オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「風味絶佳」

2008年05月27日 14時23分01秒 | ほぼ、文庫本 2008
風味絶佳/山田詠美/文春文庫

6篇の短編からなる一冊。
分量としては、このくらいの話が細切れに読むには丁度いい感じ。
それぞれに出てくる男の人の職業が、ガテン系というのにちょっと惹かれる。
確かこの中の「風味絶佳」が映画化されたんだよな、シュガーアンドスパイスだっけな。
地上波でやってて録画したけど、見てないなあ。
で、見ないままに原作を読んで、主役の男の子がおそらく柳楽優弥(微妙に字が違っても見逃してちょ)だろうなと思ってみた。いやそれ以外ないだろう。
てことは、なに、相手役がエリカ様(て何様だー)かよ。
…ぬー。そ、それは、…むー。
それより、映画の予告やら宣伝にはその二人しか出てこなかった、ような気がするけど、グランマは?誰がやったの?…え、出てないとか?
いやー、これ映画化するんだったらグランマがキモでしょうよー。
てか、そういうことは映画見てから言いましょうって話やね。

で、本編の話。
6篇ある中で、なんとなくわかるなあ、とか腑に落ちたものと、え、よく分からんままに終わってた、ものとがあった。
時間をおいて、もっかい読もうかな。まあね、大体が、詠美姐さんの本は何回でも読みたくなるんだけども。
1回で全部が全部しっくりくるようなのではない。
中途半端だったり、なんかこう、なんかあるんだけど、それが何か分からない、その空気感とか余韻とか、そういう印象だけ残しておいて、またいつか、読む。

現時点(一回だけ読んだ時点)で、「海の庭」に出てくる引っ越し屋の彼が好みかも。いや、だからなんとなくね。(しかも好みとか言っといて、名前覚えてないし。)
唯一、名前を覚えた男性は「春眠」に出てきた火葬場で働くお父さん・梅太郎。
なんで覚えたかというと、かなり前に、いくえみ綾の漫画(ベイビー・ブルー)で犬のぬいぐるみに梅太郎って名前をつけてたなあ、てことを思い出したから(そんな理由…)。ああそうだ、この「春眠」は好きな話だと思ったんだった。
もちろん「風味絶佳」に出てくるグランマ・不二子は別格!彼女はもはや 崇 拝 の 域 に達しているんだから…!そういえばここんところ、詠美姐さんの書く男性像はもちろんだけど、いやそれよりも妙齢の女性像にものっそ惹かれるんだよ。
え。これって、何?おいらの年齢的な問題?(むきー)

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