【みんな生きている】国務大臣処刑編

《ＲＦＡが明らかにした北朝鮮国務大臣の処刑》

アメリカの自由アジア放送（ＲＦＡ）は７月１３日、「北朝鮮の各地で最近、処刑された元幹部たちの写真や出版物を処分する動きが盛んだ」と報じた。これらの作業は７月２日に金正日（キム・ジョンイル）総書記が下した「方針」に従ったもので、出版検閲局の７９号室が全国から送られて来た関連文書を集めて廃棄しているとのことだ。
ＲＦＡによると、今回の作業の対象となった元幹部のリストには、貨幣改革の失敗の責任を取らされて今年３月に処刑されたとされる朴南基（パク・ナムギ）前朝鮮労働党計画財政部長の他、キム・ヨンサム元鉄道相も含まれているという。
ＲＦＡは「食糧難に苦しんでいた鉄道関係の労働者たちが、戦争に備えた予備物資である機関車から銅やアルミニウムで出来た部品を密かに抜き取り金属くずとして売ったため、約１００台の機関車が廃車となる事件があった。２００８年に国防委員会（委員長・金総書記）が検閲を行なった際にこの問題が発覚し、（キム大臣が）国家安全保衛部に連行されて２００９年３月に処刑された」と報じた。
１９９８年９月に鉄道相に任命されて１０年間務めてきたキム・ヨンサム氏は２００８年１０月にチョン・ギルス氏に交代させられたあと、北朝鮮のメディアに登場していない。
このため、韓国統一部関係者は

「処刑説が出ているのは事実だ」

と話している。



※この記事については
【みんな生きている】
朴南基部長公開処刑編
（６月１２日掲載）
も合わせてご覧下さい。