ちょっと珍品のご紹介です
ホンコンやきそばとは、エスビー食品が1964年(昭和39年)に発売した袋麺型のインスタント焼きそばである。
ホンコンやきそばの最大の特徴は、日清食品のチキンラーメンもしくは日清焼チキンと同じように、あらかじめ揚げ麺の表面にソースの味がつけられていることである。
1964年発売の商品で、発売当初は全国区で販売されていたが売れ行きと製造能力の関係で規模縮小を図り営業的な事情で要望・需要の高い
・北海道
・宮城県
・大分県
の一部地域の限定販売に変更されて2004年現在もその状態が続いている。ただし、これらの販売地域では現在に至るまで根強い人気を誇っている。2000年代に入ってから口コミで人気が広まり、エスビー食品のサイトやインターネットショッピングで購入することもできる。
パッケージには、現在も長衫を着たステレオタイプの中国人コック長のイラストが描かれており、コック帽には中華コック長と書かれている。
袋の裏には、「香港は様々な中華料理を味わえる都市。その中華料理の調理法に習い、豚のだしとコシのある麺の食感にこだわりました。」と記されている。
調理法
味付け油揚げ麺のため、調理法も他社の製品とは異なり、独特である。
フライパンで200ccの熱湯を沸かす。
麺を入れ、ほぐしながら、水分がなくなるまで炒める。
水分がなくなったら皿に盛り、ふりかけ(ゴマ・アオサ)を振りかける。
カップ焼きそばのようにお湯を入れてその熱で戻すのではなく、外から加熱して、水分を飛ばしながら炒めることで、蒸した生麺に似た弾力のある食感を得ることができる。また、麺に付けられたソースの味がいったん湯の中に溶け出し、再び麺にしみこんでよく味がなじむとともに、炒められることで、独特の香ばしい風味が生まれる。ただし、他社の袋入りの焼きそばでは可能な、適当に多目のお湯を沸かして、麺が煮戻ったら、余分な水分を捨てるという調理法をこの商品で行うと味が薄まってしまう。水が多すぎた場合、ひたすら蒸発を待つ必要が出て、時間がかかるだけでなく、食感や風味も落ちる羽目になるので、この製品を調理する時は水の量を正確に入れるのがおいしく手早く作るコツである。火力調整に慣れるまで、あるいは好みにより水を増減すると良い。特に最初はボソボソになる可能性があるので、防止のため220cc位の水で調理する方法もある。
出来上がりはこんな感じ
ソースの茶色が、一般的な焼きそば味を想像させますが
食べてみると甘味が控えめで意外な味わい
あおさと白ゴマのふりかけ、これがまたいい感じ
食感がなんだか面白く、何というか…
駄菓子的なチープな味がたまらない
世の中、まだまだ面白い食べ物がいっぱい楽しい発見でした