マリー・エリー・アニスのアトリエ その３２

月は２月に入り、アニスは休み休みながらも
順調に新種の日用品を作っていきます。
まず事前にエリーが作っておいたカーマイン
織りとカリエルからの戦利品、雪フォルフの
毛皮さらに中和剤（赤）でぬくぬく毛布を
イメージ調合しました。その名の通りとても
あったかい毛布だそうです。爆弾系の中和剤
（赤）を用いるところが、今ひとつ安心
出来ない代物ですね。
材料となったカーマイン織り、さらにこの
ぬくぬく毛布で、新種がさらに２種追加です。
残すところあと一つとなりました。

アニスの場合、休み休みになりますが作業は
順調に進み、その最後の一つも既に狙いを
定めていました。魔法の紙とぷにぷに玉を
用いた乾燥剤です。これはとても簡単に
出来ました。
と言うことで、とうとう５品が揃い大図書館で
執筆を行います。アニスの担当教官は校長の
ドルニエ先生。今回もお褒めの言葉を頂きました。
本のタイトルは「諸国の生活用品」収録された
品物は「ひんやり湿布」「温度計」「乾燥剤」
「カーマイン織り」「ぬくぬく毛布」の五品。
評価点は１０５ポイント、生活Ａ軍事Ｃ学術Ｃ
奇想天外Ｂという結果でした。

これで全ての執筆依頼を解決してしまいました。
私は学生の頃、一度も夏休みの宿題を仕上げた
ことがないのですが、もし仕上げられていたら
こういうさっぱりとした気分が味わえていたの
ですね。初めて知りました。
こういうことなら、学生時代もっとしっかり
勉強しておくべきでした。ゲームで知る勉強の
ありがたみ、楽しさもあるのですね。
さて本来ならばエリーとアニスを交代させる
ところですが、若干経験の足りないアニスを
このまま工房において、修行を積んで貰うことに
しました。

月は変わりまして３月に入ります。あまりお金に
困っていませんが、アニスの経験のために色々と
依頼を受けていきます。まずはカーマイン織り
ハチミツ、生きているナワの依頼をこなします。
さらに爆弾白書を読んだことで作り方を知った
「メガフラム」、ドルニエ理論から知った
「哲学者の土」なども作ります。さらにミステル材
なども作っていきます。今のところこういった
物は何かの材料になると言うことはありませんが
将来的にきっと役に立つことでしょう。
この辺りは、特にスケジュールに追われることなく
物作りの楽しさを満喫しました。

つづく