カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「パラレルワールド・ラブストーリー」東野圭吾

2023年08月07日 21時12分59秒 | 本 / BOOKS

1995年発行の東野圭吾の推理小説。

私が勝手な順番で読んでいるだけなのだが、
ここ数作ちょっとどうよ・・・と言う本が続いたので、
久しぶりに(長編だったからか?)読み込んでしまった。

親友である男性2人と女性1人が主人公で、
同時進行で2つの恋愛が進んで行く。
最終的に記憶が操作されtしまったため、
2つの世界は1つだったとわかるのだが。

高校時代から親友で大学、大学院、就職先まで同じ、
敦賀崇史と三輪智彦。智彦は足が悪かったため、
高校時代にいじめにあっていた。それを助けた事で、
崇史と親友になった。2人はコンピュータ科学の研究者である。

崇史は大学院の時、研究所に通う途中の電車の中で、
1人の女性を見初める。だが声をかけないまま就職してしまう。

ある日、智彦が恋人:津野真由子を紹介する。それは・・・・
崇史が電車の中で見初めた女性だった。
崇史は自分の方が先に好きになったのだと思うが、
親友の恋人と紹介され苦悩する。
一つの世界は、こういった設定である。

もう一つの世界は崇史と真由子は恋人同士で同棲している。
しかし崇史には真由子とどうしてこうなったのか思い出せない。

この2つの設定で物語は進んで行き、
ときおり2人が記憶の操作の研究をしている事が判る。
崇史は思い出そうとするのだが・・・どうしても思い出せない。
現実世界と記憶操作がなされた世界との2つの世界で、
何が何だか・・・・分らなくなっているのが崇史の頭の中である。

ある日、智彦が失踪する。アメリカに異動になった事になっているが、
どうも違うような気がして崇史は調べ始める。記憶操作された頭で。
そして真由子も失踪し、崇史はますます混乱する。

 記憶操作ができるようになったら怖いね。
 人間の脳は忘れようとしたり、真実と違う事を真実だと
 思い込もうとするとできるらしい。
 その辺を利用して操作しようとする研究があるらしい。
 小説の中だけか? 実際にもあるのかも・・・。

2019年に玉森裕太(敦賀崇史)で映画化されているが、
東野圭吾がうなるほどよくできていたそうだ。
智彦役は染谷翔太、津野真由子役に吉岡里帆。


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