチツボスミレには会えなかったのですが、
うれしい新しい出会いがありました。マルバスミレです。
教科書どおり崩壊斜面に群落を作っていました。
花は盛期を過ぎていたので、また来年の楽しみです。


マルバスミレ 09.5.23 氷ノ山

新緑の氷ノ山(2)

2009-05-19 | Weblog
天候のせいか、この日は登山者も少なく静かな山頂でした。
風も強く気温も下がってきたようなので小屋の中へ避難です。
ところで、小屋の入口の扉が壊れていました。
どうも金具(蝶番)が延びてしまっているようです。

いつもどおりの質素な昼ごはんを食べたら下山です。
天候のこともあって、三ノ丸の予定を変更して仙谷から下りることにしました。


仙谷 09.5.16 氷ノ山

実は今回、ツルタチツボスミレの花を期待して上がったのですが、
「へ~、氷ノ山には無いんだ」という結果に終わりました。

三国山、扇ノ山と稜線のブナ林には結構あったので、
当然氷ノ山にもあるだろうと、何の疑いもなく、
「1週間もたったし、そろそろ咲いてるだろうやぁ」
と思っていたのですが、稜線のブナ林に咲いているのは
ニョイスミレ(ツボスミレ)と少しのオオタチツボスミレ。
花どころか、あの特徴的なツルタチツボスミレの葉をまったく見かけませんでした。

同じブナ林とはいえ、その規模や林床の植物を含めて見てみると、
それぞれ違いというか、個性みたいなものがあるように感じました。
おそらく、その個性を作っているのは、地形や地質、気候だけでなく、
人間の活動とのかかわりが大きな要因じゃないかななどと
素人なりに考えるのですが、さて、どんなもんでしょうか。


ニョイスミレ 09.5.16 氷ノ山


イワカガミ 09.5.16 氷ノ山

氷ノ山も色々な花が咲き始めました。
ニリンソウは今が盛りで、谷筋に群落を作っています。
あまりあちこちにあって目移りし、結局ろくな写真を撮らずじまいでした。

 
チゴユリ 09.5.16 氷ノ山       ツクバネソウ 09.5.16 氷ノ山

 
クルマムグラ 09.5.16 氷ノ山     ルイヨウボタン 09.5.16 氷ノ山


サンカヨウ 09.5.16 氷ノ山

新緑の氷ノ山(1)

2009-05-18 | Weblog

ブナ林 09.5.16 氷ノ山

16日の土曜日は、新緑の氷ノ山を楽しんできました。

天気予報では、曇で午後遅くには雨だったと思いますが、
ちょっとパラっときたくらいで、下山まで何とかもってくれました。

氷ノ越までの谷筋に群落を作ってたくさん咲いていたタチカメバソウ。
ヤマルリソウと同じ仲間なのでよく似た花ですが、
中心の黄色がアクセントになっています。
変わった名前というか、意味わかんない、
というような名前ですが、漢字で書くと「立亀葉草」。
葉が亀の甲羅に似ていることから付けられた名前だそうです。
でも、あんまり似ているようには思えないんですが・・・。


タチカメバソウ 09.5.16 氷ノ山 

ハシリドコロは、初めて見ました。
猛毒があるそうで、間違って食べると錯乱して走りだすとか。

 
ハシリドコロ 09.5.16 氷ノ山     ホウチャクソウ 09.5.16 氷ノ山

登山道脇には、オオタチツボスミレ、タチツボスミレ、
ニョイスミレ、スミレサイシンなどスミレ類も群落を作っています。
キャンプ場の登山口近くでは、フモトスミレも咲いていました。


オオタチツボスミレ 09.5.16 氷ノ山

頂上も近くなって振り返ると、
通ってきた氷ノ越の避難小屋が小さく見えます。
シルエットになって、なだらかな山容を見せる山は、
先週上がった扇ノ山です。


赤倉山と氷ノ越(手前)と扇ノ山(奥) 09.5.16

ツマキチョウ

2009-05-13 | Weblog
扇ノ山の登山口に向かう林道で雌のツマキチョウを見ました。

モンシロチョウに似ていますが、ちょっと小さく、飛び方も違います。
雄の前翅の先端にはオレンジ色の斑紋がありますが、雌は無紋です。
後ろ翅の裏は複雑な迷彩色模様になっています。

このツマキチョウを初めて採った子供の頃を思い出しました。
ツマキチョウは全国に分布する蝶ですが、
春にしか現れず個体数も少ないので、当時でもめったに採れませんでした。
とっても嬉しかったことを覚えています。


ツマキチョウ(♀) 09.5.10 扇ノ山(河合谷林道)

ところで、白い蝶の写真は難しいですね。ピントも合っていません。
一眼レフだったら、もうちょっと良いのが撮れるかも・・・。
蝶の季節になると・・、物欲が・・、物欲が刺激されます。

新緑の扇ノ山

2009-05-11 | Weblog

ブナ林 09.5.10 扇ノ山

日曜日の午後、新緑のブナ林を歩いてきました。
夏のような日差しも、
ブナの新緑を通るとやさしい木漏れ日になります。

まだ蕾も多のですが、サンカヨウも咲き始めました。


サンカヨウ 09.5.10 扇ノ山

山頂の避難小屋の2階から定点撮影。
右のピークが氷ノ山、やや左寄りの梢の間にうすく見えるのが鉢伏山です。


山頂のブナ 09.5.10 扇ノ山

氷ノ山と鉢伏山を目いっぱいズームしてみました。
鉢伏山の山頂にも小屋があるんですね。


氷ノ山 09.5.10 扇ノ山


鉢伏山 09.5.10 扇ノ山

山頂近くのタムシバが満開でした。
里山に比べると、ちょうど一月後れというところでしょうか。


タムシバ 09.5.10 扇ノ山

期待していたブナ林のツルタチツボスミレはまだまだでしたが、
登山口の河合谷高原ではタチツボスミレ類やシハイスミレ、
スミレサイシンが盛りでした。
早咲き遅咲き関係なく、一斉に咲き始めるという感じです。
スミレ類については、またの機会に。


タチツボスミレとシハイスミレ(奥) 09.5.10 扇ノ山

リュウキンカ?

2009-05-10 | Weblog
ミツガシワの田んぼ(?)の中に、リュウキンカの群落もあった。
こちらは咲き始めで元気いっぱいだ。

ところで、このリュウキンカ、本当にリュウキンカ?
よく似た花にエンコウソウという花もあるらしく、
素人には判断が難しい。


リュウキンカ(?) 09.5.6 鳥取県三朝町俵原


リュウキンカ(?) 09.5.6 鳥取県三朝町俵原

氷河時代の・・

2009-05-09 | Weblog
「氷河時代の生き残り」というコピーになぜか惹かれるものがある。
特に素人はこの言葉に弱い。

そこで、その氷河期の遺存植物といわれるミツガシワを見に行く。
当日は夕方で時間もなかったので、農作業の帰りらしい
地元の人に自生地を尋ねると、親切に場所を教えてくれた。

そこは、えっ~??である。
県道脇の田んぼというか小さな池というか、そんな場所だ。
移植して育てているようにしか見えないのだが・・

ミツガシワの花期は終わりに近いようで、
花序の下の方は枯れて、上の方の花がわずかに残っていた。
濁りのない白がきれいな花だが、花弁に密生している毛が異様だ。
確かに似たような花は無いだろう。

いかにも氷河時代の生き残りと一人納得し、
ミツガシワの咲いている湿原を行くマンモスの親子を想像してみた。


ミツガシワ 09.5.6 鳥取県三朝町俵原


ミツガシワ 09.5.6 鳥取県三朝町俵原


ミツガシワ自生地(?) 09.5.6 鳥取県三朝町俵原

丹後まで

2009-05-07 | Weblog
連休の後半は丹後まで行ってきました。
海に面した畑で見つけたシジミチョウ。
畑仕事の合間(?)に写しました。

地味な黒い翅をもつツバメシジミの雌ですが、
春型には薄くブルーの鱗粉が乗っています。


ツバメシジミ 09.5.5 京丹後市

トラフシジミの翅表は光の加減でブルーに輝きます。
でも、このトラフ、翅を開いてくれませんでした。
よく見ると、自慢の長い尻尾(尾状突起)もなくなっています。


トラフシジミ 09.5.5 京丹後市

ベニシジミの後ろ翅にも、ちょっとだけブルーの光沢。


ベニシジミ 09.5.5 京丹後市

新緑の三国山(4)

2009-05-06 | Weblog

滝 09.5.2 山王谷林道

この前は雨で開いていなかったサンインシロカネソウ。
よく見ると、もう拍子木のような実を付けている子もいます。


サンインシロカネソウ 09.5.2 山王谷林道 


サンインシロカネソウ 09.5.2 山王谷林道


タチツボスミレ 09.5.2 山王谷林道

午後もだいぶ過ぎ、林道の新緑も逆光に輝いています。

さっ、早く下りて温泉でも・・・。


新緑 09.5.2 山王谷林道

新緑の三国山(3)

2009-05-06 | Weblog
気持ちのいい青空の下、
おにぎりと海苔巻きの簡単なお昼を済ませて下山です。

木の間越しに恩原三国山を見ながらブナ林を下ります。


恩原三国山 09.5.2 三国山

上がりながら見上げる山や稜線、下りに振り返って見る山や稜線、
同じ景色だけど何か違うような気がします。


山頂方向 09.5.2 三国山

上がるときには気がつかなかったニシキゴロモ。
自覚していないのですが、
登りと下りでは視点が違うのでしょう。こんな事も良くあります。


ニシキゴロモ 09.5.2 三国山


シハイスミレ 09.5.2 三国山

新緑の三国山(2)

2009-05-04 | Weblog
主稜線まで上がると、先を行っていた同行者から
「カタクリがあるよ!」との声。


カタクリ 09.5.2 三国山

三国山にカタクリが自生していると
何かで読んだか聞いたかした記憶はあったが・・・。
確かにありました。
でもほんの僅か、登山道の脇に20輪程度が咲いているだけで、
絶滅寸前です。
密生したネマガリダケの中にも
カタクリの葉が少し見えるのですが、花はありません。
このままでは、ネマガリダケに負けてしまうんじゃないかな。

稜線のブナは芽吹いたばかり、まだ空が見えます。


ブナ林 09.5.2 三国山

おっと!これはツルタチツボスミレ。
ブナ林に自生するという。横長の葉が特徴だ。
でも、花はまだ先のようです。


ツルタチツボスミレ 09.5.2 三国山

気持ちのいいブナ林を抜けると標高1251.9mの山頂です。
一等三角点の置かれた山頂からは、春霞の中でも、
今年登った鹿野の奥の無名峰、鷲峰山、高鉢山恩原三国山
去年上がった独標1142m(ゴーロ)などがすぐ近くに見え、
しばし新緑の山々の展望を楽しみました。


鷲峰山(奥) 09.5.2 三国山


無名峰 09.5.2 三国山


ゴーロ(左)・高山(右奥) 09.5.2 三国山


高鉢山(左)・河本山(右奥) 09.5.2 三国山

まだ続きます。

新緑の三国山(1)

2009-05-03 | Weblog
2日の土曜日に新緑に包まれた三国山へ上がってきました。


新緑 09.5.2 三国山

心配していた山王谷の林道は、
倒木なども見られず、三国山荘まで車で入れました。


三国山荘 09.5.2

登山口からシハイスミレやタチツボスミレ類が迎えてくれます。
イワカガミも日当たりの良い群落では、
一足早くピンクの花を咲かせていました。 


イワカガミ 09.5.2 三国山


山陰型タチツボスミレ 09.5.2 三国山

見上げる稜線のブナも芽吹いて、
濃緑のネマガリダケとのコントラストがいい感じです。


稜線 09.5.2 三国山


スミレサイシン 09.5.2 三国山 


新緑 09.5.2 三国山

三国山名物(?)の用をなさない階段の辺りはまだ雪が残っています。


残雪 09.5.2 三国山

小学生の絵日記みたいですが、続きます。