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すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

夢枕獏「上弦の月を喰べる獅子 (上)」

2006-02-13 08:36:45 | 書評
第10回日本SF大賞受賞作


 アシタが言った。
「人のことです」
「人?」
「人は、幸福せになれるのですか」
 アシュビィンが言うと、アシタは、小さく首を振った。
 おおアーガタよ。その質問に、わたしは答えることができない」
「何故ですか」
「それは、問として、不完全であるからだ]
「不完全?」
「では、アーガタよ、花は、不幸であろうか――」
「――」
「わたしが、おまえに問おう。花は幸福せであろうか――」
 その時、アシュヴィンは、アシタに間われて、答えることができなかった。
「アーガタよ、野に咲く花は、幸福せであろうか、不幸であろうか」
 さらに、ァシタが問うた。
「わかりません」
夢枕獏「上弦の月を喰べる獅子 (上)」352~353頁 ハヤカワ文庫

夢枕獏を読んでいます。
初めて読みます。

まぁ読み易い。
つまらないわけではない。
でも、自分の好みではないかな…………。

実は放浪編で二晩ほどお世話になった友人から贈られた本です。

ので、まぁ読み終わったら、感想を言わなくてはならないのですが。
が、まさか、もらった本を、けなすわけにもいかず。(特に揚げ足をとるような箇所もないですけどね)

だから、人から勧められるのって苦手なんだよな…………。

ともかく、下巻も読んでみます。


上弦の月を喰べる獅子〈上〉

早川書房

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