サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

最悪だけど最高の内容・・・

2006-10-28 18:52:36 | 清兎
昨日の美子&清兎の練習後に私が言った感想です。

出発3日前ということで、今までは水勒で行なっていた練習を昨日から大勒に替えました。
常歩はそこそこ良好な状態だったのですが、速歩で人間が気を抜いたハミ受けを蹄跡半周行なった時点で清兎はハミ受けを完全に突き出してしまいました。

額を入れる、馬を丸める以外に要求することはありませんから、大勒手綱だけを取って半ば強引に馬を丸めるよう指示しました。
私だと推進力があるし、ハミを力で引っ張らないで抜いたハミ受けにすることも出来るのですが、美子の技術ではそうも行かず、馬が膠着する、真っ直ぐに走ろうとしても左右にぶれる、強い扶助を使うと立ち上がりかける・・・などの反抗のオンパレードでした。

平素なら馬が動かなくなるところでしたが、昨日の美子は馬と格闘し続け、斜めになったり立ち止まられかかったりしながらも、何とか最後まで学生賞典馬場を廻りきりました。
まあ採点をするならば、40%前後でしょうか・・・。全く馬場になっていません。

出発3日前の練習で馬がグチャグチャ・・・。ガックリとうなだれる美子に対して言った私の言葉は、『最悪だけど最高の内容だったね』です。
美子は???といった表情。ボロかすに言われるのではなく、何で誉めてもらえるの???、と言った表情でした。


私の言葉の続きは・・・『今までは清兎にやっつけられっぱなしで終わっていたのが、今日は馬と対等に喧嘩できていた。これは凄い進歩じゃないか!! 今日、馬と対等に喧嘩したことは絶対に良い結果をもたらすから、今日の運動は最悪だったけど、今までの清兎の運動で最高だったよ。』です。


さてさて、では本当に最高の運動だったのでしょうか・・・。
今日の運動では、昨日と同じく大勒を付けての運動でしたが、機能とは見違えるような運動でした。踏歩変換はまだまだ未熟で、相変わらず『ボケ・カス!!』に叱責が飛んでいましたが、馬ははっきりと美子を尊重し始めました。

『最悪だけど最高だった・・・』は本当でした。私も口には出したものの、ここまでドンピシャリ来るとは思いませんでした。
美子は夏の予選会以後も、少しずつですが確実に成長しています。『あ~、時間が欲しい。2~3年後の、運動がもっと安定した清兎に乗せてやりたかったな・・・』指導者の気持ちです。
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