goo blog サービス終了のお知らせ 

羽花山人日記

徒然なるままに

楽器

2023-05-06 17:06:58 | 日記

楽      器

国民学校の4年生の時,もう戦争は終わっていたある日,担任の先生がヴァイオリンを習わないかと誘ってくれた。

中学を卒業して代用教員として赴任された方だったが,音楽がお好きで,戦後の自由化の中で,ハモニカや木琴などの楽器を持ってきて,生徒に演奏させた。わたしはその時間が大好きで,積極的に練習していたことから,そんな誘いがあったのかもしれない。

ヴァイオリンのことはほとんど知らなかったが,とにかく家に帰って父に話したところ,一言のもとに駄目と言われた。理由はあまり覚えていないが,音曲の類は女子がするものだという趣旨のことを言われた気がする。

もう一人先生からピアノのレッスンの勧誘を受けた生徒がいて,そちらは練習を始めたので,ちょっとうらやましく感じたが,それほど悔しい気にはならず,そのことはいつか忘れてしまった。

結婚して子供が生まれ,長男は不向きだったようで途中でやめたが,次男はヴァイオリンを,長女はピアノをそれぞれ先生について練習した。

両親が東京のわが家に滞在した時,子供たちが楽器を習っているという話をしたところ,二人は非常に喜び,そしてわたしが子供の時にヴァイオリンを習うのを禁止したことを詫び始めた。

親に本格的にあやまられたことはなかったので,わたしはびっくりした。どうやら,禁止の理由は当時家業が振るわず,余裕がなかったことだったらしい。

わたしはそんなことは気にしていなかったと両親に話したが,何十年もそんな心の重荷を負わせていたのかと,すまない気持ちになった。

定年後に楽器を習い始めた話は以前のブログに書いたが(2023/2/27),楽器を叩いたり吹いたりしながら,時々その話を思い出す。

牡丹2題

阿見町(上)と柏市(下)にて撮影

 

STOP WAR

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする