記念日
●藤ノ木古墳記念日
1985年のこの日、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳で石室等が発掘された。藤ノ木古墳は直径
約48m、高さ約9mの円墳で、古墳時代後期の6世紀後半に作られたものと考えられてい
る。1985年に第1次調査、1988年6月に国内の発掘史上初めてファイバースコープを使
った石棺の内部調査が行われ、その年の10月8日に1400年ぶりに石棺の蓋が開けられ
た。未盗掘で埋葬当時の姿がほぼそのまま残っており、当時の埋葬儀礼を解明する上で貴
重な資料を提供した。
●主婦休みの日
生活情報誌『リビング新聞』が2009年に制定。
日頃家事を主に担当している主婦がリフレッシュする日。読者のアンケートにより1月25日・
5月25日・9月25日を「主婦休みの日」とした。
*(旧)介護の日(2005~2007年)
「がんばらない介護生活を考える会」が2005年に制定。
2008年に政府が11月11日を「介護の日」と定めたことから、それ以降は同会でもこの日
に活動を行っている。
ハギ(萩) bush clover
【花言葉】「思案」「思い」「柔軟な精神」
【概要】
ハギ(萩、Lespedeza)はマメ科ハギ属の総称。日本全国に分布する落葉性低木で、約20
種ほどの野生種が知られているが、8月下旬~10月上旬にかけて花を咲かせるミヤギノハ
ギが最も一般的な庭木として広く利用されている。秋の七草の一つ。
■ハギの語源・由来
ハギの語源には、毎年古い株から芽を出すことから「ハエキ(生芽)」の意味。
茎が這うように伸びることから「ハクエキ(延茎)」の意味。
養蚕の時用いる雑木小枝を束ねたものを「ハギ」と言い、それに似ていることから。
葉が早く黄色くなることから、「ハヤクキバム(早黄)」「ハキ(葉黄)」の意味。
「アキ(秋)」が転じたなど多くの説があるが、『万葉集』では「芽」「芽子」を「ハギ」と読ませて
いることから、「ハエキ(生芽)」の説が妥当と考えられる。
漢字の「萩」が見られる最古の文献は『和名抄』で、秋の草花の代表であることから、「秋」に
草冠をつけた国字である。中国ではハギを「胡枝子」と表記する。
ハギの別名は「ニワミグサ(庭見草)」「ハツミグサ(初見草)」「シカナキグサ(鹿鳴草)」「シカ
ツマグサ(鹿妻草)」、英名はブッシュクローバー(bush clover)。
属名Lespedezaはアメリカ・フロリダ州知事”V.M.de Cespedes”への献名であるが、
誤植で”Lespedeza”になってしまった。
【特徴】
数種あるが、いずれも比較的よく似た外観である。
背の低い落葉低木であるが、木本とも言い難い面もある。茎は木質化して固くなるが、年々
太くなって伸びるようなことはなく、根元から新しい芽が毎年出る。直立せず、先端はやや枝
垂れる。
葉は3出複葉、秋に枝の先端から花茎を出し、赤紫の花の房をつける。果実は種子を1つだ
け含み、楕円形で扁平。
荒地に生えるパイオニア植物で、放牧地や山火事跡に一面に生えることがある。
ミヤギノハギ(宮城野萩、Laspedeza thunbergii)
本州の日本海岸の山地に生えるケハギ(毛萩)から作られた園芸品種であるという説があ
る。和名は宮城県に多く自生することから、歌枕の宮城野に因んで命名された。別名をナツ
ハギ(夏萩)という。また、ケハギはミヤギノハギの変種または亜種とも考えられる。
花期は7~10月で。葉の脇に円錐花序(下の方になるほど枝分かれする回数が多く、全体
を見ると円錐形になる)を出し、紅紫色をした蝶形花をたくさんつける。花径は15mmくらい
である。葉は3枚の小ようからなり、小葉の形は先が尖った楕円形で、長さは2~5cmくらい
である。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/35/Lespedeza_thunbergi
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9e/Lespedeza_thunbergi
ヤマハギ(山萩、L.bicolor)
北海道から九州、海外では朝鮮半島、中国などに分布する。 花期は7~10月で、枝先の
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紅紫色の蝶形花をつける。
花序が長く伸び、花が葉から突き出ている。
葉は3出複葉で、小葉の形は幅の広い楕円形か円形で、先が丸く、やや凹むことがある。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/c/c0/%E3%83%A4%E3%83%9E
%E3%83%8F%E3%82%AE_Lespedeza_bicolor.JPG
キハギ(木萩、L.buergen)
木のような丈夫な幹を持つことから名付けられた。花期は6月下旬~8月で、葉腋から長さ
2~7cmの総状花序を出し、花は淡黄白色の蝶形花で長さ1cm、旗弁の中央部と披針形
の翼弁が紫紅色を帯びる。
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/002/691/16/N000/000/011/13483725
シラハギ(白萩、L.thunbergii subsp.thunbergi f.albiflora)
ミヤギノハギの変種で、白い花をつける。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/59/Lespedeza_ja_white0
ツクシハギ(筑紫萩、L.homoloba)
本州から九州にかけて分布。名の由来は福岡県で最初に見つけられたことによる。枝先の
葉腋から総状花序を出す。3出複葉で、小葉の形は楕円形で、葉にはやや艶があり、先が
丸いかやや凹む。
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/004/729/84/N000/000/032/13464506
マルバハギ(丸葉萩、L.cytrobotrya)
本州から九州にかけて分布。花期は8~10月で、葉腋に総状花序を出し、紅紫色の蝶形
花をかたまってつける。花序は伸びない。葉は楕円形をした小葉3枚からなる複葉で、小葉
の先は丸い。
http://www.iwakicity-park.or.jp/hanadayori/images/0709_tayori1_1.jpg
【詳しい育て方】
■季節・日常の手入れ
選定はハギを育てる上で一番重要な作業で、逆に言うとこれ以外の作業はあまり必要な
い。落葉してから芽が出る2月頃が作業の適期である。株元から10~30cmの位置ですべ
ての枝をばっさりと切り戻すのが基本の剪定である。ハギは春伸びた枝の上半分に花を付
け、古い枝には花が咲かない。毎年ばっさりと刈り込んで新しい枝を出させることで花付き
も良くなるということである。落葉した枝は切らずに放っておいても寒さに当たると地際まで
枯れてしまうので、いずれにしても切ることになる(キハギなど枯れない種もある)。
株を小さく仕立てたい場合や伸びすぎた枝を短くしたい場合には6月頃までなら剪定・刈り
込みは可能。それ以降は枝に花芽が付き、花芽ごと枝を切り落とすことになり、花付きが極
端に悪くなる。ただし、弓状にしなった自然本来の姿が美しく、刈り込んで形を整えるには適
さない樹種である。放任しておくと枯れ枝が目立ち花付きも悪くなる。
■日当たり・置き場所
日当たりと水はけの良い場所が適している。日当たりが悪いと極端に花付きが悪くなる。土
質は選ばず、痩せ地でもよく育つ。根が浅い位置で広く張り、枝が枝垂れるように伸び、水は
けのよい場所を好むので斜面に植えるのが適している。
■水遣り・肥料
生育期に水切れさせてしまうと葉が枯れ込んでしまうので、鉢植えの場合ひどく乾かさない
ように気をつける。
肥料は、落葉期の2月頃に鶏糞や油かすを株元に少量施す(寒肥)と、春から枝葉の伸びは
よくなるが、根に付いた根瘤菌から空気中の窒素を取り込んで吸収することができるので別
段与えなくても育つ。株を小さく育てたい場合は肥料は与えない。
■用土
水はけの良い土が適している。鉢植えにする場合は赤玉土小粒5:腐葉土3:鹿沼土2の割
合で混ぜた土を用いる。
■植え替え・植え付け
植え付けは落葉期ならいつでも可能であるが、寒冷地では厳寒期の作業は避ける。芽の出
る時期は早いので3月頃までには終わらせる。水はけを良くするために土を山高に盛って植
え付ける。
鉢植えの場合、鉢が小さいと土が乾きやすく水切れを起こしやすいので、水はけの良い用
土でやや大きめの鉢に植え付ける。通常の水遣りをして、鉢穴からの水の通りがスムーズ
でない場合、植え替えが必要である。
■ふやし方
株分け、挿し木でふやすことができる。
株分けは落葉期が適期である。枝をばっさりと刈り込んだ後、根を掘り上げて株を縦に割る
ような感じで真上からスコップを突き入れて分ける。根は比較的浅い位置に広く張るので、
深めにスコップを入れると根のダメージが少なく掘り上げることが出来る。
挿し木は春挿しと夏挿しの2つの方法がある。用土は赤玉土や鹿沼土を用いる。
春挿しは前年の枝を用いる。2月頃に鉛筆より太めの枯れていない枝を20cmに切り、枝の
下の2/3ほどが土の中に埋まるように深めに挿す。
夏挿しは春に新しく伸びた枝を用いる。6月頃に枝を10~15cmの長さに切り、水に挿して
十分吸水させた後枝の下半分が土に埋まるように挿す。
■かかりやすい病害虫
さび病は葉の表面に褐色の斑点ができ、オレンジ色や赤錆色の粉を吹いて葉を枯らす。株
の風通しが悪くなり高温多湿になると発生しやすい。前年ちゃんと剪定をして風通しを良くし
ておくとほとんど発生しない。発生してしまった場合は早めに殺菌剤を撒く。
■まとめ
落葉後はばっさりと刈り込む
日当たりと水はけが良い場所を好む
肥料は与えなくても育つ