風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

なめこ山に・・・

2010-11-29 | Weblog
ワライタケでもないのに口元が緩み、
「ウフフ・・・」「エヘヘへ…」とだらしない笑いがこみ上げてくる。
これがナメコ「毒」による症状なのか?


ついにナメコの山にたどり着いた。


立ち枯れの楢の木にびっしりと付いたナメコ。
あっちにも、こっちにも・・・。

「すっげー!・・・」「すごい・・・」
といったような言葉しかでてこない。
それも声にもならないような声で。
ナメコ「毒」は言語中枢にも影響があるのか?


夢にまで見た光景だ。



ナメコ '10晩秋 鳥取


ナメコ '10晩秋 鳥取


ナメコ '10晩秋 鳥取

大山などで見たナメコは倒木に発生したものだったが、
ここでは全て立ち枯れのナラで発生している。
根際だけでなく、相当高所(4~5m)の幹にも見られる。


ナメコ '10晩秋 鳥取


ナメコ '10晩秋 鳥取

もうシーズンも終盤のようで、
幼菌は少なく老菌一歩手前のナメコも多い。


ナメコ '10晩秋 鳥取


ナメコ '10晩秋 鳥取


ナメコ '10晩秋 鳥取

どうも、この山のナメコ発生は、
急拡大している「ナラ枯れ」と関係有りそうな気がしてちょっと複雑な気分である。
本当はどうなのだろうか。

洗足山へ

2010-11-28 | Weblog
先週のことにになりますが、
ごく最近整備された用瀬町金屋からの登山コースをたどって、洗足山に上がってきました。
洗足山は一等三角点の山で、昨年の秋には赤波川沿いの板井原から上がりました。

集落の上手に車を止め歩き出したのですが、ダートの林道が登山口まで続いていました。
登山口には駐車できるスペースもあり、
集落近辺より気兼ねなく止めることができそうです。


洗足山 10.11.21 用瀬町金屋

大きな堰堤を過ぎて、ケルン(?)のような石積みが並んだ林道を上がっていくと登山口です。


金屋ルート登山口 10.11.21 

登山道は地元の市役所支所が2年間かけて整備したということですが、
現地の雑木や枯れ木をを利用した手作り感あふれる登山道です。
そんな道なのでメンテナンスをしっかりしないと、
2~3年で崩れたり流れたりで、すぐに荒廃してしまいそうです。


登山道(金屋ルート) 10.11.21

急勾配の露岩帯を上がると主稜線で、頂上はすぐそこです。
笹の刈り払われた頂上は西に眺望が開け、
三国山、高鉢山、高山、鷲峰山につながる山稜がはっきり見えます。
東の方は松の高木が邪魔をしていますが、
それでも枝の間から扇ノ山、東山、氷ノ山などを望むことができます。


洗足山頂上 10.11.21


西方の眺望 10.11.21 洗足山頂上

素晴らしく晴れた空の下、頂上でお昼とコーヒーをいただき、
来た道を戻りました。

止めた車のすぐ側にお茶の花が咲いているのに気がつきました。
今はもう茶葉を摘むこともなくなって、畑の生垣だけがお役目のようです。


チャノキ 10.11.21 用瀬町金屋

人形仙へ(2)

2010-11-21 | Weblog
峠から少し岡山県側に下った湿地帯に人形仙への分岐があります。
この湿地帯はあまり大きくはないのですが、
夏には色々な花が咲いていて楽しいところです。
でも、今の季節は草も枯れて静まり返っています。


人形仙への分岐 10.11.18 (旧)人形峠

人形仙への登山道は急なところもありますが、
良く刈り込まれていて何の心配もありませんでした。
今年になって整備されたのでしょうか。
所々に紅葉したリンドウが花をつけていました。

      
      リンドウ 10.11.18 人形仙

標高1004.02mの三等三角点(点名「人形仙」)のあるコブというか高みが山頂です。
山頂を示す標柱の周りだけ密生するネマガリタケが刈り払われています。
頂上からは東側の花知ヶ仙方面が望める程度で、たいして展望はききません。

あまり頂上らしくない頂上で、
地図を見るとすぐ西側の1030mや1048mのピークの方が頂上らしいピークに見えます。
どうも勝手に想像すると、初めに三角点ありきの山なのかもしれません。

ところで、霧ヶ峯や岡山の森林公園に続く尾根筋は、
刈り払いはされていないもののトレースがあり、
少々の藪コギを覚悟すれば縦走できるのかもしれません。


泉山(右手前は湯岳) 10.11.18 人形仙

山頂からの展望はだめなのですが、
峠よりの肩からは三徳山から三国山、花知ヶ山から泉山と
伯耆、美作の重なりあった山々の大展望が広がっています。


花知ヶ仙(手前は三ヶ上) 10.11.18 人形仙

写真では分らないですが、
ギラガ仙から三国山の稜線は冠雪していましたよ。


三国山方面 10.11.18 人形仙

 
人形仙山頂 10.11.18              三等三角点「人形仙」 10.11.18 

山頂で遅いお昼にして往路をそのまま下りました。


最後に付録を三つ。

その1は、動物といっても獣の痕跡。
樹に付けられた鋭い傷跡、真新しいです。
最初は「クマ!」とびびったのでが、
傷跡を良く見ると下から上へ傷が付けられているので、
シカの角かイノシシの牙で付けられた傷ではないかと思います。
クマの爪痕であれば上から下へと付くはずです。
(素人判断は危険ですが…)


動物の痕跡 10.11.18 人形仙

付着していた獣毛も白っぽくてクマではないと思います。

           
           動物の痕跡 10.11.18 人形仙

付録その2は、よくある登頂記念プレート。

有機質のものであればともかく、
プラスチックにステンレスの針金じゃ、ただのゴミですね。
本当に山岳会なんでしょうか?
だれかが掃除してくれると思っているんでしょうかね?


記念プレート(?) 10.11.18 人形仙山頂

その3は、気分直しに山里の風景。


山里 10.11.18 鏡野町


山里 10.11.18 鏡野町

帰り道に通った恩原高原の「うたたねの里」です。

人形仙へ(1)

2010-11-20 | Weblog
ブームというわけではないのですが、
最近、鳥取では洗足山や東山など、
これまで無雪期には登りにくかった山々へのハイキングコースが整備されました。

18日にそのうちのひとつ、復元整備された(旧)人形峠への道をたどって、
人形仙に上がってきました。

コースの概要や地図などは鳥取県のHPにくわしいのでそちらを参照してください。


(旧)人形峠登山道 10.11.18 三朝町

三朝町木地山集落から国道179号を1キロほど上がった橋のたもとに標識が建っていて、
ここから峠道がはじまります。

小さな渓流沿いを上がっていくのですが、
ずっと杉の植林地でちょっと暗い感じです。
そんな静かな峠道を歩いていると、
草鞋に脚絆の行商の人や振り分け荷物の旅人が下りてきて、
「お寒ぅござんすな」なんて声をかけられそうな気がします。

渓流を離れ植林地を抜けると、すぐに母子地蔵の立つ古い人形峠にでました。
晩秋の杉林なのでキョロキョロしたり写真を撮ったりすることもなく、
1時間もかからずに着いてしまいました。


渓流 10.11.18 三朝町

 
標識 10.11.18 三朝町

峠から見える人形仙方面の稜線にはっきりした切り開きが見えます。
時間もまだあるので人形仙まで上がってみることにします。

峠までは、夏に岡山県側から何回か来たことがあるのですが、
藪がひどそうだったり銭形模様のにょろにょろさんが怖かったりで、
これまで人形仙までは上がったことがありませんでした。


人形仙方面 10.11.18 (旧)人形峠

峠の母子地蔵は赤ちゃんを抱いた珍しいお地蔵さんで、
鏡野町の文化財になっていているようです。
脇に立つ新しそうな標柱には「町指定史跡人形仙母子地蔵」「所有者鏡野町」とあります。

峠の岡山県側入り口には、
「・・・この地蔵は、人形峠で赤子を連れた婦人が休んでいて、ふと目を覚ますと子供が人形にすりかわっており、女の人も子供をさがして迷い二人とも行方知れずになった伝説があり、これを供養して作られたものではないかとおもわれています。・・・」
という母子地蔵のいわれを記した説明板もあります。


母子地蔵 10.11.18 (旧)人形峠


母子地蔵(部分) 10.11.18 (旧)人形峠

光背部分の文字はよく分らないのですが、
台座には右から三行で「文化五年○○ 三界万霊 六月吉日」とあり、
文化5年の6月に建立されたことが分ります。
ちなみに、○○は「戊辰」の二文字が入るのでしょう。

文化5年は西暦1808年ということなので、
この母子地蔵は、200年も前から峠を行き来する人たちの安全を祈り、
見守ってきたことになります。

         
         母子地蔵(台座) 10.11.18 (旧)人形峠

ところで、母子地蔵の名称ですが、
鳥取県のHPでも触れられているように峠にあるお地蔵さんですから、
「人形仙母子地蔵」ではなく「人形峠母子地蔵」
あるいは「(旧)人形峠母子地蔵」とするべきではないでしょうか。
「人形仙の母子地蔵」では地蔵さんを建立した人々の思いや歴史的な背景、
その意味するところが薄れてしまうような気がするのですが…。

続きます。

小春日和

2010-11-19 | Weblog

紅葉 10.11.19 鳥取市

今日みたいな日を小春日和というんでしょうね。

銀杏の絨毯にモミジのスクリーン。
いよいよ紅葉も街まで下りてきたようです。


猫 10.11.19 鳥取市

猫たちも思い思いに日向ぼっこ。
目を細めて、とっても幸せそうです。

         
         猫 10.11.19 鳥取市


紅葉 10.11.19 鳥取市

ちょっとした用事があって近くの学校に行ったのですが、
こんな日は山へ行きたかったですね。


11日の大山

2010-11-13 | Weblog
11日の午前中は霞んでいるものの陽射しもあって、
名残の紅葉を通ってくる光もなんとなく暖かく感じられます。


紅葉 10.11.11 大山環状道路

ウィークデーなのに駐車場はキノコ採りの車で一杯。
こんな日はよっぽど奥まで行かないとだめでしょう。

ブナの森をウロウロ、キョロキョロと行ったり来たり、
なかなか良さげなキノコには出会えません。

↓のキノコはクリタケによく似ているのですが、
誰も採った形跡がないのでどうなんでしょうか?


クリタケ(?) 10.11.11 大山


ナメコ 10.11.11 大山

12時ちょっと前に雪の残る鳥越峠まで上がってきました。
木々はすっかり葉を落とし、峠から見える景色は白と黒とのモノトーンです。

地獄谷へ下るか、左のキリンか、それとも右の烏ヶ山方面か、峠でしばし思案です。
キノコならまっすぐ地獄谷だけど、
雲が拡がって暗くなった谷筋に降りて行くのは億劫で、
結局、こちら側から辿ったことのない烏ヶ山に向かってみることにしました。


大山槍尾根 10.11.11 鳥越峠
 
鳥越峠側の登山道は、最近なぜか整備されている鏡ヶ成側とは違って、
潅木や笹で覆われ自然に還っているという感じです。
おまけに、この日は落ち葉の上に薄く積もった雪で滑りやすく、
標高1420mの北峰に着いたのが午後の2時。
思いのほか時間がかかってしまいました。
(あちらの倒木こちらの倒木と寄り道したせいもあるんですけど…)

本峰はすぐそこなのですが、引き返すことにします。
何か急に寒くなってきたようで、
姿を現していた大山にも少しづつガスが流れてきたようです。


烏ヶ山本峰 10.11.11


大山 10.11.11 烏ヶ山


烏ヶ山 10.11.11

11日は、一日中靄っているというか霞んでいて、
ずいぶん近くの山を撮った写真もボケてしまいました。
今にして思えば黄砂の影響だったのでしょう。

森の恵みのパスタ

2010-11-12 | Weblog
昨日いただいた森の恵みでパスタを作ってみました。

一皿目は、大山産のナメコをメインに鳥取各地産の
各種きのこ(椎茸、舞茸、えのき、エリンギ)をオリーブオイルでソテーし、
塩、胡椒、白ワインで味付けしました。
スパゲッティとからめてパセリを散せば出来上がりです。


森の恵みのパスタ(その1) 10.11.12

二皿目は、同じキノコ達をバターで炒め、塩、胡椒で味を整え、
最後に香り付けのお醤油を少し。
どちらかというと和風ですかね。


森の恵みのパスタ(その2) 10.11.12

オリーブオイルとバターの違いだけなので、
写真に撮っても違いがちっとも分りませんね(笑)。

ナメコとうどんは相性が良いので、
同じ小麦粉のパスタともよく合うと思います。
でも、ナメコ一種類だけというのもちょっと不安なので、
色んなキノコと一緒に使うといいんじゃないかな。

帰りがけの駄賃?

2010-11-02 | Weblog
時間が前後しますが、先月の帰省の帰りに八ヶ岳に寄ってきました。

帰りがけの駄賃という言葉があるのか知りませんが、
行きがけの駄賃があれば、帰りがけの駄賃もあっていいのかも…と。

駄賃稼ぎばっかしで、何しに行ったのか忘れてしまいそうです(笑)。


横岳 10.10.22 行者小屋

朝、美濃戸の赤岳山荘の駐車場に車を入れ、
行者小屋から中岳のコル、阿弥陀、赤岳と廻ってきました。
八ヶ岳は一昨年の暮れに来たのですが頂上まで上がってなかったので、
阿弥陀も赤岳も本当に久しぶりの頂上でした。


赤岳 10.10.22 阿弥陀岳頂上

午前中ははっきりしない天気でしたが、午後からは安定してきました。

森林限界から上はダケカンバも落葉してしまって、
茶褐色の岩肌にはハイマツの緑しか見られません。


赤岳 10.10.22 中岳

赤岳の頂上まで上がると雲海の果てに富士山が顔をのぞかせていました。
何岳だろうか、時々南アルプスの峰々も…。


富士山 10.10.22 赤岳頂上

今回は日帰りなので地蔵尾根を下ることにしました。


横岳 10.10.22 地蔵尾根分岐