元自衛隊の幹部(ってどのくらいの階級?)だったと言う著者によるリアリティ溢れるミリタリーサスペンスで、「主役」は海自の潜水艦。婚約者であるサブマリナーを事故で失った女性自衛官が、ある事件をきっかけに真相を隠されていた恋人の本当の死因に迫る…。
潜水艦が主役な物語と言うとコミック「沈黙の艦隊」を思い出してしまう。アレは超面白かった。本作を読みつつ「沈黙」の画を思い出していた。海中深くで人知れず行われている国同士のせめぎ合い、謀略。技術の集大成である潜水艦を駆る者たちの競り合い。自分なら耐えられるだろうか?無理だ。
ミリタリー物に限らず、業界物を書くとき専門用語がないとリアリティに欠ける。だが冗長な用語解説は興を削ぐ。本書は専門用語を多用しながらも読者がまごつかないようさりげない補助がされており、読むのに欠かせないスピード感を殺すことなく理解して読み進めることができ著者の力量を感じた。
きっと本書のテーマも、海上自衛隊か防衛省のどこかで秘密裡には検討(シミュレート)されたことのあるテーマなんだろうな。
2017年8月12日 マーシャル諸島マジュロのホテルにて読了
潜水艦が主役な物語と言うとコミック「沈黙の艦隊」を思い出してしまう。アレは超面白かった。本作を読みつつ「沈黙」の画を思い出していた。海中深くで人知れず行われている国同士のせめぎ合い、謀略。技術の集大成である潜水艦を駆る者たちの競り合い。自分なら耐えられるだろうか?無理だ。
ミリタリー物に限らず、業界物を書くとき専門用語がないとリアリティに欠ける。だが冗長な用語解説は興を削ぐ。本書は専門用語を多用しながらも読者がまごつかないようさりげない補助がされており、読むのに欠かせないスピード感を殺すことなく理解して読み進めることができ著者の力量を感じた。
きっと本書のテーマも、海上自衛隊か防衛省のどこかで秘密裡には検討(シミュレート)されたことのあるテーマなんだろうな。
2017年8月12日 マーシャル諸島マジュロのホテルにて読了
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