goo blog サービス終了のお知らせ 

スバラ式生活


まゆみ(酒匠・料理家・日本酒ライター)

レシピブログ → 居酒屋歳時記に変更 呑んだくれブログです。

獺祭・新酒の会/その2

2006-03-11 | お酒
前回のつづき。



なんと言っても、大好きなのがこの「遠心分離2割3分」。
遠心分離機でお米を磨いでお酒にしたもの。これが本当に美味しいのですが、かなりデリケートなお酒のため、こういう時じゃないと、本領発揮した味は楽しめません。

最高の状態でこの場に持ってきてくれるので、本来の味が分かるとともに旨い酒だと実感させられます。

そしてこちらは火入れされている磨き2割3分。



もちろん、これも旨い。もうそれしか言えませんわ、ほほほほほ。



立食形式だったので、食べるものはまともな画像が撮れず。
でも、どれもこれも普通に美味しくて、文句のつけようがございません。鰯のみりん干しとかの、酒飲みには大好評なつまみが実に旨かった。

ということで、お酒を飲む量も増えるってもんです。




発砲濁りと、3割9分。
そして、意外にも大いに気に入ってしまったのがこのしぼりたて。



涙が出るほど旨い。

とにかく全種類は飲んで、おかわりは何杯したか覚えておりません。これで3000円は激安だと思われます。(だって、お店で買うと、2割3分は1升瓶1万円もするんだよ。それが飲み放題だもん)
参加者は、みんな酒好きのオヤジばかり。もちろん、あたしもその仲間ですわ。



結局、どの酒にも言えることなのですが、「状態」。この一言に尽きると思います。
どういう運送の仕方をして、お店での保管の仕方はどうなのか、とか。ワインのようには絶対に大事に扱ってくれていないであろう日本酒。

社長は「お店と相談をして、キチンと管理してくれると約束してくれた所にだけ卸すようにしています。」とお話をしてくれました。でも、どれだけ守られているか分かりません。
これは獺祭の味じゃないッ!と思ったのが、何度あることか。

温度管理のされた場所に、新聞紙で包んである店なんて数が少ないです。これって、なんとかして欲しいと心底思います。酒屋さん、お願いだから日本酒を大事に扱って~。

これだけ獺祭が好きではありますが、なんとか大会社にはならずに、ホンモノだけを細々作り続けて欲しいと願ってしまうのは、ワガママかしら。


獺祭・新酒の会

2006-03-11 | お酒


獺祭(だっさい)というお酒に出会ったのは、5年くらい前。
友人にこの「獺祭2割3分」という酒は旨いと教えられ、呑んでみたところ衝撃的でした。あまりの旨さに。

純米といえど吟醸は好みでなかったあたしですが、これはもう一口目で虜に。以来、一番好きな酒と言っても過言ではありません。

この酒蔵は杜氏がおらず、社員だけで酒作りをしている珍しいところ。この形態になったのが、たぶん5~6年前。本当に美味しいモノだけを手作りしている感じです。

あまりにもこの酒に惚れ込みすぎて、あたしは獺祭の酒蔵に行くためだけに山口県へ行ったこともあります。桜井社長にはお世話になりました。手土産までいただ......おっと、これは秘密。

その獺祭が開いた新酒の会。

実は、「純米酒の会」とかいうのも毎年開催されいて、それにも何度か参加しております。各地の純米酒を試飲というか飲み比べるというか飲み放題な会なのですが、食事は不味いし値段は高いしでもう行かなくなってしまいました。
それに比べてこの会は、獺祭1種類ではありますが、大満足の会なんです。

最初にこのお猪口を手渡され、これでいろいろ試飲します。

立食形式で、小さいテーブルには「獺祭・50本生」「獺祭・4.5」がズラリと並んでいます。



まずはこれで乾杯、なんですが、激旨ッ!
普段ここの5割や本生のお酒は飲まないのですが、この状態が素晴らしすぎる。本生という味がして、お米の香りが心地よい。結局は、口に入れるまでの保存状態なのだと実感させられる1口め。

このお酒の仕込み水もあるので、これも飲んでみることに。



すごくまろやかで柔らかい水。香りは少なく、変な言い方ですけど特徴の無い水です。当然、獺祭を思わせる感じではあります。

獺祭への愛が深すぎて、記事が長くなるのでつづきます