今日は鳥取の大山です。
初めての四国外、初めての宿泊。(ホテルやけどね)
以前石鎚で出会った東京の O さんの提案で実現しました。
Oさん、ほぼ毎週の登山、真冬のテント複数泊、夜行バスでの全国めぐり。
登山の専門知識、ルートの事前調査、どれをとってもかないません。
まさに先生ですね。
今治の自宅をAM4時、松山の I 君と共に出発。
しまなみ~山陽道~岡山道~5:55高梁SAで休憩~中国道~米子道。
溝口ICを下り、伯耆(ほうき)街道へ。
天気予報通り、快晴やね。
大山寺橋横の駐車場到着。冬季以外は無料なんやね。
九州や四国の車も多かったです。右はトイレと登山届けのポスト。
Oさんとは8:30、mont-bell 店前で待ち合わせ。
時間があるので周辺を散策です。
左にmont-bell 店、向こうとなりに佐陀川と駐車場。奥の山が大山、右から弥山・剣ヶ峰・天狗ヶ峰・三鈷峰と続いています。
上っていくと大山寺本堂・大神山神社奥宮があり、ユートピアコースに続いています。
「大山火の神岳温泉足湯」。 なんかすごい名前
まあー足湯やね。今の時間でも暖かかったよ。
撫でると願いが叶うらしいよ。
(ビンズルソンジヤ) びんずる‥‥?
この仏様も、撫でると願いが叶うようです。
素人がマジックで板に落書きしたように書いていました。
失礼しました。 怒らないでね。
多くの願いが叶い、ありがたいね。
お顔をはいけ、 けん?
おっ、 と?
ずいぶんと撫でられて、微妙な表情になっておられますが‥‥。
ご機嫌を損ねてしまったのか? それとも笑ってくれているのかな?
私には微笑んでおられると見えました。 良かった。
ありがたい
8:10、そろそろ車の I くんを起こし、集合場所に向かいましょう。
8:30、mont-bell前、10人くらいの団体が近づきその中に O さん発見。
すぐ、わかりました。約6ヶ月ぶり2度目の再開ですが、同じ山好き同士、なぜか5度目くらいのような気がします。
ブログのおかげで、少しずつ山好きの友人も増えてきました。
これも先ほどの仏様のご利益で願いが叶ったんやね。
本当に ありがたい。
今日のコースは、御幸参道からユートピアコースを進み、三鈷峰に行きます。
その後ユートピア避難小屋経由、天狗ヶ峰、剣ヶ峰の尾根を探検です。
尾根歩きの後はユートピア避難小屋まで戻り、上宝珠越から大山名物?砂すべりにむかいます。
砂をすべりながら沢を下っていくと元谷避難小屋があり、そこから左折、夏山登山道に出て帰ります。
日本一?危険なラクダの背はどんな所なのか、見てみたいものです。
8:35、標高約770m、天候 愛媛と東京の合同チームで探検開始。
標高約890m、大神山神社奥宮。
神社裏から伸びる登山道。
元谷経由弥山頂上は3.0kmのようです。
前の写真から4分、まっすぐは元谷→弥山方面。
ここは左折して下宝珠越→ユートピア避難小屋方面に向かいます。
元谷方面は完璧に整備され、ほとんどの所で階段が付けられています。
ユートピア方面は、踏み跡はしっかりあるものの、岩のでこぼこ道が多く、木の根っこをつかんで上がるような所も多いです。
標高約1030m、右折です。
左折すると宝珠山を経由して、私が昔大変お世話になった大山スキー場の中を歩いて下りるようです。
9:50頃、ちょっと休憩。
なんと、東京の O さん、私たち2人のために「プリン」を買ってきてくれていました。
オハヨーの究極焼プリン、東京の登山スタイルはやはり一味違いますね。おしゃれですね。
山の中でのプリンは生まれて初めてです。
なめらかで濃厚な味わいが一口食べただけで口いっぱいに広がります。多くの鳥のさえずりが聞こえ、遠くで牛が鳴いています。
なんと、山とプリンは親戚同士だったんですね。 え?
ちょっと言い過ぎましたが‥‥
この、「山とプリン」の出会いも、やはり 「なでぼとけ」 様のおかげです。
やっぱり、 ありがたい。
「山とプリン」 いい言葉です。 こんな雑誌なかった?
話は変わりますが、東京の O さん、昨日の夜東京から夜行バスに乗り、米子市に今朝着いたとのこと。
昨日は仕事が終わってからバスに乗るまでの間、一度家に帰る時間がないため、朝からリュックを背負い出勤したようです。
東京への帰りは明日、米子市から夜行バスに乗り、明朝東京に到着、やはり家に帰る時間がないためそのままリュックを背負い出勤。
すごい スゴすぎる。
体力・気力共に20~30歳代やね。それ以上に山を愛していないとできないですよね。
リュックを背負い都会の電車に乗り、ビルの谷間を歩き出勤、うらやましいですが、想像すると笑ってしまいますね。すいません、決して悪い意味ではありません。山のスタイルと都会、というギャップがええよね、 僕もしてみたいんです。
おーっ。 ついに大山北壁が目前に見えてきました。
すごい。 こんなに巨大な岩山、四国にはないよね。
早くあの上に立ってみたい。
谷にはまだ雪が多く残っとるね。
遠くで頻繁に、石が転げ落ちる音が聞こえます。
山全体がもろく崩れやすい性質の岩で出来ているようです。崩れながら小さな石、そして砂になり、谷を覆いつくしています。植物が成長するような成分も少なく、岩の崩壊を助長しているんでしょうね。
標高約1350m。ええ景色やねー、遠くには境港の海岸線がよく見えます。
10:57、上宝珠越、標高約1400m通過。
標高約1500m弱、ユートピア避難小屋近くから北壁を撮影。
左から天狗ヶ峰・剣ヶ峰方面。
これから三鈷峰(さんこほう)に向かいます。
ここもすばらしい景色です。
三鈷峰に向かって後方は北壁が見渡せ、足元の片側はもろく崩れやすい断崖絶壁。
三鈷峰、1516m、登頂だ。 ここで食事なのだ。
改めて、山はいい。
巨大な空間と何百年あるいは何千年変わらない原始の姿。わずらわしい法律や道徳は無意味で、あるのは自然の掟だけの世界。生きていくためだけに行動する。山の中に居ると、忘れかけていた人間の本能をよみがえらせてくれるようです。
生きている実感があります。 (2011.8.7のブログより)
ユートピア避難小屋。強風と豪雪に耐えれるだけの頑丈な作りなんでしょうね。
天狗ヶ峰⇒剣ヶ峰に向かう I くん。
写真は足元右側から見下ろした北壁です。(事情により一部加工)
足元の片側、あるいは両側には急斜面が多くあります。
しかも、足元は崩れやすい岩盤や滑りやすい砂地です。
慎重に足元の状態を確かめながら一歩を踏み出す必要があります。
高所恐怖症の人は無理だと思われます。
振り返って撮影、奥は三鈷峰、小さくユートピア避難小屋も見えます。
木などはなく、背の低い草がわずかに生えるだけ、風雨や積雪により年々侵食しているものと思われます。
I くん、時折奇声を発しながら前進です。
天狗ヶ峰?到着です。南壁が姿を表しました。
ここは、西側剣ヶ峰と南側槍ヶ峰の分岐地点です。
こちらも足元は相当崩落しやすい状態です。
しかも、落ちると数十m、場所によって数百m止まることが出来ないような急斜面です。
素晴らしい眺めです。
危険な場所ですが、360度の 「絶景」 です。
剣ヶ峰に向かう I くん。
剣ヶ峰、標高1729m。
以前はもっと広い山頂だったんでしょう。
土台のコンクリートは山頂の侵食により細かく割れて、多くはすでに谷底なんでしょう。
本体も数年後には谷底か? 後編につづく。
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