記念日・年中行事
○とんちの日
とんちで有名な一休さん(一休宗純)から、「いっ(1)きゅう(9)」の語呂合せ。
一休宗純は、室町期の禅僧(臨済宗)。別号、狂雲子。幼名千菊丸。父は南朝方から神器を受け取り南北朝統一の象徴となった北朝の後小松天皇。母は藤原一族、日野中納言の娘・伊予の局(つぼね)。母が一休を身篭ると、皇位の継承権を妬んだ人々の謀略で、彼女は南朝方と通じていると誹謗され、宮廷を追われることになった。そして南北統一から2年目の元旦に、嵯峨の民家でひっそり一休を産んだ。母は子が政争に巻き込まれぬよう、その身を保護する為にも、1399年、5歳の一休を臨済宗安国寺に入れ出家させた。
「周建」の名を与えられた一休は成長と共に才気を育み、8歳の時に有名な「このはし渡るべからず」や、将軍義満に屏風の虎の捕縛を命じられ「さぁ追い出して下さい」と告げ、ギャフンと言わせたトンチ話を残したとされている。
○風邪の日
1795(寛政7)年のこの日、横綱・谷風梶之助が流感で現役のまま亡くなった。
亡くなる10年ほど前に流感が流行している時に、「土俵上でわしを倒すことはできない。倒れるのは風邪にかかった時くらいだ」と語ったことから、この時に流行した流感が「タニカゼ」と呼ばれた。死因となった流感は「御猪狩風」と呼ばれたが、後に「タニカゼ」と混同されるようになった。
※青々忌
ホトトギス派の俳人・松瀬青々[まつせせいせい]の1937(昭和12)年の忌日。
代表句:「貝寄せや愚かな貝も寄せて来る」
□宵戎[よいえびす]
十日戎の前日。 毎年1月10日は十日戎といわれこの日を本戎、前日を宵戎、翌日を残り福と称し三日を祭礼の日としている。「戎(恵比寿)」様は、「七福神」の中の一人で、釣り竿と鯛を両手に持ってほほえんでいる神様である。遠くの海からやってきて人々をしあわせにする神様だといわれ、漁業の神、商売繁盛の神、福の神として親しまれている。
この祭礼では、枝先に縁起物を飾った「笹」を売り賑わう。その「笹」を売るときのかけ声が、かの有名な「商売繁盛、笹もってこい」なのである。
戎様自体はは全国的に有名であるが、十日戎というのは東京の人には馴染みが薄く、西日本の行事のようである。東京にはエビス神社が30社もないが兵庫県や京都府は200社以上、広島県に至っては400社を超えるそうである。最も賑やかな大阪の今宮神社の十日戎。宵戎、戎、残り戎の3日間で訪れる人は100万人といわれる。
○【サッカー】AFCアジアカップ2015(オーストラリア、1月9日〈金〉~31日〈土〉)
□前橋初市まつり(だるま市)(群馬県前橋市・前橋八幡宮、本町通り)
前橋八幡宮境内で古いだるまを燃やす、だるま供養を行うことで有名。別名「だるま市」ともよばれる。祭り当日はだるまや縁起物など多くの露店が並び、多くの人で賑わいを見せる。
□お七夜(三重県津市・真宗高田派本山専修寺、1月9日〈金〉午後~1月16日〈金〉午前)
七昼夜にわたり営まれる親鸞聖人を偲ぶ報恩講(ほうおんこう)。御影堂(みえいどう)や如来堂(にょらいどう)へは自由に入堂できる。門前には多くの屋台が並び例年20万人もの人で賑わう。
□十日戎(滋賀県長浜市・豊国神社 長浜恵比寿宮、1月9日〈金〉~11日〈日〉)
豊国神社は豊臣秀吉を祭る神社として建立された。江戸時代、徳川幕府の迫害を受け、前立てに商売繁盛の神、恵比寿を祭って難を逃れたことから、恵比須神の祭礼が続けられ、最も重要で盛大な行事となった。
□祇園のえべっさん(京都市東山区・八坂神社、1月9日〈金〉~10日〈土〉、10:00~)
祇園のえべっさんは、八坂神社境内の北向蛭子社(きたむきえびすしゃ)で行われる。祭神は、素戔鳴尊の孫神の事代主神。福笹の授与が行われる。
9日15:00より七福神を乗せた「えびす船」が巡行される[四条通りの(祇園石段下~烏丸通)の間]。
□十日戎(大阪府大阪市浪速区・今宮戎神社、1月9日〈金〉~11日〈日〉)
商売繁盛、招福開運を願う初えびす。「えべっさん」の名で親しまれ、愛らしい福娘から縁起物の福笹を授与される。
□十日戎大祭(大阪府岸和田市・岸城神社、1月9日〈金〉~11日〈日〉)
縁起物(吉兆)を求め、多くの参拝者が詣でる。福娘による戎神楽の奉納もある。神社境内には、備前焼の大きな狛犬がある。
□十日えびす大祭(兵庫県西宮市・西宮神社、1月9日〈金〉~11日〈日〉※10日午前4時の十日えびす大祭を厳修した後、午前6時の大太鼓を合図に表大門が開かれる)
全国から「福」を求めて多くの人が訪れる十日えびす大祭。「えべっさん」の愛称で全国に広く知られている。開門神事「福男選び」で有名。10日午前6時の大太鼓の合図とともに表大門が開かれると、待ちかまえた参拝者が本殿へと走りだす。到着順に一番から三番までが福男として認定される。
□柳原十日戎大祭・大黒祭(兵庫県神戸市・福海寺、1月9日〈金〉~11日〈日〉)
毎年1月9日、10日、11日は昔から柳原えびすと共に大黒祭が開催され、大勢の参拝客で賑わう「柳原十日戎大祭・大黒祭」。この3日間、JR兵庫駅から蛭子神社、福海寺近辺は出店と35万人~40万人の参拝客が訪れる。全国に沢山ある戎さんのなかでも、兵庫の柳原十日戎の特色・伝統は戎さん大黒さんを合わせてお参りすることがである。)
□えびす祭(徳島県徳島市・事代主神社、1月9日〈金〉~11日〈日〉)
福を呼ぶ神様として信仰を集めている。特に福俵の授与が有名。「えべっさん」とよばれ親しまれ、県下全般に崇敬者がいる商売繁盛の神様である。
○かりゆし芸能公演「八重山舞踊」(沖縄県浦添市・国立劇場おきなわ〈小劇場〉、開演19時〈開場18時30分〉)
八重山舞踊勤王流新垣範舞踊研究所による、八重山舞踊の伝統的な演目を紹介したプログラム。琉球舞踊とは違う、旋律にあわせた清々しい古典舞踊と土地に根ざした力強さが魅力である。
【演目】
八重山舞踊(赤馬節、藏ぬぱな・前ぬ渡節、石垣口説、古見の浦節、川良節、鳩間節、赤また節・揚古見ぬ浦節、ペンガン捕れ節、安里屋、黒島口説、稔の踊り)
ヒトリシズカ(一人静)
【花言葉】「隠された美」「静謐」
【概要】
ヒトリシズカ(一人静、学名:Chloranthus japonicus)はセンリョウ科チャラン属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、山地の林の下や土手に生える。海外では、朝鮮半島、中国東北部、東シベリアにも分布する。
和名の「静」とは静御前のことで、静御前が一人で舞っている姿を連想してつけられた名である。「吉野静」という別名もあり、こちらのほうは吉野山で舞う静御前の姿を連想したものである。
属名の Chloranthus はギリシャ語の「chloros(黄緑)+anthos(花)」からきている。
種小名の japonicus は「日本の」という意味である。
【特徴】
茎は叢生し、紫褐色で数個の節があり、高さ20~30cm。
茎頂に4個の葉が輪生状に対生し、葉が開く前に長さ3cmほどの穂状花序を1個頂生する。花には花弁はなく、1個の雄蕊が3分岐し、外側2個の花糸の基部に葯がつき、葯隔は白色糸状。
果実は核果、淡緑色、長さ2.5~3mm広卵形。花期は4~5月。
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・葉
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・花
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・果実
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【近縁種】
フタリシズカ(二人静、学名:Chloranthus serratus)
沖縄を除く日本全国の山林の比較的暗い場所に分布する。高さは30~60cm。花期は4~6月。茎の先に数本(2本の場合が多い)の穂状花序を出し、小さな白い花をつける。花には花弁も萼もなく、3個の雄蕊が丸く子房を抱いている。花序は立っているが、果実ができると下に曲がる。夏頃(果実の成熟期)に閉鎖花をつける。
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・閉鎖花
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キビヒトリシズカ(吉備一人静、学名:Chloranthus fortunei)
本州の近畿地方から九州にかけて分布し、林の中の半陰地に生える。海外では、朝鮮半島の南部や中国にも分布する。吉備は発見地の岡山県吉備を指し、一人静は白い花を1本立てる清楚な姿を静御前にたとえたものである。
葉は幅の広い楕円形で、4枚から6枚が向かい合って生える(対生)。葉の先は急に尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月~6月で、近縁種の一人静(ヒトリシズカ)とは異なり、葉が展開してから花を咲かせる。雄蕊の長さは1cmくらいあり、一人静(ヒトリシズカ)の倍くらいある。
葯(雄蕊の花粉を入れる袋)の数も4つと多く、一人静(ヒトリシズカ)の2つと区別できる。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
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・葉
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・花
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チャラン(茶蘭、学名:Chloranthus spicatus)
中国の南部が原産。わが国へは江戸時代に渡来している。高さは30~60cmほどになり、葉は厚紙質の楕円状倒卵形で対生する。春に穂状花序をだし、芳香ある淡黄色の花を咲かせる。花には花弁はなく、3個の雄蕊がある。和名は、葉が「ちゃのき」の似ていることから。
・葉
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・花
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【詳しい育て方】
■主な作業
枯れた花はこまめに取り除いて株をきれいにする。
鉢植え、地植えで楽しむことができる。鉢植えの場合、大きな鉢にまとめて植えると見栄えがする。
■栽培環境
基本的には、朝日が当たる明るい日陰で育てる。鉢植えは、6月~9月は日陰か60~70%の遮光下に移動させ、日焼けを防ぐ。
庭植えは、常にある程度の湿り気がある落葉広葉樹の下が適す。
■水やり
鉢土が乾かないように、常にある程度の湿り気を保つ。夏の間は二重鉢にするか、砂床に置いて暑さと乾燥から保護する。
庭植えも、しおれていたら十分に水を与える。
■肥料
植え替えの際に、元肥としてチッ素、リン酸、カリウムが等量の緩効性化成肥料か配合肥料を、5号鉢で一つまみ施す。
3月~5月には油かすの固形肥料を、9月~10月は骨粉の固形肥料を、それぞれ月1回施す。ただし、肥料を施しすぎると花穂の数がふえすぎて風情がなくなるので、肥料の量や回数は、好みの姿にできるように各個人で工夫が必要。
■用土
腐植質に富んだ水はけと水もちのよい土であれば、土質を選ばない。赤玉土小粒7:腐葉土:3の配合土や、市販の草花用培養土に赤玉土を3割ほど混ぜたものでよく育つ。
■植え付け・植え替え
地上部のない休眠期に、毎年か1年おきに植え替える。根鉢から古土を1/3ほど落とし、軽く根を整理してから植え付ける。葉がしっかりした6月~7月にも可能であるが、根鉢をくずさず、鉢を大きくする場合に限る。
■ふやし方
タネまき:果実は緑色のまま熟し、気がついたころには、こぼれダネになっていることが少なくない。確実にタネをとりたい場合は、花が終わったら、花に不織布の袋をかけておき、とりまきをする。タネは親株の鉢か苗床にまき、翌春の発芽まで乾燥させないように保管する。タネまき後2年ほどで開花株になる。
株分け:茎が20~30本立った大株は、休眠中に2~3分割して植え付ける。あまり小さく分けると、弱くなってあとの管理が面倒。株分けによって株の若返りも図れる。
■まとめ
春は日当たりの良い場所、それ以降は明るい日陰で
肥料は基本年2回
休眠期も極端な乾燥には気をつけて水を与える
https://www.youtube.com/watch?v=jKOrfoHUcI0
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