すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

平賀正彦「ネットの稼ぎ方」

2007-07-17 19:04:22 | 書評
金~、金~


仕事の関係で、ネットショップを開くことに。

まぁ楽天に出店なんですけどね。

で、楽天の説明会にも行ってきました。


感想としては、可もなく不可もなく。
「こんなもんか」
と。

極端に「おいしい話」が多いわけでもなく(多少はあったけどね)、「ネットショップなんて簡単ですよ!」と無理に説得的説明をするわけでもなく。

印象に残ったのは、講師(?)が若いのに、非常に弁がたつので、「IT企業はさすがやの~」と感心しました。


で、その説明会が終わってビルを出ると、一人の中年男性に声をかけられました。
年は40前後か?
中肉中背で、ちょっと派手だけれども、まぁ世間の許容範囲を出ない程度のスーツを着ていました。

「あなたも、説明会に出ていましたよね?」
「えぇ」
「なにを売るのか、もう決まってるんですか?」
「はぁ。会社が小売りをやっているんで」
「じゃ、今日も会社の命令で?」
「そんなところです」
「そうですか。私は、まだ決まってないんですよ」
はぁ? この人、なにしに来たんだ? と思いながら、「そうですか。がんばってください」と適当なことを言って、その場を逃げました。


楽天の説明会に参加するってことは、商材が決まってなければ、話にならんだろうが…………。


あれか、テレビニュースや雑誌で「ネットが儲かる」とさんざん聞かされた結果、「無料だからとりあえず参加してみました」ということなんだろうけど。
世の中いろんな人がいるなぁ…………。


まぁそれはともかく。

で、ネット商売関連の本を読んでみました。
平賀正彦「ネットの稼ぎ方」。(googleで平賀正彦で検索すると、出るわ出るわ………。さすがSEO対策はばっちりです)


本書は「HP制作」と「情報ビジネス」において、著者の指導により成功した事例の報告がメインです。

この平賀正彦という人。
かなり頭が良いようです。

いくつかあるであろう成功事例の中で、実業の「HP制作」と虚業の「情報ビジネス」を例に出すところからして、なかなかの巧者。


しかし、この本を読んで初めて「情報ビジネス」なるものを知りましたよ。


つまりは、あの「出会系必勝法」とか「一日十分できる○○のしかた」とか「成功した人は必ずやっている十のこと」とか「パチンコで家を建てた男の最強勝負法」みたいな、どう考えてもクズであろうマニュアル本をネットで売るヤツを「情報ビジネス」って言うのね。

で、この「ネットの稼ぎ方」を読んで驚いたのが、それって(やり方次第では)儲かるのね。

世の中、バカばっかりやのぉ~。

そう言えば、こんな話も。
■儲かるノウハウ商材の通りやったらmixiアカウント削除されましたとさ


結局、この本を読んで分かったことは、ある程度までは、マニュアルによる成功事例は参考になる。
が、それ以降は、結局、本人の能力次第、ということ。
「HP制作」にしても「情報ビジネス」にしても、当人にちゃんと地盤になる力があっての成功だもの。

楽天の説明会に、なにを売るのか決めてないのに参加するようじゃダメだろうなぁ。


それはともかく。
平賀正彦「ネットの稼ぎ方」。
サクサク読めて、要点も要所要所で巧みにまとまっています。
さすが売れっ子コンサルタント、という感じで、話が上手です。

初心者向けに「それは当り前のことなんじゃないか?」なんてことまで詳述されていることもありますが、その点を我慢すれば、なかなか興味深く読めます。
逆に言うと、初心者の方にも、さっくりと読めると思います。


日本一やさしいネットの稼ぎ方―ネットで稼ぎ続ける人は何が違うのか
平賀 正彦
フォレスト出版

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る