心の旅

やわらぎ住宅(株)の社長によるブログ。

日本人のルーツ(16)

2013年01月22日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月22日(火)

テーマ:日本人のルーツを知るうえでこれまで以外で学ぶもの その5

本日は、朝からいろいろな相談や報告があり、あっという間に昼になってしまいました。
プランの相談や、ホームページに関する報告でした。ホームページなどのWEB技術は、ものすごい速さで進歩していますので、追いつくのがたいへんです。

本日の朝礼での学びは

1. ジャック・アタリが『21世紀の歴史』で予言したように、やがて食糧や水を求める難民が世界にあふれ返り、世界は「超紛争」の時代に入るかもしれません。民族間、あるいは国 家間でひっきりなしに紛争が起き、殺し合いをやるような時代になることも十二分に考えられます。

2. では回避できるのでしょうか。ジャック・アタリは、世界が「国家のエゴ」、その背後にある「個人の際限ない欲望」を容認し続ける限り、利他精神に基づく他民族の救済は二義的 な問題として取り扱われつづけるからだと、その理由を説明しています。

3. 個人や国家が自己の欲望を制御し、「他者の幸せに貢献することが実は自分の幸せにつながる唯一の方法なのだ」という「深遠なる真実」に気付かない限り、人類は「超紛争」の時 代に突入せざるを得ない、ということです。

4. 自己の欲望を制御できるようになることが人間の理想であり、あるべき姿であるという思想は、釈迦をはじめ古くから東洋思想の基本でした。しかし、私たちがたどってきた歴史を 振返りますと、個人の自由や欲望充足の権利を認める西洋的価値観が世界を支配してきました。そして、このような闘争的な西洋的価値観こそ、近代化を実現させ、先進諸国の生活水準 を著しく高い水準まで引き上げるエネルギー源であったことは確かです。

と中谷 巌氏は指摘されています。

世界がグローバル化していくなかで、各国が自由に自国の発展だけを願って行動したら、今の中国のようになります。国家の役割は、どんどん国力を増大していき、武力の威力でもって自国の国益を積極的にと接しようとしていくのは、当然といえば当然です。

そこには人類の共生を願う考え方や、他国に配慮するといった考え方は見いだすことができません。ほんとうにこれでよいのでしょうか?

今、このグローバル化した世のなかで決定的に必要なものは、世界の人たちが共生できる共通の価値基準です。

しかし今の世界標準は、「自国さえよければ」、「自分さえよければ」ということになります。そうなりますとジャック・アタリのいうように争いしかなくなります。

やはり日本人のルーツで学びましたように全体の利益を先に考え、そのあとで個の利益を考えるか、他国と協調して自国の発展を探るようにしなければなりません。

ただ、中谷氏が指摘されていますように、闘争的な西洋的価値観が、近代化を実現させ、
先進諸国の生活水準を著しく高い水準まで引き上げるエネルギー源であったことは確かで
す。でも、その時代は終わりに近づいています。なぜなら、この先人類の未来が見えない
からです。

皆さまは、いかがお考えでしょうか?