風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

猪谷さんの靴下

2010-04-28 | Weblog

猪谷さんの靴下 10.4.28

靴下を編んでいただきました。
『暮しの手帳45号』(2010.3刊)に載っていた
「猪谷さんの靴下」という記事を参考にして編んだもので、
家にあったニュージーランド産の羊毛と
アルパカの手紡ぎ糸を使った毛糸の靴下です。
とっても暖かそうですし、クラシックな感じがいいですね。

猪谷さんとは、猪谷六合雄さんのことで、
昔スキーや山をやっていた方はご存知だと思います。
息子さんは、コルチナダンペッツォ冬季五輪の回転で銀メダルをとり、
後にIOCの副会長だかもされた猪谷千春さんです。

その猪谷六合雄さんが、
昔ご自分のスキー用に考案したという靴下で、
足首と土踏まずがフィットするように編み目を調整し、
併せて破れやすい踵とつま先が補強してあります。
なかなか機能的にできています。

今頃は冬山でも昔のような厚い毛の靴下を履きませんが、
来シーズンはこの猪谷さんの靴下を試してみようと思います。

ただ、材料と手間で2万円だそうです(泣)。

鷲峰山の三角点

2010-04-27 | 三角点など
日曜日に上がった鷲峰山の三角点の話です。

東に見える扇ノ山と同じように、
西の鷲峰山も鳥取市街からよく見えます。
そんなこともあって、毎年何回か登って、
三角点も見るだけでなく、以前には写真も撮っています。

そんな鷲峰山の三角点ですが、今回初めて気がついたことがあります。
それは、三角点標石の石材です。
花崗岩じゃなかったんですね。
どうも、鳥取県を含めた丹伯三角網の一等三角点標石の特徴ともいえる
「青石」(凝灰岩系?)を使っているのです。

公開されている「点の記」によれば、鷲峰山の三角点は、
標高920.62mの二等三角点で、1891年(明治24)10月2日選点となっています。
残念ながら、埋標年月日の記載はありません。

1890年(明治23)年に陸地測量標条例が制定され、標石の規格が定められましたが、
初期の石材は現地調達が多かったようです。
そのため、各地で特徴的な石材が使用されたことが知られています。
鷲峰山の三角点標石も1891年選点ですから、同じような経緯だったのでしょう。

「へぇ~・・・、二等三角点にも「青石」使ってるんだ」
単純に、ただそれだけのことなんですがね。


点名「鷲峰山」 10.4.25

それともう一つ気がついたこと。
三角点標石にICタグ(ICチップ)が埋め込まれていたことです。
これはごく最近のことのようです。

標石写真の右上に見える黄色いシールのようなもの、
「ucode」、ユーコードというらしい。
三角点標石に穴をあけて識別番号を記録させた
ICタグを埋め込んであるそうです。
2006年から試験的に始められた事業のようですが、
アナログ人間の私には、「ucode」の具体的な使い方がよく分かりません。

 
点名「鷲峰山」 10.4.25            ICタグ 10.4.25 点名「鷲峰山」 

鳥取県の一等三角点シリーズ(?)も再開しなければいけませんね。
現地確認が済んでいないのは花見山の1点だけなんですが・・・。

妖精に逢いに・・・

2010-04-26 | Weblog
25日の日曜日、朝からの陽射しに誘われて、妖精に逢いに行きました。
行き先は鳥取の鷲峰山(920.6m)、市内から30分ほどで登山口に着きます。
といっても、いつものことながら昼近くなってからの出発です。

やっぱり楽な方が良いと、林道天王線からのコースを選択、
スミレたちの咲く林道を稜線目指してゆっくり上ります。

明るい稜線にでると、芽吹いたばかりの新緑が眩しく、
鳥取の山もいいな・・・と自然に言葉がでてきます。

足元にはたくさんのスミレたち、
山登りは昨秋以来になるつれあいの調子も良さそうです。


登山道 10.4.25 鷲峰山


ナガハシスミレ 10.4.25 鷲峰山


タチツボスミレ 10.4.25 鷲峰山


シハイスミレ 10.4.25 鷲峰山

何年かこの時期に登っているのですが、今年は天候不順のせいでしょう、
いつもは盛期を過ぎているスミレサイシンやナガハシスミレなど、
早咲きのスミレたちがまだまだ元気です。


スミレサイシン 10.4.25 鷲峰山

山頂下の杉林からは、ミヤマカタバミの白い花が目立つようになり、
そして、杉林を抜けるとすぐに山頂です。
山頂からは、鳥取の市街地や湖山池、
春霞でシルエットになった扇ノ山や氷ノ山が望めます。

ところで、妖精探しです。
お弁当の時間を挟んで2時間、春の妖精に逢いたいと、
尾根筋を行ったり来たり、なかなか現れてくれません。
やっぱり、朝から登らなきゃだめだよな・・・。
ずいぶん経った頃、やっと一匹、登山道沿いに飛んできました。
カメラを構える間もなく彼方へ・・・。

つれあいの話では、「大きなタモ網・・・」、「5,6頭・・・」、「捕ってどうする・・・」
という話をしている登山者の方がおられたということで、
どうもかなりの妖精たちが犠牲になってしまったようです。


ミヤマカタバミ 10.4.25 鷲峰山

冬芽の形が面白いオオカメノキ、
この時期も蕾と葉のコントラストが面白いですね。


オオカメノキ(蕾) 10.4.25 鷲峰山

 
アオイスミレ 10.4.25 鷲峰山       オオタチツボスミレ 10.4.25 鷲峰山


シハイスミレ 10.4.25 鷲峰山

花盛り

2010-04-26 | Weblog
留守にしていたせいもあり、
わが家の小さな畑はあっという間に花盛り。

夏野菜の準備もしなければいけないので、
かわいそうだけど整理しなければ・・・。

花が咲いたらお終い。
野草とは違う、冬野菜の宿命ですね(大げさ!)。

そこで、記念撮影です。

 
ルッコラ 10.4.24               ブロッコリー 10.4.24

 
かつお菜 10.4.24              大根 10.4.24

写真を撮りながら改めて思ったんですが、
野菜って、ほとんどが十字花植物ですね。
紫キャベツまで7種がそうです。

でも、カイワレ大根を畑に植えますかね?
わが家の農林大臣の方針で畑に植えてみたら
赤いラデッシュみたいな大根ができたのですが、
固くてとっても食べられたものではありませんでした。

 
カイワレ大根 10.4.24            チンゲンサイ 10.4.24

 
紫キャベツ 10.4.24             ねぎ 10.4.24

イチゴとキヌサヤは実を食べるので、
たくさん花が咲いてほしいですね。

今年のイチゴは期待がもてそうです。
豊作の予感!!(農林大臣談)。

 
イチゴ 10.4.24                キヌサヤ 10.4.24 
 

仏果山に登る(3)

2010-04-24 | スミレ
仏果山で見かけたスミレたちです。

アカネスミレは、まだ咲き始めですね。
ナガバノスミレサイシンは、ちょっと盛りを過ぎた感じです。


アカネスミレ 10.4.18 仏果山


ナガバノスミレサイシン 10.4.18 仏果山

アリアケスミレとスミレは登山口の村の周辺に咲いていました。


アリアケスミレ 10.4.18 仏果山登山口


スミレ 10.4.18 仏果山登山口

さて、次はタチツボスミレなのですが、
最初に見たときは、アレ~?、タチツボ?、って、戸惑ってしまいました。
花は確かにタチツボスミレなのですが、
花柄、葉柄に微毛があり、葉にもわずかですが毛が見えたからです。

これまで見てきた(2シーズンですけど)鳥取県東部では、
花柄などに微毛のあるタチツボスミレなど見たことがありません。
微毛があれば、よく似たニオイタチツボスミレでした。

へえ~、こんなタチツボもあるんだ、と感心した次第です。

この微毛のあるタチツボはかなりの個体数があり、
無毛のタチツボと混生していました。
ただ、無毛のタチツボに比べてやや開花時期が遅く、
花色も心もち濃いような印象を受けました。
単純に考えれば、相当古い時代に
ニオイタチツボスミレの血が入っているのかも知れませんね。


タチツボスミレ 10.4.18 仏果山

 
タチツボスミレ 10.4.18 仏果山      タチツボスミレ 10.4.18 仏果山

下は無毛のタチツボスミレです。


タチツボスミレ 10.4.18 仏果山

花柄や葉柄に微毛のあるタチツボスミレは、
そんなに珍しいわけではないようで、
次の日に横浜郊外のタチツボスミレを改めて見直してみると、
けっこう見つけることができました。
そして、仏果山と同じように、
無毛のタチツボに比べてほんの少しですが、
花期が遅くなるようです。

仏果山に登る(2)

2010-04-22 | Weblog
高取山からは、尾根道をたどり仏果山へ。
思いもかけぬ雪にタチツボスミレも寒そうです。


タチツボスミレ 10.4.18 仏果山

頂上直下の急登を、足元に注意しながら上がると山頂です。
家族や中高年グループなど、思いのほか多くの方がおられ、
雪の中でおもいおもいにお弁当をひろげていました。
少し早いですが、私もお昼にします。

私の持っていた地図には三角点の表示があり、
747.1mと小数点以下の標高が記されています。
そこで、三角点標石を探したのですが、どこにも見当たりません。
帰ってから国土地理院のWebサービスで確認すると、
仏果山頂の三等三角点、点名「柄沢」は、
現在、亡失によって停止となっていました。

ところで、仏果山の山頂には高取山と同じように、
鉄骨で組まれた高さ10m以上の展望塔が作られています。
地元の自治体で設置したもののようですが、
個人的な好みからいえば、余分な物のような気がします。
煙となんとやらで、
高いところにはなんでも登りたがる私がいうのもなんですが…。

で、その鉄塔からの眺めです。


仏果山山頂 10.4.18


大山 10.4.18 仏果山

すっきりとはいきませんが、雲も少し上がったようで、
大山から塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、焼山へと続く丹沢主脈の峰々が姿を現しました。

分りにくいですが、下の写真で中央三角錐(本間ノ頭)の右が蛭ヶ岳、
左の黒っぽい鍋底のような山頂が丹沢山、左奥の小さく見えるピークが塔ノ岳。
丹沢は中学、高校とよく歩いた山々なので懐かしいですね。


丹沢山塊 10.4.18 仏果山

下山路にたくさんあったカンアオイ。カントウカンアオイでしょうか。

実は、今回仏果山に上がったのは、このカンアオイが関係しているのです。
カンアオイはギフチョウの食草で、今は知りませんが、
昔、経ヶ岳から仏果山にかけては、ギフチョウの産地として知られていました。

中学生の時、おそらく2年生の冬頃作った登山計画というものが出てきて、
その最初に経ヶ岳から仏果山への縦走計画がありました。
この計画は、ギフチョウ採集を狙ったものだったのでしょう。

結局、この時は仏果山ではなくヤビツ峠から塔ノ岳へと変更されて、
仏果山に登ることはありませんでした。

そんなことで、
今回の仏果山はずいぶんと楽なコースになってしまいましたが、
ほぼ半世紀ぶりの計画実行という気分です。

 
カンアオイ 10.4.18 仏果山         カンアオイ(花) 10.4.18 仏果山


ニリンソウ 10.4.18 仏果山

仏果山に登る(1)

2010-04-20 | Weblog
18日の日曜日に仏果山(747m)に登りました。
仏果山は丹沢の東の前衛にあたる山ですが、標高も低いので、
大山や塔ノ岳に比べてちょっと地味というか、渋めな山という感じです。

当日は、「愛川ふれあいの村」から高取山、仏果山へと周回する
ミニミニ縦走コースを歩いてみました。
半日もあれば十分楽しめるルートです。

見上げる稜線は先日来の異常気象で白くなっていますが、
村の石仏や道沿いのヤマブキには、久しぶりに春の陽がさしています。


石仏 10.4.18 神奈川県愛川町


ヤマブキ 10.4.18 神奈川県愛川町

登るにつれて季節はずれの雪が出始め、
高取山(705m)への最後の登りは、もう完全な雪道です。


雪の登山道 10.4.18 高取山

高取山の山頂からは、
宮ヶ瀬ダムを挟んで雪化粧をした丹沢の山々が目の前、
正面の三角錐は本間ノ頭でしょうか。
でも、左手の大山は山頂まで姿をあらわしていますが、
蛭ヶ岳や丹沢山はまだ雲の中です。

東側には高尾山から陣馬山の稜線、奥多摩の山々が一望です。
あの特徴のあるピークは大岳山でしょう。


丹沢山塊 10.4.18 高取山

山頂の桜は満開ですが、かわいそうに、
花と前日の雪の重さで大きな枝が折れています。

 
満開の桜 10.4.18 高取山頂        看板 10.4.18 高取山

小休止して、仏果山へ。
途中、「山ビール注意」の看板、
ん、「山ビルに注意」でした。
雪道の今日は大丈夫でしょう。


仏果山 10.4.18 高取山

散歩の途中で(2)

2010-04-17 | スミレ
散歩をしていると、
よくまあこんな所でというスミレ達にも出会います。

道路脇のコンクリートや縁石の継ぎ目、街路樹の根元など、
狭い隙間に根を下ろして花を咲かせています。


スミレ 10.4.13 横浜市

それにしても、いい大人が街の道路脇でしゃがんだり、
膝をついたりして何かしている姿は奇異でしょうね。

周りを見ながら、なるべく人通りが途絶えたところで
写すようにしているのですが…。


ヒメスミレ 10.4.14 横浜市

散歩の途中で(1)

2010-04-16 | スミレ
今日(15日)は寒かったですね。
散歩でも手は上着のポッケットへ、
道端の野草も冷たい雨と風にうなだれて花を閉じたままでした。

でも、天気のいい日に散歩をしていると、
満開のタチツボスミレの群落に出会ったりします。


タチツボスミレ 10.4.3 横浜市

横浜の郊外には公園や昔からの雑木林がけっこうあって、
季節の移り変わりを楽しみながら散歩することができます。

大きな公園では、手を入れず自然の成り行きに任せた雑木林を残したりしていて、
自然に親しみやすくする工夫もされているようで、感心してしまいます。

そんな公園や雑木林を散歩しながら見つけたスミレたちを、
前回に続いて紹介します。


公園 10.4.14 横浜市

マルバスミレがあるとは思っても見ませんでした。
なにせ鳥取では氷ノ山の高いところでしか見たことがなかったからです。
雑木の丘陵裾に群落を作っていました。

ほとんどの個体は側弁基部の毛はありませんが、
後で写真を確認すると有毛の個体も見られました。
この有毛のものをヒゲケマルバスミレというそうですが、
同じ群落内に有毛と無毛の個体があること考えれば、
そこまで細かく分ける必要もないんじゃないですかね…、
と、素人考えですが。


マルバスミレ 10.4.14 横浜市


マルバスミレ 10.4.14 横浜市

コスミレは向陽地では大きな株になり、たくさん花をつけるスミレなのですが、
ここの株は半日陰という生育条件のためか、土壌や栄養状態が関係しているのか、
葉が立派なわりに花が少ないですね。

こんなコスミレも時たま見かけます。


コスミレ 10.4.14 横浜市


コスミレ 10.4.14 横浜市

大きな欅の下に(2)

2010-04-15 | スミレ
欅の下で一番目立っていたのがこのスミレ。
初めて見る花色です。
先週は、小さな蕾でスミレ(マンジュリカ)だと思ってたのですが、
花が咲いてびっくりです。


アツバスミレ 10.4.13 横浜市

花はけっこう大ぶりで、
白地の上弁にうすく紫条が入り、縁もうす紫で縁取られています。
側弁、唇弁はうす紫で、遠目には二色すみれという感じです。
側弁基部は無毛で、花柱の先端はいわゆるカマキリの頭形です。
葉はへら形から卵形で厚く光沢があり、
特に葉裏の光沢が強くなっています。

 
アツバスミレ 10.4.13 横浜市       アツバスミレ 10.4.14 横浜市

  
アツバスミレの葉 表(左)・裏(右) 10.4.14 横浜市

初めは花色に変化の大きいアリアケスミレかなとも思ったのですが、
どうも違うぞということで色々調べてみました。

調べた範囲ではアツバスミレ、
特に伊豆七島産のアツバスミレに一番近いような気がします。
アツバスミレは、日本海側に分布するアナマスミレと同じように、
スミレ(マンジュリカ)の海岸型で、
千葉県から鹿児島県までの太平洋岸に分布しているそうです。

ただ、このアツバスミレを園芸用に選別した、
二色アツバスミレ(アツバスミレ二色咲き)という種類もあるようです。

撮影地は横浜市の中心地からだいぶ離れた標高70m位の団地公園、
もともとの自生地ではないと思うので、
二色アツバスミレが逸出したものでしょう。     


アツバスミレ 10.4.13 横浜市

大きな欅の下に(1)

2010-04-14 | スミレ
横浜では、することが無いというか、あまり出来ることもないので、
毎日近所を散歩しています。

近くに大きな欅の木があり、根元にスミレ類が群落をつくっています。
先週はタチツボスミレしか咲いていなかったのですが、
今週はいろいろなスミレが咲いていました。
タチツボに加えてスミレ、アツバスミレ、ノジスミレ(?)、
外国種(ヴィオラ・ソロリア)の5種が数メートルの範囲に咲いているので、
植物園というかスミレの展示会のようです。


欅の下の「スミレ」群落 10.4.14 横浜市


タチツボスミレ 10.4.3 横浜市

地面を覆うように重なり合う濃い緑の葉に、
タチツボとはちょっと違うぞと、先週から気がついていたのですが、
今週、花を見て初めて外国からの帰化種と知りました。
北アメリカに分布するヴィオラ・ソロリアのようです。
さすが港、横浜というところでしょうかね。
側弁のひげ(毛)もモジャモジャで、なんだか異人さんぽいです(笑)。


外国種(ヴィオラ・ソロリア) 10.4.14 横浜市

 
左右とも外国種(ヴィオラ・ソロリア) 10.4.14 横浜市

下のスミレは、葉、花柄など全体に微毛がありますが、
葉柄の翼、側弁の毛などの特徴からスミレ(マンジュリカ)としました。
でも、山陰で見るものとちょっと様子が違います。
どうなんでしょうね。


スミレ 10.4.14 横浜市

こちらのスミレも全体に微毛があり、側弁に毛が見られないこと、
距の感じ、翼の無い葉などからノジスミレとしましたが、
やっぱり自信がありません。
タチツボスミレも含めてですが、
全体に山陰のスミレたちと微妙に違うようながするんですね。


ノジスミレ(?) 10.4.14 横浜市

(2)へ続きます。

*コメントをいただいた、通りすがりの さんのご指摘を踏まえて、ノジスミレの後に(?) 入れました(10.4.28)。

高尾山に登る(3)

2010-04-11 | Weblog
スミレや登山者を見ながら稲荷山コースをゆっくりくだり、
ケーブルカーの清滝駅まで降りてきました。

やっぱり心残りが・・・、
ということで谷沿いを琵琶滝まで上がって見ることにします。

心残りはハナネコノメだったんです。
早春の花なので見られるか心配だったんですが、
ありました。

盛期をとっくに過ぎて、
赤い雄しべの残った花は何輪もなかったのですが、
沢沿いに咲く小さな花に感動です。


ハナネコノメ 10.4.4 高尾山

高尾山に登る(2)

2010-04-11 | スミレ
高尾山の続きです。

山頂に「東京都高尾ビジターセンター」という
小さなガイダンス施設があったので入ってみます。
ちょうど、写真で高尾山に自生するスミレを紹介する
「高尾山のスミレ」というミニ展示が行なわれていました。

空模様も怪しいのですぐ下りるつもりだったのですが、
ビジターセンターのスミレ写真に刺激され、
もう少し歩いてみることにします。

景信山方面に歩いていくと、さっそくエイザンスミレです。
鳥取にも自生しているらしいですが、まだ見たことがありません。
うすいピンク色をした大振りの花があでやかです。

コスミレも山の中で見るとまた違った趣があります。


エイザンスミレ 10.4.4 高尾山


エイザンスミレ 10.4.4 高尾山


コスミレ 10.4.4 高尾山

オット、林の中にオニシバリ
開花している花を見ることができました。
ミヤマシキミは大きな株で、こちら鳥取で見るものとやや雰囲気が違います。
ひょっとしたら違う種類なのかも?

 
オニシバリ 10.4.4 高尾山         ミヤマシキミ(?) 10.4.4 高尾山

ヒナスミレやエイザンスミレに目が行きがちですが、
タチツボスミレやナガバノスミレサイシンもたくさん見られます。
アオイスミレも林縁で遠慮がちに咲いていました。


タチツボスミレ 10.4.4 高尾山


アオイスミレ 10.4.4 高尾山

一丁平までくるとリュックを背負ったハイカーばかりで、
さすがに、手ぶらの街歩きスタイルはいません。
雨の心配もあるので引き返すことにします。
下山は谷筋を下りたかったのですが、通行止めということで、
稲荷山コースを降りました。

高尾山に登る(1)

2010-04-10 | Weblog
もう1週間たってしまいましたが、4日の日曜日に高尾山に上ってきました。
なにかと話題の高尾山、今にも降りそうな曇り空にもかかわらず、大勢の人です。
高齢者や若者グループだけでなく、
山陰の山では見たことも無い“山スカガール”や“トレランガール”も・・・。

急に思い立っての高尾山だったので、
足元も服装も街歩きのスタイル、飲み物だけぶら下げての登山です。
そんなんで、上りはちゃっかりケーブルカーのご利用です。


高尾山ケーブルカー清滝駅 10.4.4

山上の高尾山駅からは、薬王院の権現堂や大本堂などを通って山頂を目指します。

 
たこ杉 10.4.4 高尾山           薬王院権現堂 10.4.4 高尾山

ちょっと山道らしくなると、ヒナスミレやナガバノスミレサイシンが迎えてくれました。
ヒナスミレは、図鑑で見るとシハイスミレによく似ているという印象だったのですが、
実際に見ると遠目からでも違いが分かりました。
やっぱり何でも実際に見てみなきゃだめですね。


ヒナスミレ 10.4.4 高尾山


ナガバノスミレサイシン 10.4.4 高尾山

ケーブルカーを降りてから30分ほど歩くと山頂です。
高尾山の三角点は二等三角点で点名もそのまま「高尾山」です。
標高599.15m。
ここで??です。
昔は高尾山の標高は600mと言っていたはず・・・。
そこで、中学生の頃のノートにある「東京都山岳高度表」なるものを見ると、
高尾山は600.3mになっています。
良くあるように再測量などによって1m以上低くなってしまったようです。

上記のノートには子供の頃の山行記録が残っていて、
それを見ると高尾山は2番目で、61年5月に登ったことになっています。
ほぼ半世紀、49年前です。遠足か家族で登ったのでしょう。
64年の6月21日には単独で景信山から高尾山まで縦走しているようです。
まったく記憶の欠片もありませんが・・・、交通費総額310円とあります。

 
山頂標識 10.4.4 高尾山         点名「高尾山」 10.4.4 高尾山

スギタニルリシジミ

2010-04-09 | Weblog
成虫で越冬したキタテハやアカタテハ等は、
山道でちょくちょく見かけたのですが、
4月に入って蛹で越冬した春の蝶達が一斉に羽化しだしたようです。

6日もギフチョウ、コツバメ、そしてスギタニルリシジミを見ました。
ギフチョウが2匹、私のすぐ近くを飛び回るのですが、
下に降りて止まってくれません。
青いジャンパーを着てたせいでしょうか?
コツバメは突然足元に現れ、あっという間に去っていきました。
そんなんで、写真はボケてたり、フレームに入っていなかったり・・・。

スギタニルリシジミは初めて見ました。
おとなしく枯葉や岩の上でじっとしていてくれました。

最初は「こんなところに?」と半信半疑だったのですが、
灰色がかった翅裏や飛んでいるときに見える翅表の濃いブルー、
何よりも後翅裏のハの字というかV字形の黒い斑紋で
スギタニルリシジミと確信しました。
この蝶は深山幽谷というイメージだったのですが、
けっこういる所にはいるもんです。

でも、落ち着いて周囲を見廻すと食樹のトチノキもあるし、
カタクリも自生するような環境ですから・・・、
“いてあたり前”かもしれません。


スギタニルリシジミ 10.4.6 鳥取県東部



スギタニルリシジミ 10.4.6 鳥取県東部

スギタニルリシジミは、鳥取県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に分類、
主に三朝町東部以東及び江府町の標高450m以上に生息するという。
年1化で4,5月に出現、幼虫はトチノキの花や蕾、実を食べ蛹で越冬する。