風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

回復というか復活?

2010-05-31 | Weblog
ご心配をおかけいたしました「汗かいたらダメダメ症候群」もほぼ完治。
(「誰も心配しとらん!」という陰の声もありますが・・・)

土曜、日曜と山に行ってきました。
新緑の中で久しぶりにかく汗は気持ちよく、生き返った気分になります。


登山道(氷ノ越コース) 10.5.29 氷ノ山

土曜日の氷ノ山では、小屋の中で怪我をされた方があったそうで、
神戸市消防局のヘリコプターが救助にきていました。

病院への搬送中、山頂に一人残った隊員の方は大人気で、
中高年登山者の熱い視線を浴びておられました。


氷ノ山山頂 10.5.29 


登山道(仙谷コース) 10.5.29 氷ノ山

日曜日は扇ノ山へ。
終日、といっても午後でしたが、ずっと霧の中で、
幻想的なブナ林を堪能しました。


登山道(河合谷コース) 10.5.30 扇ノ山


ツルタチツボスミレ 10.5.30 扇ノ山

この時期の鳥取東部の山といえばスズコですね。
私も毎年楽しみにしています。

こちらでネマガリダケと呼んでいるチシマザサの竹の子で、
スズコとかスズノコと呼んでいます。

灰汁がないので、そのまま味噌汁にしたり天ぷらにしたり、
色々料理法があるようですが、
私は皮付きのまま焼いて、お醤油をつけて食べるのが好きです。
ちょっと焼トウモロコシのような味がします。

お昼のうどんに3、4本入れて、
その日の晩に食べる分だけいただいて帰りました。

 
夕食 10.5.29 鳥取市            タチカメバソウ 10.5.29 氷ノ山

 
スズコ 10.5.30 扇ノ山           スズコ入りきつねうどん 10.5.30 扇ノ山

北上第一陣?

2010-05-19 | Weblog
所用のため昨日は丹後まで出かけました。
午後も遅くなって出てみた海岸にアサギマダラが来ていました。

渡りの中継地として有名な大分県姫島の最盛期が、
今頃の5月中、下旬らしいので、
昨日見たアサギマダラは、
先陣を切って北上してきた子たちのようです。


アサギマダラ 10.5.18 京丹後市

5、6匹の♂がスナビキソウの群落に集まって花の蜜を吸っています。
よく見ると、花だけでなく口吻を葉に刺して汁も吸っているようです。
夏に刈り取られた道端のヒヨドリバナに集まって草の汁を吸っているのはよく見かけるのですが、
ストローのような口吻を直接葉に刺し込んで汁を吸っているのは初めて見ました。


アサギマダラ 10.5.18 京丹後市

ところで、スナビキソウ(ムラサキ科)は、
ヒヨドリバナと同じようにある種のアルカロイドが含まれていて、
この物質がアサギマダラのフェロモンや自身を敵から守る成分(毒)の生成に
深くかかわっているといいます。

スナビキソウは、砂浜の最前線、汀線にもっとも近いところに生育する海浜植物で、
波が洗うようなところでも平気で生えています。
鳥取県東部から丹後半島の自然度の高い浜では良く見かけるのですが、
近年少なくなっているようで、
鳥取県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種になっています。


スナビキソウ 10.5.18 京丹後市


スナビキソウ 10.5.18 京丹後市

この男の子たちにとって、ここ丹後半島が旅の目的地なのか、
まだ旅の途上なのか知る由もありませんが、
今はしっかり「アルカロイド」を摂って、よき配偶者に恵まれんことを・・・。
Good luck!です。


アサギマダラ 10.5.18 京丹後市

そろ~り、そろそろ花見山

2010-05-16 | Weblog

花見山 10.5.15 日南町花口

鳥取県の西部、日南町の花見山(1188.1m)まで行ってきました。
鳥取県最後の一等三角点の確認と、
山の名前の通りスミレの花見をしようという欲張り企画です。

いや~、遠かったですね。
鳥取県東部から直線距離で80キロ程度、でも、片道3時間近くかかるんですね。
面積は全国で下から5,6番目、人口も58万人ほどでダントツの最下位、
こんな鳥取県がとっても広く思えました。

日野の山奥より、東京や大阪の方へ意識や行動が走りがちな、
知事さんの気持ちがよく分かりました。
なんてったって、時間距離は大阪や東京のほうが近いんですよね。


遊歩道 10.5.15 花見山

ところで、タイトル「そろ~り、・・・」ですが、
連休後半から汗をかくような過激な運動をお医者さんに止められていまして、
ちょっとの間、急登のあるような山には行けない状況です。

そこで、スキー場の上部まで車で上がれ、緩やかな尾根歩きの花見山です。
標準タイムの倍ほどの時間をかけて歩きました。

こちらのほうも、木々の芽吹きが遅れているようで、
ブナやミズナラ、カシワなどはこれからのよう。
それでも、明るく広い遊歩道沿いに咲いた春の花たちが迎えてくれました。


フデリンドウ 10.5.15 花見山


アケボノスミレ 10.5.15 花見山


ツクバネソウ 10.5.15 花見山

15日は、快晴というわけではなかったのですが、とても空気が澄んでいて、
頂上からは、大山や名も知らぬ中国山地の山々が見渡せました。

西方に幾重にも重なって続く山並みは、飛びぬけた特徴のある山が無く、
それが、かえって山の奥深さみたいな物を感じさせます。

同行者は、「色を変えたら砂漠のようだけど、緑色で良かった」
というようなことを申しておりました。


大山山塊 10.5.15 花見山


展望(西方) 10.5.15 花見山


遊歩道(正面は点名「立岩山」) 10.5.15 花見山

遊歩道での脇で日向ぼっこをするトラフシジミ、
なんか変で、よく見ると右前翅が伸びきらず癒着しているみたいです。
何かのアクシデントで、羽化に失敗したのでしょうか。
それでも、しばらくすると元気に飛んで行きました。


トラフシジミ 10.5.15 花見山

スミレ類は、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、
アケボノスミレ、スミレサイシン、シハイスミレ(マキノスミレ)、フモトスミレ、
ニョイスミレが咲いていました。

ただ、変なというか、けったいなスミレが多かったです。
全草がアオイスミレのような毛に被われたタチツボスミレ(?)、
マキノスミレとしか見えないシハイスミレ(?)、
花柄にはっきりとした微毛が見られないニオイタチツボスミレなどです。


ニオイタチツボスミレ 10.5.15 花見山

花見山の一等三角点とスミレ類については、後日改めてアップしたいと思います。

今日の畑

2010-05-11 | Weblog
サツマイモの苗を植えました(注)。
とりあえずベニアズマ(紅東)という品種を50本で、
後日、キントキ(金時)も植える予定にしています。


サツマイモ(紅東) 10.5.11 鳥取市

天候不順の影響かちょっと遅くなりましたが、
イチゴもつぎつぎと赤くなり始めまています。
農業大臣の予感的中で、ウチとしては大豊作です。


イチゴ 10.5.11 鳥取市

注 正確には、植えたのは農業大臣で、私(syuba)は夕方に写真を撮りに行っただけです。

リス君

2010-05-11 | Weblog
お猿さんのついでにリス君も。
連休の前半、スミレを見に行った山で会いました。

上の方でカサコソと音がするので目を上げると、
樹上から黒っぽい小動物が勢いよく降りてきました。

リスです。

夢中でシャッターを押したところ、何とか分る程度に写っていました。


ニホンリス 10.5.1 鳥取県東部

ニホンリス(ホンドリス)にはこれまで出会ったことはなかったのですが、
今年に入ってからは1月の「くらます」についで2度目です。
ニホンリスは増えているのでしょうか?
それより、今年は「ケモノ」に縁のある年かもしれません。

でも、熊さんとだけは鉢合わせしたくないですね。

誰かさんに・・・

2010-05-10 | Weblog
丹後半島の山道では、時々猿や鹿に出会うことがあります。
でも、カメラが無かったり、用意しているうちに姿を隠してしまったり、
なかなか写真に撮ることができませんでした。

今回、何とか撮れました。
野草の新鮮な若葉でおおわれた林道斜面で夕食中のようでした。
食事の邪魔をしてしまったようで、怒ってるみたいです。


ニホンザル 10.5.5 京丹後市

でも良く見ると、似ている。
ん~、誰だったか名前が出てこないけど、誰かさんに似ている・・・。


ニホンザル 10.5.5 京丹後市

潮風に揺れて

2010-05-06 | スミレ
連休後半は、恒例になりつつある丹後での畑仕事。

作業も一段落して海岸に出てみると、
夏のように暑かった陽も傾き、さわやかな潮風に
アナマスミレやイソスミレが揺れていました。


アナマスミレ 10.5.3 京丹後市


イソスミレ 10.5.3 京丹後市

危ないかも・・・

2010-05-02 | スミレ
日本の西限に分布する鳥取砂丘のイソスミレ、
昨年の4月18日に行ったときは、すでに朔果を付けていた株もあったので、
ちょっと早いかなと思ったのですが、
どんな様子かと時間の取れた6日(4月の)に行ってみました。
6日はまだまだ咲き初めで、ほとんどが蕾でした。

4月23日はちょっと盛りを過ぎたといったところなのでしょうか、
それでも、大きく柔らかでおっとりした薄紫の花を見るのはうれしいものです。
厳しい環境の中だからこそ、そんな花を着けるのかもしれません。


イソスミレ 10.4.6 鳥取市

で、タイトルの「危ないかも・・・」です。

前述の通り、今年は4月6日に初めて行ってみたのですが、
自生地は昨年と大きく様子が変わっていました。
自生地背後の松林が伐採され、
イソスミレ群落の半分以上が新たな砂で埋まっていました。

砂丘ですから、ちょっとした風でも砂が動く不安定な環境なのですが、
それでも自生地は、これまでそれなりに安定していた場所でした。
松林を伐採したことによって急激に砂が動き出したことは
誰が見ても明らかです。
松林の伐採もこれまで行なってきた砂丘植物の除草と
同じような発想なのだと思いますが、残念です。

鳥取砂丘のイソスミレといっても、
砂丘全体に分布しているわけではなく、
ごくごく限られた場所にしか自生していません。
今後の砂の動き方にもよりますけど、
鳥取砂丘のイソスミレ、かなり危ないのじゃないかと思います。


イソスミレ 10.4.23 鳥取市

追記(10.5.3) 
鳥取砂丘のイソスミレ自生地について、
当ブログでは場所が特定できるような記述を避けてきたのですが、
先ほど確認したところ、環境庁所管の財団法人自然公園財団の
鳥取砂丘スタッフブログ(2010年4月11日)に具体的な記述があること、
そしてなにより現在の自生地の状況から場所を明らかにしておきます。

え~と、追後スリバチの底に、小さな群落が三ヶ所あります。
北陸や丹後半島の自生地を知っている方なら、
生育環境がずいぶん違うのでビックリすると思います。