オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「推理小説」

2006年02月18日 22時27分01秒 | ほぼ、文庫本
推理小説/秦建日子/河出文庫

現在放送中のドラマ「アンフェア」の原作本。
今日、車の運転練習しにぶらぶら行った本屋(いつも行くところ)で、ご褒美買い(笑)。
ドラマはまだ3回分しか見てない。でも初回を見て、これは見始めたら最後まで見ないと消化不良になるなーと思ったので、それから毎週きっちり録画してる。(そしたらDVDのハードの容量が残り少なくなってきたので、せっせとCDにダビングしてるとこ。いやほら、他にも録画してるからね、いろいろと。)
買う時に一瞬、あーこれはドラマをちゃんと見るまで読まない方がいいかもなー、と思ったんだけど、家に帰ってからちょろっと読んでしまった(堪え性がないんです)。ら、ドラマとは違うなと思ったので、夜になってから一気読み。
結論として書いておくと、多分これ、ドラマとは違うストーリーになってると思う。いや、ドラマ見た分が今放送してるところまで追い付いてないから、なんとも言えないっちゃ言えないけど、多分。だからドラマ見てる人も、読んでもネタバレにはならないと思うよ、多分。多分、ばっかりですけど、間違ってないと思うよ、多分(苦笑)。

「推理小説」というタイトルではありますが、推理なんてしなくてもダイジョブです。てか、おいらはそういうのは得意ではないし、なんかこう、わざとらしい伏線とか、これ見よがしなアヤシイ人が犯人ではないのに犯人くさく書いてあるとか、逆にそういうのがマッタクないというのが売りですよ、みたいなものとか、なんだろな、純粋にストーリーを追って読んでいくだけじゃ駄目なんかい!ていう推理モノがあるじゃないですか。てか、ほとんどそうだとおいらは思う、だからほとんど読まない。そのおいらが一気読みです。推して知るべし。
よく分からないけど推理モノが好きな人なら、そういう方面の楽しみ方もあるかもしれない、おいらには分からないけど。
そうでない、頭使わずに気持ちで読み進みたいおいらは、ある種の恋愛小説だなと思いました。ってもあれよ?好きで好きで大好きであなた以外のことはどうでもいいの的な、周りがマッタク見えていない「それだけ」の恋愛モノではありませんよ?
瀬崎さんて、ドラマでは西島くんがやってましたっけ。
原作を読んで、これはナイスな配役だなと思った。
もしもこの原作どおりのドラマを2時間枠とかでやったとしたら、主役の篠原涼子と瀬崎役の西島くんていう配役はそのままでいってほしいなあ。というくらい、原作のイメージが西島くん(が演じる瀬崎)でした。もちろん、主役の篠原涼子は言うまでもなく。5年くらい前なら鈴木京香も似合うなーとも思ってみたり。
一気読みしたので、おそらく細部はがんがんすっ飛ばして読んだと思う。ので、話の大雑把な流れとか、おおまかなところでの登場人物像、みたいなものしか読めていないはず。だもんで、まだまだ納得できていないところがてんこ盛り。サブタイトルにもあるように「最終章 おそらくは、納得のいかないラスト」って、ほんまにそうやん!まんま、そうやん!!てツッコミたい。いろんなところに。でも、その一方で、まあそんな事はどうでもいいか、恋愛小説だと思えば、みたいな感じもする。
ともかくあと2回くらいは読み返しそうなので、ブックオフにはまだ持って行きません(笑)。

推理でも恋愛でもルポルタージュでも、ジャンルはなんでもいいんだけど、つまりはそこに書かれているものの大元の根底にあるものが、あくまでも人間、人間の心とか気持ち、そこから派生して生き様とか、であればおいらは読みたい。たとえばホラーといわれるモノでも、いかにグロいか、どこまで凄絶な描写ができるか、みたいなのではなくて、そうなっていく人間の心の揺れ方(或いは壊れ方)がきちんと書いてあるものなら許せるかも。…でも、おいらはそういう人間もいるだろうとは思っていても、そういう人間(の深層または真相)を知りたいとは思わないから、結局ホラーは読まない。
やっぱりさ、人間として生まれて来たからには、人間ていう生き物と一番深く大きく関わって生きていくわけで。取り巻く環境も人間によって成り立っているわけで。ソレなしで存在することが難しい相手なら、少しでもソレについて知っておきたい。
だからおいらは、小説を読む。