風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

秘密といえば・・・

2012-04-29 | Weblog
秘密といえばやっぱり花園。

後先になりますが、
火曜日に気になっていた「秘密の花園」を訪ねてみました。


サンインシロカネソウ 12.4.24 鳥取市

深い渓の底には雪が残り、早春のおもむき。

スミレもアオイスミレ、スミレサイシンと、
まだ早咲きのスミレが咲いています。

スミレサイシンは赤、青、白、トリコロールカラーです(笑)。

 
スミレサイシン(白) 12.4.24 鳥取市      スミレサイシン 12.4.24 鳥取市  
 
スミレサイシン(ピンク) 12.4.24 鳥取市    アオイスミレ(白) 12.4.24 鳥取市


キクザキイチゲ 12.4.24 鳥取市

この花園、もう少しすればシャクナゲやサンカヨウなども咲くそうです。
近いのでまた訪ねてみたいですね。

楽しい一日

2012-04-28 | Weblog
まだ見ぬスミレを探して鳥取県中部、「秘密のトレイル」へ。
植林帯を抜けると展望もひらけて、残雪の大山山塊。


大山山塊 12.4.27 鳥取県中部

ここで春の女神登場。
いよいよ枯れてきたようで、木石の術も完璧だ。


ギフチョウ(山陰型タチツボスミレで吸蜜) 12.4.27 鳥取県中部

女神と枯木のワルツを踊った後、ブナの森の中へ。

雪解けが遅かったせいか、ミスミソウもまだ元気一杯。
時を取り戻すかのように春の陽光を浴びる。


ミスミソウ 12.4.27 鳥取県中部


ミスミソウ 12.4.27 鳥取県中部


ヤマルリソウ 12.4.27 鳥取県中部

またまた女神登場、召使いのコツバメまでついてきた。

誘惑に負けて遊ぶ。
これじゃあ目的の山までたどり着けない。


ギフチョウ(スミレサイシンで吸蜜) 12.4.27 鳥取県中部


コツバメ 12.4.27 鳥取県中部


イワナシ 12.4.27 鳥取県中部

目的のスミレは見つからず、山頂にも行けなかった。

でも良い一日でした。


県境の山々 12.4.27 鳥取県中部

シマジリスミレ ’12春沖縄

2012-04-25 | ’12春沖縄
沖縄本島の限られた地域だけに自生するシマジリスミレ。
昨年は訪れるのが遅く花を見ることができませんでした。
そこで、今年こそはとひと月早く訪ねましたが、
ちょうど良かったみたいです。


シマジリスミレ 12.3.2 沖縄県

オキナワスミレにそっくりな花や葉ですが、
ウラジロスミレ類に属するオキナワスミレと異なり、
タチツボスミレ類に属し、その中でもエゾノタチツボスミレや
アイヌタチツボスミレに近い仲間とされています。

とはいえ、側弁の毛や花柱の突起毛の見られない個体もあるようで、
近くで見ることのできた個体でははっきり確認できませんでした。
距に突起のある個体も比較的見られるようです。

     
     シマジリスミレ 12.3.8 沖縄県

     
     シマジリスミレ 12.3.8 沖縄県

オキナワスミレは明るい海に面した石灰岩の崖に自生していますが、
シマジリスミレは同じ石灰岩の崖でも、
内陸のあまり陽の差さない暗い森の中に自生しています。

とはいえ陽が嫌いなわけでもなさそうで、
比較的陽の当たる崖の上部にも自生していて、
そちらの方が花付きが良いような気がします。


シマジリスミレ 12.3.8 沖縄県


シマジリスミレ 12.3.8 沖縄県

石灰岩の窪みに延びる地下茎(根茎)、
どうやって水分や養分をとっているのでしょう。

地上茎を延ばし始めている株もありましたが、
石灰岩の岩場では根を下ろせそうにもありません。

 
シマジリスミレ(地下茎) 12.3.8 沖縄県    シマジリスミレ(地上茎) 12.3.8 沖縄県

以下の記述は書いていいものか迷ったのですが、
自分自身のメモとして記しておきます。
(不都合があれば削除します。)


シマジリスミレは最も絶滅が心配される種(絶滅危惧ⅠA類)として、
国及び沖縄県のレッドデータブックに記載されているスミレです。

そのシマジリスミレの自生地が何か所あるのか知らないのですが、
唯一私が知っている自生地では工事の計画があるようなのです。

沖縄に着いたその日に自生地を訪ねたのですが、
昨年とは雰囲気が少し違うことに気がつきました。
明瞭な踏み跡がついているのです。

「スミレの見学者?」

ではないようで、
足元に測量用のプラスチック杭が打たれていました。

その日はそのまま帰ったのですが、
写真の写りが芳しくなかったので8日にあらためて訪ねてみると、
自生地の近くで測量機器を据えて測量作業の最中でした。

作業中の方にお尋ねすると、
自衛隊関係からの発注で、
測量と崖の崩落状況の現況調査をしているとのことでした。
(確かに崩れているところはありますが・・・。)

知り得たのはそれだけで、
それ以上のことは分かりませんが、
通常では、現況調査と測量の結果に基づいて、
次年度以降に工事の設計図面の作成、
そして工事施工という段取りになるのではないでしょうか。

地元自治体や県の自然保護部局との調整が行われないまま
工事が行われることはないと思いますが、
心配です。

まさか直接コンクリートで自生地を覆うことはないでしょうが、
工事のために樹木を伐採、枝払いするだけでも
半日陰に生息するシマジリスミレには大きな影響を与えるような気がします。

沖縄には自生地がダムの底に沈んでしまったため、
野生での絶滅が宣言されたオリヅルスミレの経験があります。
シマジリスミレを第2のオリヅルスミレにしたくないのですが・・・。


シマジリスミレ 12.3.2 沖縄県

リュウキュウコスミレ ’12春沖縄

2012-04-12 | ’12春沖縄
ちょっと間があいてしまいましたが、春の沖縄の続きです。

沖縄でスミレといえば、このリュウキュウコスミレ。
道端から公園、畑の隅とどこでも見ることができます。

温暖な沖縄のスミレ類の特徴ですが、
花期も11月から4月と長いので、
沖縄の人たちにとっては一番身近なスミレでしょう。

ところで、リュウキュウコスミレはノジスミレの南方系の変種とされていて、
琉球の「コスミレ」ということではありません。
やっぱりスミレはややこしいですね(笑)。


リュウキュウコスミレ 12.3.8 沖縄県南城市(垣花ヒージャー)


リュウキュウコスミレ 12.3.8 沖縄県南城市


リュウキュウコスミレ 12.3.7 沖縄県名護市


リュウキュウコスミレ 12.3.5 沖縄県国頭村

花色には少しずつ変化が見られるのですが、
沖縄本島北部では白花の品種(シロバナリュウキュウコスミレ)がよく目につきました。

そのためか、
この白花のリュウキュウコスミレをリュウキュウシロスミレ
誤解されている地元の方もおられましたが、
たしかに誰だって普通はそう思いますよね。


リュウキュウコスミレ(白花) 12.3.8 沖縄県国頭村

      
      リュウキュウコスミレ(白花) 12.3.8 沖縄県国頭村


リュウキュウコスミレ 12.3.8 沖縄県南城市

春の花咲く・・・

2012-04-10 | Weblog

ミスミソウ 12.4.8

フェリーで帰省する子供を舞鶴まで迎えに行ったついでに、
春の花が咲くという青葉山に上がってきました。


青葉山 12.4.8 舞鶴市

青葉山は京都府と福井県にまたがる双耳峰ですが、
福井側の高浜町から見るときれいな三角錐の山容で、
若狭富士と呼ばれているそうです。

8日は舞鶴市側の松尾寺を起点とするコースをたどって、
西峰まで往復しました。

今年はどこも雪が多かったようで、
お寺の境内もまだたくさんの雪が残っています。
雪の重みで折れた枝が直撃したのか、
登山道の途中にある鳥居も無残な姿に。

 
松尾寺山門 12.4.8                松尾寺渡廊下 12.4.8

      
      鳥居 12.4.8 青葉山

雪と折れた木や枝で歩きにくく分かりにくかった道も、
植林から自然林に変わって分かりやすくなりました。

途中に岩場にかけられた階段やロープがでてきますが、
特に危険な場所はありません。

 
階段 12.4.8 青葉山                ゴジラ岩 12.4.8 青葉山

ところでお目当てのミスミソウ。

薄いピンク色をしたものもありましたが、
ほとんどは鳥取と同じ白い花(萼片)でした。


ミスミソウ 12.4.8


ミスミソウ 12.4.8


ミスミソウ 12.4.8

1時間半ほどで西峰(692m)頂上。
東峰(693m)まで1時間ほどで往復できるはずですが、
同行者もいることなので、今回はここまで。

西峰からは南の山並みや北の若狭湾が望め、
山頂の大岩まで上がると内浦湾の高浜原発も見えました。

      
      西峰山頂 12.4.8


内浦湾 12.4.8 西峰山頂


ミスミソウ 12.4.8


ミスミソウ 12.4.8

登山後に道の駅(シーサイド高浜)のお風呂に行き、
思い出して若狭側から見える青葉山の写真を撮りました。
まさに若狭富士、整った左右対称の三角錐です。


青葉山 12.4.8 福井県高浜町