すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

放浪記 ―完結編―

2005-11-23 09:20:28 | 雑感
放浪記 ―完結編―


家出中に読んだ・見たものの感想。
吾妻ひでお「失踪日記」
富野由悠季「ZガンダムⅡ -恋人たち-」
西原理恵子「営業ものがたり」
太宰治「人間失格」
綿矢りさ「インストール」
三島由紀夫「音楽」
士郎正宗「攻殻機動隊 2」
まったく統一感がないぁ。
この他にもドストエフスキーの「虐げられた人々」がありますが、これは、まだ読了しておりません。

それは、さておき。


9泊10日の家出。
十日目には「決裂するにしても、一度は話し合いをしなくては、ならんだろうなぁ」と、一旦は家に帰ることにしました。

で、とある駅で帰郷への電車を確かめると、特急の出発は14時となっている。
まだまだ数時間の空き時間がある。

「誰かと、昼飯でも食うかなぁ」と思えども、気軽に呼べる男友達などいない。
思い浮かぶのは、二人の女性。かつての彼女(現在は既に結婚)と、かつてのセックスフレンド(?)。

ともかく、日曜日だったので、かつての彼女に電話をしてみるものの、
「時間がない」
とあっさり断られる。

では、次にかつてのセックスフレンド(?)だ! とは思えども、この子とは、いろいろと確執があり。
と言うのも、この子には、一度、求婚したことがあるのです。

その子には、何度かお相手をしてもらったことがあるのですが、どうにも彼氏とは認定してもらえず。まぁ、やらせてくれるのだから、それでいいんじゃないか! と思っておりました。(そういうスタンスだから、彼氏に昇格させてくれなかったのでしょうけれども……………)

しかし、東京から実家に帰るにあたり、思い出づくりだ! とばかりに、
「一緒に帰らないか?」
と誘ってみました。まぁ一笑されるに決まってる、と思っていましたが、存外真面目にとらえてくれまして「即答できない」とのこと。

で、二ヵ月後くらい経過して、お断りのメールが届きました。

…………まぁ真剣に悩んでくれただけ、感謝しなくてはなりませんね。


それが半年くらい前のことだったと思います。
そんで、久しぶりに、その子の近くにいる。
今さら顔を合わせたからといって求婚に応じてくれるとは思えず、むしろストーカー扱いの恐れすらありそうですが、あわよくば特急までの待ち時間に一勝負できるのではないかと、淡い妄想を抱いてしまうのは、悲しい男の性か……………。

しかし、僕はSONYのSO505iを使っているのですが、見事にソニータイマー発揮で、そのときはジョグダイヤルが壊れた状態。左右には動けるが、上下にはウンともスンとも言わない。

昔の彼女の電話番号は、偶々記憶していたからいいものの、かつてのセックスフレンド(?)には、アドレス内を移動できないので連絡の取りようがない。
まぁ、連絡が取れないなら仕方ないか。あぁ~連絡が取れたら、またエッチができたかもしれないのになぁ~などと、しょーもない言い訳を自分にしながら携帯を取り出すと、ジョグダイヤルが動きやがる。

まったく奇跡としか言い様がない。あの日から、およそ一ヶ月近く経ちましたが、ジョグダイヤルが動いたのは、あの日だけです…………。

「これは、神が恵んだチャンスなのでは?」
とばかりに、ガシガシとメールを送ります。

で、マクドナルドで待つことに。

が、甘い妄想ともに、一度求婚を断られた女性に、再度会おうとする事態に、怖気づき始める自分。
「道に捨てられた恋を拾おうとしている自分は、かなり惨めなのでは?」
と考えてドンヨリなったかと思うと、
「いや、恥を忍ばずして、熱意(ヤル気)は伝わらない」
などと奮い立たせてみる。


が、結局、三十分のチキンレースを経て、緊張状態に耐えられなくなった僕は、「やっぱり忙しい? 他に予定があったよね。それじゃ、また機会があったら」と自分から誘っておりながら、自分から断るという、見事な自作自演を行うことで、放浪編最後の盛り場を勝手に自己完結させ、一人で貧しく駅でおそばを食べ、帰宅の途につきました。

そんで、実家では、予想以上の愁嘆場が待っていましたが、まぁ、あぁだこうだで、元に鞘に収まった形。


で、翌朝になると、例のセックスフレンド(?)から、メールが届いてました。返信が直ぐに出来なかったことを詫びている内容だったのですが、その理由というのが、彼氏と同棲のために部屋を探しいたので、暇がなかったとのこと。
「私が無理に言って時間をつくってもらったので、メールをする暇がありませんでした。すいません」

それを見て、また旅に出たくなったのは、申すまでもありません。

「あぁ神は、なぜにかくも私にだけ、このような試練を与えるのでしょうか?」


…………まぁ、いつまでも、昔の恋にすがるなという教えなんでしょうね。

ともかく、お幸せに。

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