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ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

3日目にして何かがすっかり上回る

2017年01月23日 | ⓴ ホームエデュケーション

今までの経験上、旅先でぐっすり眠れたことのない息子。

(ぐったり寝たことは1度あって、それが総崩れへの第1歩だった。そこは苦い経験)

2日目の夜も眠れないだろうと踏んでいた私でしたが

3日目の朝、息子は「眠れなかった」とは言わなかった。

なのであえて聞かなかった。

聞く必要ないな、と思えて。

 

さて、和寒はキャベツとカボチャの生産で有名な町だそうです。

で、3日目の午前中は家庭科?体験学習? 公民館の調理室を借りての

かぼちゃスウィーツ作りでした。

みんなで役割分担していっぱい作ってましたよ。

 

かぼちゃ団子にかかってるのは黒ゴマのタレなんだけど

これが絶品で、私は大変気に入りました。

なのでおかわりしました。

いいね!ごまだれ担当、とてもいい味に仕上がってる!私よりもうまいぞ。

越えて来たな~

 

たらふく食べた後、わりとすぐに昼食でした・・・・。

でも育ちのいい私たちは誰も文句言わず食べましたよ。

ただお腹がはちきれそうでヤバかったです。

 

 

この日の午後はスノーシューを装着してのスノーハイク。

場合によってはきついかな?と思いましたが、ほんの少しの弱音しか吐かずに

子どもたちはこなしていました。

どこまでも続く新雪の中を登って行くんですよ!

小高い丘の上から眼下に広がる和寒の街を見るために

慣れない雪の丘をえっちらおっちら登るんです。

 

後で聞いたら結構気持ちがギリギリの子もいたようです。

女の子には大変だったかも。

でもさ、みんなしんどさを表に出さずに我慢するからわからないんだよ~

出しちゃえよ~

そういう時は文句言いながら歩けばいいんだよ~

「どこのどいつだ、こんなハードなプログラムを組んだのは

「あいつかあのコースリーダーか

って叫びながら歩くんだよ~ 

それがいいんだよ~

私はこういうの大好きで楽しかったから、大変さに気づかなかった。

ごめんね、今更だけど。

一方うちの息子は楽しんだはず。

だって歩きながらギャグが出てたもん。

 

 

その夜のこと。

授業の後、グループミーティングまで40分くらいの時間の余裕が出来た時

息子がまた保護者部屋を訪ねてきました。

「かーちゃん、今から大浴場行ってくる」

それだけ言いに来たのでした。

 

家では入浴に2時間かかる息子。

実は中2の夏からお風呂に入れなくなっていたのでした。

2年くらいは月1で、ここ最近は週1で入るようにはなりましたが

短時間での入浴は苦手なのです。

お風呂に関する彼の目標は「ちゃちゃっと適当に入れるようになる」こと。

まさか、ここでチャレンジするのかい

 

・・・しましたよ

そして時間までに戻ってきた!

全身を洗って、髪を洗って。

 

なんか私感覚が麻痺しちゃってこれが凄いことだってわからなくなってきてるけど

いったい・・・・これはどうしたことか?

北海道のせい?

それとも・・・スクーリングの勢い?

何かのおかげなのかな?

「人と一緒」パワー?

 

これが帰ってからの行動に何の影響も与えなくても、

この一瞬、この喜びに浸ろう、と

浮足立ちそうな不安定な気持ちをつなぎとめ、

自分の足元を目を凝らして見つめる3日目の夜なのでした。

 

 

(アイスキャンドル)

 

 

 


2日目の逆転

2017年01月22日 | ⓴ ホームエデュケーション

2日目の朝、前日より青い顔(ブルーマンほどじゃないけどね)をして

「全然眠れなかった・・・」と食堂に現れた息子。

やっぱり。そうくると思ってたよ。

でも割といつもそうなんだから、ある意味慣れてるよね?

 

心配しすぎるな。

多分ひどいのは今だけ。

何かの拍子にアドレナリンが出たり 集中するきっかけが出来れば体は戻る。

それどころか最高の体験になる可能性も高いんじゃないの?

 

「大丈夫、最低限必要な休息は取れてるものだよ。

 段々と血がめぐり出すから気分もラクになってくるはず。

 スタッフも万全の態勢だから 安心して行っておいで。

 ワカサギ釣り体験は素晴らしく幻想的な自然の中で 普段できない体験だよ。

 釣れても釣れなくても楽しいよ。

 余裕があったら 周りの友達の様子も見てごらん。

 きっとみんな真剣でキラキラしてるから。

 それでも調子が悪いときは遠慮せずに伝えるんだよ」

 

私は同行スタッフを信じているので安心して任せることが出来るのでした。

 

 

-17度の朱鞠内湖(しゅまりないこ)で息子たちは280匹の釣果を記録したそうです。

ううううう・う・・・嘘でしょーーーー

北海道には神がいらっしゃるのかーーーーー

 

17名全員が釣れたのだそうです。

ああ、ああ、すごいすごい!

よかった。

 

ワカサギ釣りの後 本校で授業を受けてクタクタなはずの息子たちの顔は

どの子も穏やかで 少しだけ高揚していて とてもいい雰囲気でした。

 

息子は6匹釣ったそうです。

「釣り方は結構うまい方だと思うんだけど(←自分で言ってる~ウケる~

 魚の群れが来なかったんだよ」だって。

ううん、上出来だよ。

 

一番釣った女の子を息子はこう命名していました。

『ワカサギ48匹釣りのシンデレラガール』誕生、と。

 

夕飯に登場したワカサギのフリッターは大げさでなく最高に美味しかった。

ふわふわの身で 柔らかくて 透明感があって

きれいな水で育ったきれいなワカサギの味がして驚いた。

埼玉で食べるワカサギはひどく生臭くて固いんだもの。

別ものだったの。

これが朱鞠内湖の恵みなのか。

 

もうひとつ、予想外のことがおこっていた。

午後の授業に1時間空きが出来た2年生のてい子とぱんちゃんが

本校のスタッフに何か遊べるものないですか?って聞いたら

体育館に卓球台を出してくれたんだって!

それを知ったスタッフが息子の所に来て

「君その課題を早く終わらせて 卓球しに行きなさい!」って言ってくれたんだって。

20分間卓球が出来たそうです。

すっごく嬉しそうに教えてくれました。

あーーーわたし泣いてもいい?(まてまてまてまて、ダメですよ)

奇跡の演出に感謝です。

ありがとう、イヘウコ・・・(あ、いや、なんでもありません)

 

ともかく大逆転!

ありがとう、アドレナリン!

ありがとう、みんながワカサギ釣れて!

ありがとう北海道で卓球させてくれて!

 

 


スクーリング初日の危機

2017年01月21日 | ⓴ ホームエデュケーション

スクーリングの初日の夜、保護者部屋をノックする音がしました。

息子でした。

青い顔をしてうつむいて

「かーちゃん、僕このスクーリング・・もう無理かもしれない・・・」

と涙目で伝えに来たのでした。

 

初日でいろいろ気が張っていたのと、

自分で思っていたよりずっとスケジュールがハードだったのでしょう。

 

4:30起きで 満員電車で重い荷物を持って立って羽田まで行って 

飛行機が遅れて 乗ったら気圧に翻弄されて 

北海道に着いたらすぐに雪中課外活動で 夕食は20分で

夕食後に授業を2コマやったんです。

 

「そうかそうか、今日は何もかも初めてで疲れちゃったよね。

 でも伝えに来てくれてよかったよ、おいでおいで、入って休みな」

 

他のお母さん達も息子を快く招き入れてくれて

この日やった色々な体験や勉強をひとつひとつ挙げながら

「えらかった、よく頑張ったね、楽しかったね、すごい体験したね」って

全部を成功体験にしてくれて、息子を落ち着かせてくれました。

優しく包み込んで貰って いっぱい撫でてもらって(弱った心をね)

ようやく息子も笑顔を取り戻して、自分から

「もう部屋に戻る。少しよくなった。とりあえず今日は寝ることにする」

 

かーちゃんがいてくれてよかった、と言われました。

当たり前です、私はこういう時のために来たのですから。

スクーリングがイヤにならないために。

記憶を捻じ曲げてでも(怖っ)成功体験にするために。

 

ほとんど寝られないことはわかっていたので次の朝が想像できてしまったのですが

それでもいい、もうなるようになるっ!って腹をくくって送り出したのでした。

(そしてせすなさんにメールで愚痴る私・・・

 

ああ、経験値が少ないから仕方ないけど、わかってはいたけど・・・

今ここにある息子と私の課題を自覚した夜でした。


頑張りました!

2017年01月20日 | ⓴ ホームエデュケーション

私は常々疑うことなく 我が子が一番かわいいと思っておりましたが

北海道和寒町への息子のスクーリングに同行して知ってしまいました

まさか我が子のようにかわいく愛おしく思える若者が

こんなに沢山いたなんて!

(驚かないで下さいよ、全員なんですよ、マジで全員素敵なの!)

 

絶対邪魔せず 空気のようにさりげなくしていようと決めていたにも関わらず

17名のひとりひとりと交流するにつれ

もうもう、愛さずにはいられませんでした。

 

とてもシャイで繊細で優しくて怖がりで、でも一生懸命に自分の課題に向き合いながら

毎日頑張る子どもたちの姿に胸がじんじんしました。

 

自分の事でいっぱいいっぱいな子(うちの子)を 

さりげなく何度も助けてくれる子たち。

バタバタして容量の悪い大人(わたし)を

さりげなく何度もいたわってくれる子たち。

きっと沢山の勇気を出して一緒にいようとしてくれる子たち。

金魚のフンみたいな同行おばさん(わたしとak)を

邪険にしないで相手してくれる子たち。

自分が自分が!ってアピールしないから埋もれて気づかなかったような優しさに

いっぱい出会っちゃった。

あなたたち 人として大事なもの持ちきれないほど持ってるって自分でわかってる?

 

北海道は聞いていた通り 人も自然もキラキラしていてそれはもう素晴らしかったのですが

一番キラキラしていたのは その大地を踏みしめて歩く私たちの子ども達なのでした。

 

社会はきっとあなたたちを待ってるよ。

関わった人たちはみんな あなたたちを好きになるよ。

だから自信を持って、味方を作って、これからもすすんで行こうね。

少し離れたところから もうしばらくその歩みを一緒に味わわせて貰うね。

そしてありがとう、和寒。

私たちを支えてくれた素敵な大人たちにもありがとう。


ハナウタの法則

2017年01月16日 | 🐤 日記

うちの社宅は洗濯機がベランダ置きなので

排水とかモーター音とかだだもれだし

プライバシーはあるけど 

他の集合住宅に比べたら「ない」って言っちゃってもいいくらいのプライバシーで

多分 気にしても意味がないから住人はお互い寛容になっている。

 

でもさすがに昨日は隣のMちゃんちの洗濯機が聞いたことない音出してると気づいて

もし家族団らんでテレビでも見ながら笑ってたりしたら

自分ちの洗濯機の音も聞こえないだろうから教えてやろうと思って

隣り合ってる台所のサッシを開けて耳をそばだてて 注意深く聞いてみてわかりました。

 

・・・それは いつものHちゃんでした。

洗濯機の故障ではなく。

出処はMちゃんちの長女のHちゃん、高1。

入学した高校で合唱部に入ったので 自宅でも練習をしていたのでした。

小さい頃から部屋は勿論、風呂でもトイレでも唄う子で 

周りの目を気にしないおおらかな子なんです。

 

「なんか変な高音するね」って言いながら台所にやって来た息子と目があったので

「音じゃなくて・・歌だから」

と言うとピンときたらしく

「え あ 新曲か」だって。

新しい発声練習の後の新曲だったようです。

 

こんなのびのびした環境は大事に守らないといけません。

生活音ダダ漏れのオンボロ社宅で

心置きなく大声で歌う高1女子なんて絶滅危惧種でしょ。

希少生物、なにがなんでも死守しなければ、と

息子と二人で温かく見守っています。

 

Mちゃんちが幸せで

Hちゃんの学園生活が充実していたら

きっとなんらかのかたちで 我が家にもその幸せは流れてくるでしょう。

これを『ハナウタの法則』と呼びます。

「自分の周りの誰かが幸せになったら 

 それはこちらにもよりよく作用するはずだから、つまりそれは私のラッキー!」

という法則です。

似た様な法則は各人、各ご家庭にあるでしょう。

「誰かが幸せだと あなたも幸せになるんだよ」と息子の認知に植え付けてます。

 

そしてこの法則、

幸せは吸収するけど、不幸モードは積極的にはじきます、特殊加工なんで。

すごく自分に都合のいいルールになってくところもハナウタ由来です。

 

 

今日から北海道。

行って来ます。