風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

雨降り

2009-04-27 | Weblog
土曜日、日曜日とも雨降り。
日曜日は風も強く大荒れだった。
ちょっとそこまでと家を出てみたが、
雨の中ではルーペまで出して花を見るような気分には・・・。


サンインシロカネソウ 09.4.26 鳥取市鹿野町

サンインシロカネソウの奴、
水しぶきがかかるようなところが好きなくせに、
雨が降っていると花を開いてくれない。
(ちょっと八つ当たり)
シロカネソウ君のせいじゃないんだけどね。

岩の隙間で頑張ってるスミレさんを見て、
偏狭な心根を反省です。


山陰型タチツボスミレ 09.4.26 鳥取市鹿野町

鷲峰山のスミレ(2)

2009-04-25 | スミレ
古仏谷からのコースに合流すると明るい尾根道に出ます。
陽当たりの良い登山道脇には、明るい赤紫のシハイスミレの花が続きます。
よく見ると、花の色にも微妙な変化があって、濃淡だけでなく、
白っぽいものや紫や赤色のどちらかが強く出ているものなど、
まさに色々です。


尾根道 09.4.19 鷲峰山


シハイスミレ 09.4.19 鷲峰山


シハイスミレ 09.4.19 鷲峰山


シハイスミレ 09.4.19 鷲峰山


シハイスミレ 09.4.19 鷲峰山

途中の植林帯にはスミレサイシン。


スミレサイシン 09.4.19 鷲峰山

山頂で、枯葉の間から顔を出しているアオイスミレをひとつ見つけました。
周りを良く見ると、あっちにもこっちにも。
枯葉や草に隠れて横向いたり、下向いたり、
なんか転がっているみたいなアオイスミレの花たちです。


アオイスミレ 09.4.19 鷲峰山

鷲峰山のスミレ(1)

2009-04-24 | スミレ
スミレの図鑑(『増補改訂日本のスミレ』)を買ってから、
喜んでスミレを見て歩いています。
ところが、スミレは図鑑を見ればすぐ分かる、
すぐ同定できるというほど簡単ではないことも分かりました。

まぁ素人ですから、少々名前が違っていようが
気にしないことにしましょう。

そこで、鳥取市鹿野にある鷲峰山(じゅうぼうさん、標高920.6m)の
スミレを紹介します。

今回は同行者もいるので、
林道大ナル線終点から主稜線まで作業道を行く楽なコースをとりました。


鷲峰山(右)と毛無山(左) 09.4.19 

車で上がってくる途中の林道端や斜面は、
オオタチツボスミレやニョイスミレの群落が続き見事です。


ニョイスミレ 09.4.19 鷲峰山


オオタチツボスミレ 09.4.19 鷲峰山

林道終点から続く植林の中の作業道には、オオタチツボスミレに加えて、
花が終わってしまった者も多いのですが、タチツボスミレ類も
まだまだとがんばっています。


タチツボスミレ 09.4.19 鷲峰山


ナガバノタチツボスミレ 09.4.19 鷲峰山


ナガハシスミレ 09.4.19 鷲峰山


山陰型タチツボスミレ 09.4.19 鷲峰山

羽衣石のスミレ(3)

2009-04-23 | スミレ
陽あたりの良い道脇は、今が盛りのオオタチツボスミレと
ニョイスミレが目だちます。
谷筋の山道に入るとナガバノタチツボスミレが、
湿った日陰にはスミレサイシンが群落をつくっています。


オオタチツボスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


オオタチツボスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


ナガバノタチツボスミレ(?) 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


スミレサイシン 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石

尾根道まで上がると、下では盛りをすぎたタチツボスミレや
ナガハシスミレなどがまだ頑張っています。


タチツボスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


タチツボスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


山陰型タチツボスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


ナガハシスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石

羽衣石のスミレ(2)

2009-04-23 | スミレ
羽衣石や十万寺の道端や田の畦には、里のスミレたちが咲いていました。


アリアケスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


スミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


スミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


ニョイスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


ニョイスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石

羽衣石のスミレ(1)

2009-04-23 | スミレ
遅くなりましたが、羽衣石のスミレです。
まずは、ヒゴスミレの交雑種と考えられるスミレから。


交雑種 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石

春の妖精に惑わされ、尾根筋を行きつ戻りつしていると、
先に行った同行者から「きれいなスミレがあるよ!」との声。
妖精に未練を残しつつ行ってみると、
おぉ!これは!菊の葉。去年あそこで見た子とおんなじだ。

あんまり花に興味のない同行者でも気づくほどのオーラを発している。


交雑種 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石

この子はヒゴスミレの群落に接して咲いていたので、
単純に考えれば、ヒゴスミレがお母さんでしょう。
お父さんは、ほど近い場所にたくさん咲いている
シハイスミレだと思います(勝手に断言)。


交雑種 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


ヒゴスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


ヒゴスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


シハイスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石


シハイスミレ 09.4.12 鳥取県湯梨浜町羽衣石

仲良し

2009-04-21 | Weblog
日曜日はカタクリを見に行く。
自生地は八分、九分咲きだろうか。


カタクリ 09.4.19 鳥取市


カタクリ 09.4.19 鳥取市


カタクリ 09.4.19 鳥取市


カタクリ 09.4.19 鳥取市

カタクリの自生地にはキクザキイチゲも一緒に咲いていた。
どちらもスプリング・エフェメラルと呼ばれる春植物だ。

カタクリとキクザキイチゲは、
不思議と一緒に咲いていることが多いような気がする。
仲良しなんだ。

気温や湿度、そして何より微妙な光の強弱や光量、
好みが同じなのだろう。


キクザキイチゲ 09.4.19 鳥取市

今年は嫌われて、こんな写真しか撮れない。
撮るぞ!撮るぞ!と殺気が出ているのかも・・。


ギフチョウ 09.4.19 鳥取市

砂丘のスミレ

2009-04-20 | スミレ
日本のスミレの中に海岸を自生地とする種類があり、
主に日本海側にイソスミレとアナマスミレ、
太平洋側にはアツバスミレが分布するらしい。

そこで行ってみました。鳥取砂丘。


鳥取砂丘 09.4.18 鳥取市

イベント(砂像フェスティバル)の喧騒も知らず、ひっそりと咲いていました。

まずは有茎種のイソスミレ。
思いのほか大きな花で、距が白く、
オオタチツボスミレに似ている気がします。


イソスミレ 09.4.18 鳥取市


イソスミレ 09.4.18 鳥取市

 
イソスミレ(托葉) 09.4.18 鳥取市   イソスミレ(朔果) 09.4.18 鳥取市

株はこんなで、どれも比較的大きな株になっています。
突然ですが、参考までに北海道石狩川河口のイソスミレ。
あたり前ですが、よく似ています。


イソスミレ 09.4.18 鳥取市


イソスミレ 08.7.15 石狩市

さて、次はアナマスミレ。
スミレ(種名)の海岸適応型で、日本海側の砂浜や岩場に分布するといいます。
スミレとの違いは、葉っぱだそうで、
無毛で光沢があり表側に強く巻いているところだそうです。

さて、この鳥取砂丘のスミレ、
実は本当にアナマスミレか自信がありません。
スミレとの差異が相対的かつ主観的で、私のような素人には困ります。
何でも同じですが、数多く見ないといけないのでしょうね。

まァ、砂丘の砂地に生えているので
アナマスミレということにしておきましょう。


アナマスミレ 09.4.18 鳥取市


アナマスミレ 09.4.18 鳥取市

 
アナマスミレ(葉) 09.4.18 鳥取市 アナマスミレ(雌しべ) 09.4.18 鳥取市

ところで、イソスミレ、アナマスミレの生育環境ですが、
砂丘といっても、真ん中に生えているわけではなく、
防砂林の林縁にそれぞれの居場所を見つけていました。
いくら海岸型とはいえ、下のハマボウフウみたいに
大胆にはなれないようです。


ハマボウフウ 09.4.18 鳥取市

里山の春

2009-04-16 | Weblog
土曜日は大山だったので、日曜はおとなしくしていようと思ったのですが、
某氏のブログに刺激され、ギフチョウに会いに行ってしまいました。

午前中に畑仕事を済ませ、そのまま湯梨浜町の羽衣石城に向かいました。
標高376mの羽衣石城は中国自然歩道のルートになっていて、
お城から尾根道を歩いて十万寺集落へ抜ける周回コースが
取れるようになっています。
最高所は標高518.1mの三等三角点で、点名は「別所」となっています。
今回は、羽衣石の村を基点に反時計回りで
十万寺集落を通って羽衣石城に抜けました。


中国自然歩道標柱 09.4.12 点名「別所」 

4月も半ばになると村中の桜も散り始め、里山はもう春の盛りです。
道端にはイチリンソウやオドリコソウ、ウマノアシガタ、シャガ、
川の中のクレソンも花を付けています。もちろんスミレ類も。


イチリンソウ 09.4.12 羽衣石

ヤマエンゴサクは花色の変異が大きい植物らしい。
この淡いブルーが素敵で今春2度目の登場です。


ヤマエンゴサク 09.4.12 十万寺


クサノオウ 09.4.12 十万寺

オドリコソウは、小さな花が輪になって踊っているように見えます。 


オドリコソウ 09.4.12 羽衣石

林の中ではタムシバや山桜が散り始め、代ってツツジが彩を添えています。
小さな谷沿いの山道では、キケマンやミヤマカタバミ、
スミレサイシン、ワサビの花が、
尾根に上がるとヒゴスミレやシハイスミレ、
そしてタチツボスミレ類が目を楽しませてくれます。


イカリソウ 09.4.12 十万寺


ワサビ 09.4.12 十万寺


ミヤマカタバミ 09.4.12 十万寺

ところで、ギフチョウは1匹見ることができましたが、
写真は撮らせてもらえませんでした。
残念ですが、出会えただけでも良しとしましょう。
一応撮れたのは、冬眠明けのこの2匹。


アカタテハ 09.4.12 十万寺


テングチョウ 09.4.12 十万寺

スミレの写真は、また後で。

グリセード

2009-04-15 | Weblog

大山三ノ沢上部 09.4.11

グリセードという言葉も死語になり、
代わってシリ(尻)セード全盛である。
シリセード専用グッズもあるらしい。

グリセードとは、ピッケルを身体の後ろにまわし
バランスを取りながら雪面を滑り降り降りる技術
(技術ってほど大げさではないが・・)だ。
昔は、岩を登ったあと涸沢などのベースキャンプまで、
競争しながら滑り降りたものだ。

今は、ピッケルのシャフトもバイル並に短くなり、
確かにグリセードには不都合だ。
それに、登山用具としてのピッケルの地位も低下しているようで、
冬の大山でもピッケルを持たず、ストックだけの登山者も多い。

土曜日の大山で久しぶりにグリセードをした。
三ノ沢上部はそれなりに傾斜もあり、
少々緩んだ雪でもすべることができた。
水泳なども同じらしいが、
何十年ぶりでも滑る感覚を身体が覚えていたことに
我ながら感心した。

大山(4月)

2009-04-14 | Weblog
2月以来の大山に上がってきました。
残雪は昨年の同じ時期に比べ、ずいぶんと少なくなっています。


大山環状道路三ノ沢出合 09.4.11


剣ヶ峰 09.4.11


槍ヶ峰 09.4.11


剣ヶ峰 09.4.11


烏ヶ山 09.4.11

今更ながらですが、写真がワンパターンです。
次からは、ちょっと考えなきゃ・・。


弥山 09.4.11

 
剣ヶ峰頂上 09.4.11           「山桜」 09.4.11 環状道路

帰りには、いつものように「美肌湯中山温泉」。
大人420円でサウナもあります。


中山温泉(後方大山) 09.4.11

こげな所に「オキナグサ」

2009-04-12 | Weblog
昨日(11日)は久しぶりに大山に上がってきました。
雪のあるうちにと思って向かったのですが、ずいぶん少なくなっていました。


大山三ノ沢 09.4.11

帰りに寄り道をしてオキナグサの自生地を見てきました。
鳥取県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅰ類に分類されています。
牧草地など人の管理する草地が減少したことや、
栽培のための採集によって自生地も少なくなっているようです。


オキナグサ 09.4.11 鳥取県東伯郡

「こげな所に!」というような場所にありましたが、
よく考えてみれば、うなずける生育環境といえるかもしれません。
地元では保存会を結成して保護に乗り出しているようですが、
あまり変な手を加えず、今までどおり付き合ってあげてほしいものです。


オキナグサ 09.4.11 鳥取県東伯郡

花や葉の産毛(長白毛)が夕日に照らされて、
黄金色に輝いていました。きれいです。
いいものを見せていただきました。


オキナグサ 09.4.11 鳥取県東伯郡

毛無山のスミレ

2009-04-12 | スミレ
で、スミレですが、
雪で傷んでしまって林道入口付近でしか観察できませんでした。
3月中旬以降の低温せいか、
まだまだ山陰型タチツボスミレやナガハシスミレが元気で、
他のスミレはこれからのようです。

そんな中で気になったのが下のスミレ。
葉っぱはどう見てもナガバノタチツボスミレ。
距は長く、ナガハシスミレに似て天を指している。
他の典型的なナガバノタチツボスミレは蕾のままの個体が多い。
うぅ~ん。気になる。


ナガバノタチツボスミレ(?) 09.3.28 


ナガバノタチツボスミレ(?) 09.3.28 

 
ナガバノタチツボスミレ 09.3.28    ナガハシスミレ 09.3.28

 
山陰型タチツボスミレ 09.3.28     アオイスミレ 09.3.28


タチツボスミレ 09.3.28

*いずれも毛無山及びその周辺で撮影。

近所の毛無山

2009-04-10 | Weblog
丹後の高山とは前後しますが、前日の土曜日に毛無山に上がってみました。
毛無山といっても鳥取市にある毛無山で、頂上にテレビ中継所があるので舗装された林道がついています。車止めのある林道入口まで家から30分ほどなので、スミレはどんな具合かとルーペと定規をもって出かけました。


毛無山 09.3.28

近くにまで来てみると、ありゃ、山にはまだ雪が残っています。
林道の入口に車を止めていくらか上がると雪道に変わり、スミレどころではありません。一時の陽気に誘われて咲いたスミレも雪の下です。

 
雪の林道 09.3.28           毛無山山頂 09.3.28

それでも、林道脇の山桜やキブシ、アオキ、ニワトコ等の低木や、ヤマエンゴサク、エンレイソウ、ネコノメソウ等が花をつけていました。


ニワトコ 09.3.28 毛無山 


アオキ 09.3.28 毛無山


ヤマエンゴサク 09.3.28 毛無山


エンレイソウ 09.3.28 毛無山


日本海方面 09.3.28 (中腹から)

高山のスミレ

2009-04-08 | スミレ
スミレサイシンは今年初めて。
日陰になった湿った沢沿いに咲いています。


スミレサイシン 09.3.29 高山


スミレサイシン 09.3.29 高山

日当たりの良い林道の斜面にはタチツボスミレやナガハシスミレ。

これは葉っぱの形から山陰型のタチツボスミレかな?


山陰型タチツボスミレ 09.3.29 高山


ナガハシスミレ 09.3.29 高山