カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

音の世界遺産「チトラヴィーナ」

2007年07月20日 22時45分59秒 | 音楽・舞踊 / MUSIC & DANCE
2千年の歴史を持つ世界で最も古い弦楽器、
神秘の楽器チトラヴィーナで聴く南インドの古典音楽。

チトラヴィーナとは、
フレットのあるサラスワティ・ヴィーナの前身に当たり、
6本のメロディ弦と3本のドロー弦、
メロディと共振する事で豊かな響きを生み出す共鳴弦と
合わせて20~21本の弦を持つ楽器。

スライドギターのように、
木製や水牛の角やテフロン製の筒を左手でスライドさせ、
右手で弦を弾く。

演奏はインド最高峰の天才奏者ラヴィキラン。(1967年生)
2歳の時すでに多くのラーガ(旋法)やターラ(拍節)を聴き分け、
5歳にしてデビューした【インドのモーツァルト】 

チトラヴィーナの脇を固めるのは、
ムリダンガムと言う両面の太鼓と、
ガダムと言う壺。ツボですよ、ツボ 
鉄粉を粘土に混ぜて焼いた素焼きの壺 

       

いや~凄かった。アンコールを入れて全7曲、
約2時間のコンサートだった。

特に気に入ったのは、5曲目の「ジャーヴァリ」、
チトラヴィーナとムリダンガム(両面の太鼓)との掛け合い、
さらにチトラヴィーナとガダム(壺)との掛け合い。

全く言葉はないのに、
音とリズムで語り合うチトラヴィーナとムリダンガム。
語り合うチトラヴィーナとガダム。

6曲目の「ティッラーナー」では、
ムリダンガムとガダムが、音とリズムで語り合う。
やや低い音のムリダンガム、乾いた音のガダム。

ほぼアドリブと思われるが、2人の奏者がお互いに、
複雑なリズムを刻みながら、
「決め」どころをピタリと決める。

さすがは音の世界遺産とその仲間たちだと思った。

音の世界遺産 南インドのヴィーナ~法悦の響き
民族音楽, S.バーラチャンダ, R.ラメシュ, S.B.S.ラーマン
キングレコード

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音の世界遺産 超絶のヴィーナ
民族音楽, ビーラバドラ・ラオ, ナーラーヤナスワーミ, チッティ・バーブ, C・ランガ・シャーイー
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