風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

練習中です

2010-06-30 | Weblog
この前ちょっと書いたように、
物欲に負けてデジタル一眼と90ミリのマクロを買ったんですよね。
これが、素人にはなかなか難しい。
シャッターを押すだけとはいかないみたいで、
ちょっと奥行きのある被写体だとボケてしまい、
みんなゴミ箱行きです。

で、下の2枚がそのデジイチの写真。
ピントが合っている部分のところだけははさすが一眼、
拡大すると鱗粉まで分かるんですがね・・・。

とにかく今は、夏の山行きに間に合うよう、
被写界深度だとか勉強しながら、蝶々を相手に練習中です。


キマダラルリツバメ '10初夏 鳥取


キマダラルリツバメ '10初夏 鳥取

下の2枚は、同じ個体を今までのコンデジで撮ったもの。
ただシャッターを押しただけの写真です。
ブログに使うだけだったらこっちの方がいいかも、ですね。


キマダラルリツバメ '10初夏 鳥取


キマダラルリツバメ '10初夏 鳥取

美味しい?

2010-06-28 | Weblog
キマダラルリツバメは、
幼虫の間はずっとハリブトシリアゲアリの巣の中で過し、
蟻から餌をもらいながら育ちます。
ハリブトシリアゲアリは肉食性の蟻なので、
与えられる餌も動物性の餌ということになります。

でも、蛹から羽化して大人になると草食系に変身です。

松林には下草も少なく、花の種類も少ないのですが、
晴れた日には、周辺に咲いているアカメガシワやネズミモチ、
オカトラノオなどの花で蜜を吸っています。


キマダラルリツバメ (ネズミモチ) '10初夏 鳥取


キマダラルリツバメ (アカメガシワ) '10初夏 鳥取


キマダラルリツバメ (ネムノキ) '10初夏 鳥取

白い花

2010-06-18 | Weblog
17日の氷ノ山の続きです。

6月も半ばに入り、山は新緑から深緑へ、
緑に白い色が映える季節になりました。

ピンクのタニウツギや黄色いハナニガナも目に入るのですが、
私にとって、なぜかこの時期の氷ノ山といえば、白い花。

白いフタリシズカやクルマバソウの咲く暗い樹林帯を抜けて氷ノ越まで上がると、
タニギキョウやミヤマニガイチゴの花が迎えてくれます。


ミヤマニガイチゴ 10.6.17 氷ノ山

 
タニギキョウ 10.6.17 氷ノ山        オオバノヨツバムグラ 10.6.17 氷ノ山

コケモモの葉や花は、
大山でよく見るコメバツガザクラによく似ていますが、
コケモモの花は釣鐘形、
コメバツガザクラは花弁の先端がすぼまった壺形になります。

ところで、貴重な氷ノ山のコケモモですが、どうも花のつきが悪いような気がします。
ちょっと心配ですね。


コケモモ 10.6.17 氷ノ山

仙谷を下るとミヤマカラマツが咲いていました。
すぐ近くにはモミジカラマツ。
こちらは蕾がほころんだばかりです。

同じカラマツソウの仲間なので、
花を見ただけではとっても見分けがつきませんが、
葉っぱはずいぶん違います。

 
ミヤマカラマツ 10.6.17 氷ノ山       モミジカラマツ 10.6.17 氷ノ山

キイチゴ類にしては大振りな葉と花、ハスノハイチゴです。
去年、氷ノ越から福定に下ったとき初めて見ました。
実はまだ見たことありませんが、細長い変わった苺ができるそうです。
味はどうかな? 気になりますね。

あっ、ハスノハイチゴの名前ですが、
写真の左上のように、葉柄が葉の中心寄りに付くところが、
蓮の葉に似ているということで名付けられたようです。


ハスノハイチゴ 10.6.17 氷ノ山

もう少ししたらアジサイ類も咲き出して、
氷ノ山の花たちもにぎやかになることでしょう。

ウィークデーの氷ノ山

2010-06-18 | Weblog
17日の木曜日、ウィークデーの氷ノ山に上がって見ました。
静かな氷ノ山と思いきや、
学校登山の小学生やツアー登山のお客さんでけっこう賑わっていました。


登山道(こしき岩下) 10.6.17 氷ノ山


登山道(こしき岩下) 10.6.17 氷ノ山

元気の良い子供たちは、どうも兵庫県の小学生のようで、
氷ノ越から山頂までの間に4、5校の子供たちとすれ違いました。

鳥取の中学生が登る大山登山と同じように、
兵庫県でも小学生全員が登るようなカリキュラムになっているのでしょうか?
いつか大きくなったとき、氷ノ山登山のことを思い出せたらいいですね。


三ノ丸方面 10.6.17 氷ノ山

梅雨入りの宣言がでていましたが、何とか1日もってくれました。

咲きました

2010-06-13 | Weblog
土曜日は、先週に続いて大山に。

蕾だったノビネチドリも咲きました。
これでやっと「大山に夏がきた!」という感じです。

このところ天気が良く気温もそこそこ高かったせいもあるのでしょうが、
咲き始めると早いですね。


槍ヶ峰 10.6.12


ノビネチドリ 10.6.12 大山


ノビネチドリ 10.6.12 大山

マイヅルソウの花は総状花序という花の付き方をしているのですが、
今回、花茎に付いた花が螺旋状に周っていることに気が付きました。
小さな花なので、今までじっくり見たことがなかったので、
わたくし的には大発見です(笑)。

 
ヤマオダマキ 10.6.12 大山        マイヅルソウ 10.6.12 大山


ノビネチドリ 10.6.12 大山

イワカガミやツガザクラなども咲き始めましたが、
今年の花数は少なめで、特に岩肌に着いた株の花数が少なく、
岩稜を紅白に染める、とまではいかないかもしれません。


イワカガミ 10.6.12 大山


大山(弥山) 10.6.12

ところで12日は、花見もなんですが、
夏の山行きのために買った新しいザックのテストも兼ねて、
荷物を余分につめて上がりました。
昔でいうボッカ訓練ですね。

それと、物欲に負けて買ってしまった一眼も持って上がりました。
ダメです。
思ったように上手く写りません。
重いのは承知の上ですが、使えない写真ばっかというのも困ります。
う~ん、初めての一眼ですから、練習あるのみですかね。

今回使用した写真のほとんどは今までどおりのコンデジですが、
1枚だけ一眼で撮った写真を入れて見ました。
ピントも色も、なんかおかしいような気がするんですよね。

この前の氷ノ山で

2010-06-08 | Weblog
氷ノ山には学術的にも貴重な希少植物が多く生育していますが、
その中にコキンバイというバラ科の植物があります。
5月頃にキジムシロ等に似た黄色い花を咲かせます。
主に北海道や本州の亜高山帯に分布する遺存植物で、
氷ノ山が日本列島の分布西限になっています。

また、鳥取県のレッドデータブックでは、
絶滅の危機に瀕しているとして絶滅危惧Ⅰ類に区分されています。
このため、地元ではネマガリダケを刈るなど、
コキンバイを圧迫している要因を取り除く保護活動を行なっているようです。


コキンバイ 10.5.29 氷ノ山

この前氷ノ山に上がって気がついたんですが、
コキンバイの自生地に去年は無かった柵が新たに作られていました。
自生地が滑りやすい急な登山道の脇にあるため、
踏み荒らし防止のために設置されたようで、
張り渡したロープに立ち入り禁止のプレートがぶら下げてありました。

むやみに登山道を外れないというルールもだんだん定着してきて、
ロープを越えて歩く人もいないと思うので、有効な措置だろうと思います。
ただ、コキンバイの自生地だという表示がないので、
一般の登山者には何のために柵があり、立ち入り禁止なのか、
疑問に思っている方もおられるようでした。

現地の状況を考えれば、登山者にも自生地の重要性を積極的にPRし、
協力を求めていくべきではないのかな、と思った次第です。


コキンバイ自生地 10.5.29 氷ノ山

大きな緑の葉の上に透明感のある白い花を乗せたサンカヨウは、
この時期の氷ノ山では1、2を争う人気の花です。

ところが、シカ達にも大人気のようです。


サンカヨウ 10.5.29 氷ノ山

下の写真は仙谷コースにあるサンカヨウの比較的大きな群落ですが、
葉っぱだけを食べられてしまって、茎だけが無残に林立しています。
これからまた葉がでてくるのか、来年以降も花を咲かせるのか、
詳しくは分かりませんが、これからも様子を見ていきたいと思います。

氷ノ山では、ここ数年ニホンジカが増えているようで、
食害(単純に“食害”といっていいのか躊躇しますが・・)も目立つようになっています。
特に今年は目に余るというか、サンカヨウの惨状を見るにつけ、
ひどい状況のように感じます。

このまま鹿が増え続けるようだと、林床から下草が消え環境も変わり、
希少な植物も消えていってしまうのではないかと危惧しています。
何か妙案は無いものでしょうかね。


サンカヨウ群落 10.5.29 氷ノ山

たまねぎの収穫

2010-06-07 | Weblog
たまねぎを収穫しました。
大きいのや小さいの色々ありますが、まぁ上出来です。


たまねぎ 10.6.7 

今年はずいぶん早くクロマグロが揚がったようで、
さっそく近所のスーパーに並んでいたそうです。
本当にいい奴は築地に行ってしまうと聞いたこともありますが、
もともと味音痴の私ですから、「近海の生の本鮪」というだけで十分です。
そういえば、岩ガキも解禁になっていなかったけ・・・。

 
まぐろ(刺身) 10.6.6             ラベル 10.6.6 

誤解なきよう付け加えておきますが、
毎日新鮮な魚介類が食卓に上る訳ではありません。
いつもは、小さな畑でとれた野菜を食べてます(笑)。        

大山

2010-06-05 | Weblog
昨日、大山に上がってきました。
皆さんの情報どおり、
花たちは例年に比べてずいぶんと遅れているようです。
そのおかげで、見たかったノウゴウイチゴの花を見ることができました。


槍尾根(左剣ヶ峰) 10.6.4


ノウゴウイチゴ 10.6.4 大山


ダイセンキスミレ 10.6.4 大山

ノビネチドリは花穂がやっと出てきた感じ、
ヤマシャクヤクも蕾の株が多かったように思います。

イワカガミやツガザクラもまだまだ蕾が多く、
槍尾根の衣替えはもう少し先のようです。

 
ヤマシャクヤク 10.6.4 大山        ノビネチドリ 10.6.4 大山

 
イワカガミ 10.6.4 大山           ツガザクラ 10.6.4 大山

稜線のヤマオダマキやイワキンバイはやっと芽吹いたばかり、
まだハタザオ達やスミレ達の天下です。
ダイセンクワガタも下の方では咲き始めましたが、
稜線の株は小さな蕾のままです。

 
ミヤマハタザオ 10.6.4 大山        シコクハタザオ 10.6.4 大山


ブナ 10.6.4 大山

 
ダイセンクワガタ 10.6.4 大山       タチツボスミレ 10.6.4 大山


大山(剣ヶ峰)  10.6.4 三ノ沢

この1週間、鳥取は山での事故が続いています。

今日の新聞は、氷ノ山で行方不明になられた倉敷の方の捜索が打ち切られたこと、
そして、同じ氷ノ山で、学校行事で登山されていた神戸の中学生が落石で怪我をされ、
鳥取県の防災ヘリコプターで病院に搬送されたと報道していました。
倉敷の方の捜索中止は残念ですが、このところ天候も安定しているので、
何とか無事に下山できると良いのですが・・・。

また、この2日には大山で岡山の方が亡くなっています。
この方とは以前霧の槍尾根でお会いしたことがあり、
大山に精通されたベテランの方だっただけに、とてもびっくりしています。
心よりご冥福をお祈りいたします。

氷のパルナシウス

2010-06-03 | Weblog
29日の氷ノ山、陽のあたるスキー場まで降りてくると、
7、8匹のウスバシロチョウがいました。
あちらのニリンソウ、こちらのムラサキサギゴケと
盛んに蜜を求めて飛んでいます。

一昨年も書いたので気が引けるのですが、
ウスバシロチョウの学名は「Parnassius glacialis」で、
種小名の「glacialis」はラテン語で「氷の」という意味だそうです。

ちなみに、属名の「Parnassius」はギリシャ神話にでてくる
太陽神アポロの住むパルナッソス山から名づけられたそうです。
アポロはミューズ達と暮らしていたそうですから、
「グラシアリス」もミューズの一人だったのかもしれません。

「国蝶」「県蝶」などと同じように、
もし「山蝶」というようなものがあれば、
氷ノ山は絶対ウスバシロチョウだと思うんですがね・・・。


ウスバシロチョウ 10.5.29 氷ノ山


ウスバシロチョウ 10.5.29 氷ノ山


ウスバシロチョウ 10.5.29 氷ノ山


ウスバシロチョウ 10.5.29 氷ノ山

ウスバシロチョウと小1時間ほど遊びながら、
「白もいいけど黄色もね」と、むくむくと浮気心が・・・(笑)。

救助へり

2010-06-02 | Weblog
今日(6月2日)知ったのですが、
日曜日(5月30日)にも氷ノ山に登られた倉敷の方が下山していないということで、
岡山県警と鳥取県の防災ヘリコプターが出動しているようです。
現在の状況は分かりませんが、早く無事に見つかるといいですね。

下の写真は、土曜日に氷ノ山頂上で救助活動を行なっていた
神戸市消防局のヘリコプター「KOBE-Ⅱ」。

氷ノ越から仙谷分岐まで歩いてきたとき、
ヘリコプターが1機飛来し山頂を周回し始めました。
何事かと下山してきた方に聞くと、
避難小屋の中で毛布にくるまって寝ていた人がいたので救助に来たのであろうとのこと。

仙谷分岐から山頂は見えないので、急いでこしき岩の上まで・・・。


KOBE-Ⅱ 10.5.29 氷ノ山

兵庫県側は晴れているものの、
鳥取県側からは絶えずガスが沸きあがってくるので視界が悪く、
救助作業も難しそうです。
それでも、あっという間に遭難者を収容し飛び去ってしまいました。


救助作業 10.5.29 氷ノ山


救助作業 10.5.29 氷ノ山

山頂には前の記事のように救助隊員の方が一人残っておられたのですが、
居合わせた登山者の質問に丁寧に答えておられました。

「氷ノ山山頂は比較的広いのでそんなに難しくない・・・、
難しいのは六甲の岩場での救助・・・。」
「養父消防署からの要請で飛んで・・・。」
というような話が聞こえてきました。

そして、30分程して戻ってきた「KOBE-Ⅱ」に収容され、
かっこ良く帰って行きました。


隊員収容 10.5.29 氷ノ山

神戸市消防局のヘリコプターが、
なぜわざわざ氷ノ山まで来ていたのか疑問だったのですが、
後で調べてみたら、神戸市は兵庫県と共同で救助ヘリを運用しているため、
県全体をカバーして救助活動を行なっているようです。

ところで、氷ノ山のような県境に位置する山の救助分担はどうなっているのでしょうかね。
今回は携帯の119番通報が兵庫県側につながったためのようですが・・・。

ま、そんな心配より、先ずは安全な山歩きを心がけなければいけませんね。