高取山からは、尾根道をたどり仏果山へ。
思いもかけぬ雪にタチツボスミレも寒そうです。
タチツボスミレ 10.4.18 仏果山
頂上直下の急登を、足元に注意しながら上がると山頂です。
家族や中高年グループなど、思いのほか多くの方がおられ、
雪の中でおもいおもいにお弁当をひろげていました。
少し早いですが、私もお昼にします。
私の持っていた地図には三角点の表示があり、
747.1mと小数点以下の標高が記されています。
そこで、三角点標石を探したのですが、どこにも見当たりません。
帰ってから国土地理院のWebサービスで確認すると、
仏果山頂の三等三角点、点名「柄沢」は、
現在、亡失によって停止となっていました。
ところで、仏果山の山頂には高取山と同じように、
鉄骨で組まれた高さ10m以上の展望塔が作られています。
地元の自治体で設置したもののようですが、
個人的な好みからいえば、余分な物のような気がします。
煙となんとやらで、
高いところにはなんでも登りたがる私がいうのもなんですが…。
で、その鉄塔からの眺めです。
仏果山山頂 10.4.18
大山 10.4.18 仏果山
すっきりとはいきませんが、雲も少し上がったようで、
大山から塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、焼山へと続く丹沢主脈の峰々が姿を現しました。
分りにくいですが、下の写真で中央三角錐(本間ノ頭)の右が蛭ヶ岳、
左の黒っぽい鍋底のような山頂が丹沢山、左奥の小さく見えるピークが塔ノ岳。
丹沢は中学、高校とよく歩いた山々なので懐かしいですね。
丹沢山塊 10.4.18 仏果山
下山路にたくさんあったカンアオイ。カントウカンアオイでしょうか。
実は、今回仏果山に上がったのは、このカンアオイが関係しているのです。
カンアオイはギフチョウの食草で、今は知りませんが、
昔、経ヶ岳から仏果山にかけては、ギフチョウの産地として知られていました。
中学生の時、おそらく2年生の冬頃作った登山計画というものが出てきて、
その最初に経ヶ岳から仏果山への縦走計画がありました。
この計画は、ギフチョウ採集を狙ったものだったのでしょう。
結局、この時は仏果山ではなくヤビツ峠から塔ノ岳へと変更されて、
仏果山に登ることはありませんでした。
そんなことで、
今回の仏果山はずいぶんと楽なコースになってしまいましたが、
ほぼ半世紀ぶりの計画実行という気分です。
カンアオイ 10.4.18 仏果山 カンアオイ(花) 10.4.18 仏果山
ニリンソウ 10.4.18 仏果山