やんやんブログ

ゲームって、なぜこう面白いのでしょう

お互いの妥協点

2007-04-08 23:08:37 | ゲームにまつわるコト
以前、弊ブログでも触れさせて頂きました
新清士氏のゲーム開発者会議についての
レポートの3が発表されていました。
新清士のゲームスクランブル
前回のレポートでは、家庭用ゲーム機市場の
危機について書かれていました。今回はそれに
対する動きがまとめられています。

まず危機対策としての一点目は、卸や小売を
介さず消費者に直接販売する、流通の仕組みの
変革があげられています。
具体的には、インターネットを通じて消費者に
直接ゲームを販売する、いわば直接流通です。
卸や小売店を流通から除き、ゲームの価格を下げ
お金がなるべくそのまま、製作者側に向かう
仕組みと言うわけですね。
既に北米ではユーザーがゲームをネットで購入し
パソコンにダウンロードして遊ぶという流れが
定着しているようです。
こういう話を聞きますと、あぁやはりアメリカは
進んでいるなと感じます。

しかし日本でも下記の記事の通り、一部ではこの
ダウンロード販売も増加しているようです。
PC用美少女ゲームのダウンロード販売が急増
この流れが、家庭用ゲーム機のユーザーにまで
波及するのでしょうか。
ゲームの楽しみだけを目的にしているのであれば
買いに行く手間が掛からない、この方式は最適で
こういった流れになるのも必然でしょう。ただ
その前段階の、特に情報収集せず、店内であれや
これかと迷うのも、ゲームの楽しみの一つとして
いる方が多いのであれば、難しいのではないで
しょうか。
私自身が後者なので、当面このダウンロード販売が
一般的にはならないような気がします。

もう一点は、危機的状況への対応策として
当然と言えば当然ですが、ゲーム本来の楽しさに
お金をかけることが挙げられています。
言うは易し、行うは難しの典型ですが、これは
是非そうなっていただきたいと思います。
考えてみれば昔は、どんなにリアルで綺麗な映像に
しようとしても、ハード的な限界があったために
アイデア勝負とならざるを得なかった面もあると
思います。
それが今は資金と言う、別の形態をしたハードの
限界にぶつかっているのでは。
ユーザー側も、そういった事情は百も承知。
ただ映像と面白さ、どちらをお互いの妥協点と
するかは、明白だと思います。