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清水信義「ヒトゲノム=生命の設計図を読む」

2007-06-24 22:30:05 | 書評
そういうところが面白かったりするが


清水信義「ヒトゲノム=生命の設計図を読む」を読了。

2001年に発行されたものです。

ヒトゲノムの塩基配列の解読を目的とするヒトゲノム計画は1984年に最初に提案され、1991年から始まり、2000年6月26日にドラフト配列の解読を終了、2003年4月14日に全作業を終了した。
とあるように、この本が発行された当時は、まだ作業の真っ最中です。

ですんで、途中経過の話ばかりで、ちょっと物足りない感じもします。

が、これから数百年したら、逆に貴重もなるかもね。


で、「岩波科学ライブラリー」の一冊ですから、初心者向けです。

この本も、最近読んだ「クローン動物はいかに創られるのか」「日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造」に比べると、読みやすいです。

が、最後の最後になって、政府のゲノム政策批判が羅列!

うわぁー、まったく関係ない話になっとるがな!

そんなの、素人にしてどないすんねん!


が、そこが笑えました。

著者は慶応の先生。

やっぱ私立は、いろいろと大変なのね。


最近読んだ科学関係の本。
■今井裕「クローン動物はいかに創られるのか」
■篠田謙一「日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造」
■堀田凱樹・酒井邦嘉「遺伝子・脳・言語―サイエンス・カフェの愉しみ」


ヒトゲノム=生命の設計図を読む

岩波書店

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