風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

ヒゴスミレは浮気者?

2009-05-03 | スミレ
去年出会った菊葉のスミレは今年も咲いていました。
再会の挨拶もそこそこに、よく見てみると
花の大きさに2種類あることに気がつきました。
おまけに、花の色や側弁の毛の有無などにも違いがあります。

これは、昨年見た群落の菊葉で、
花は淡紅紫色、側弁に毛はありません。


ヒゴスミレ交雑種 09.4.29 鳥取県東部

下の大株は、ヒゴスミレと同じような白花で側弁に毛があります。


ヒゴスミレ交雑種 09.4.29 鳥取県東部

下の2枚は白花で、花の大きさが5~10mm程度の小さいタイプです。
このタイプにも淡紅紫色の花があります。
いずれも側弁は有毛。


ヒゴスミレ交雑種 09.4.29 鳥取県東部


ヒゴスミレ交雑種 09.4.29 鳥取県東部

見つめ合うヒゴスミレとフモトスミレ。
怪しい。とっても怪しいですね。
そういえば、花の小さいタイプの
花弁のねじれ具合がフモトスミレに似ているような・・。


ヒゴスミレ(手前)とフモトスミレ(奥) 09.4.29 鳥取県東部

茜と曙

2009-05-01 | スミレ

日の出 09.4.29 鳥取市

一昨日の29日は、菫ヶ山(*)に上がってきました。
実は、25日の土曜日も雨の中を向かったのですが、
たいして写真もとれなかったので、再度挑戦です。

めったにないことですが、
茜色に染まった夜明け前の曙に家を出ました。
少し走ると、久松山の右手から太陽が出てきました。


アケボノスミレ 09.4.29 鳥取県東部

アケボノスミレ(曙菫)は、曙の空を連想して付けられた名前だという。
少し盛りは過ぎていたが、菫ヶ山の斜面を埋める
明るい鮮やかな淡紅色のスミレに感嘆です。


アケボノスミレ 09.4.29 鳥取県東部

広辞苑では、「茜色は暗赤色、赤色のやや沈んだ色」とあります。
一般的には、朝や夕方の陽を受けて染まる空や雲を
思い浮かべるのではないでしょうか。
アカネスミレ(茜菫)も花の色から名前が付いているようですが、
ここの茜、ちょっと赤味が足らないようです。


アカネスミレ 09.4.29 鳥取県東部

*菫ヶ山は私が勝手に付けた愛称です。色々と考えるところもあるのですが、
 当面は具体的な地名は伏せておきたいと思います。