記念日・年中行事
【正月】
◇初夢の日
初夢とは、新年のある夜に見る夢。この夢の内容で、1年の吉凶を占う風習がある。
1月2日の夜から3日の朝にかけて見る夢を初夢とすることから生まれた日。その夢で1年
の良し悪しを占った昔は、よい夢を見るために枕の下に宝船の絵を敷いて寝る人も多く、商
人が絵を売り歩いたという。めでたい夢「一富士、二鷹、三茄子」は徳川家康の出身地駿河
の名物との説も。
◇書き初め[かきぞめ]
書き初めとは、年が開けて初めて毛筆で書や絵をかく行事。通常は1月2日に行われる。
吉書[きっしょ]、試筆[しひつ]、初硯[はつすずり]などともいう。
若水で墨を摺り、恵方に向かって詩歌を書く風習があった。書く詩歌は「長生殿裏春秋富、
不老門前日月遅」という漢詩がよく用いられた。もともとは宮中で行われていた儀式だった
が、江戸時代以降庶民にも広まった。
書き初めで書いたものは左義長で燃やし、その炎が高く上がると字が上達すると言われて
いる。
【仕事始め】(初荷、初売り、初商、農初め、初舟、山始め、初山入り)
1月2日には普段の仕事の形だけを行い、その年の労働の安全や技能の上達を願う習わし
である。
◇初荷
新年の商い始めの荷物。現在では仕事始めの4日頃に荷物を送ることが多くなってきてい
る。
◇初売り、初商
商店等では2日に店を開けて初売りを始める。
最近では元日から店を開ける所も多くなって来た。
◇農初め
農村では田畑に鍬を入れたり、縄作りの作業を始め、田の神を祀って米や餅などを供え
た。
◇初舟
漁村では、船霊を祀って舟の乗り始めを行った。
◇山始め、初山入り
山村では山の神を祀り、木の伐り始めを行った。
◇姫始め
頒暦の正月に記された暦注の1つ。正月に柔らかく炊いた飯(=姫飯[ひめいい])食べはじ
める日とも、「飛馬始め」で馬の初乗りの日とも、「姫糊始め」の意で女が洗濯や洗い張りを
始める日ともいわれる。
1月2日の行事であるが、由来は諸説あってはっきりしておらず、本来は何をする行事であ
ったのか判っていない。一般には、その年になって初めて夫妻などがセックスすることと考え
られている。
◇皇室一般参賀
天皇陛下ほか皇族の方々が、皇居宮殿のバルコニーで国民の参賀に応える。
1925年に中止されていたが、1948年に再開された。
○月ロケットの日
1959年のこの日、ソ連が人類初の月ロケット・ルーニク(ルナ)1号の打ち上げに成功し
た。尽きから6500kmの所を通過して月面を観測した後、太陽の周囲を回る軌道に入り初
の人工惑星になった。
その年2月に打ち上げられた2号は月に命中し、3号は月の裏側の撮影に成功、1966年
1月のルナ9号は初めて月面軟着陸に成功した。
◇箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)
学生長距離界最大の駅伝競走で、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路5区間、復路5
区間の合計10区間・214.7kmで争われる。
関東学生陸上狭義連盟(関東陸連)に加盟している関東の大学のうち、昨年の大会で9位
までに入った大学と、予選会で勝ち上がった6校の計15校が出場する。
1920年に第1回大会が開催され、1956年からは、1月2日に往路、1月3日に復路を走
るようになった。
カルセオラリア(キンチャクソウ[巾着草]) slipper flower
【花言葉】「私の伴侶」「助け合い」「援助」「幸福」「平和」「調和」「無邪気なロマンテスト」
【概要】
カルセオラリア(Calceolaria)はゴマノハグサ(カルセオラリア)科カルセオラリア属の多年
草または低木。メキシコからチリ、ペルー、アルゼンチンにかけてのアンデス山地におよそ
400種が分布する。袋状に膨らんだユニークな花が特徴的で、和名でキンチャクソウ(巾着
草)と呼ばれる。属名はラテン語で「スリッパ」を意味する「カルセオラス」に由来する。いずれ
の名前も花の形から来ている。
園芸でよく栽培されているのはヘルビオヒブリダ種(C.x hebbeohybrida)で、様々な野生
種を掛け合わせて作られた園芸品種の総称で、特定の種を指す名前ではない。野生種のコ
リンボサ種(C.corymbosa)とクレナティフロラ種(C.crenatiflora)を掛け合わせたものが
大元になっている。花後に枯れる一年草として扱い、主に鉢花として利用される。最初イギ
リスで育種が始まり、次いでドイツで盛んに行われるようになった。花色は黄色、オレンジ、
赤などがあり、黄色に赤い斑点が細かく入ったり、赤と黄色のツートンカラーもある。花の大
きさは5cmを超す大輪種や、小花をたくさん咲かせる小輪多花性種などがある。
フルティコヒビリダ種(C.fruticohybrida)もコンテナや寄せ植えによく利用される。この種は
チリ原産のインテグリフォリア種(C.integrifolia)を元とした園芸品種の総称。
ミダス(’midas’)、ゴールド・センセーション(’Gold Sensation’)などの品種がよく栽培され
ている。花は鮮やかな黄色でやや小輪、花茎を長く伸ばしてその先端にたくさんの花が群れ
るように付く。
【特徴】
・Calceoiaria hybrida
草丈30~45cm、葉は対生し、卵形で葉縁には鈍鋸歯がある。普通は有毛で葉面には縮
んだ皺がある。
開花期は2~5月。不規則な集散花序に付く。萼片は4個、花冠は黄色で時には紅紫色な
どの斑点が入り、2唇に分かれ嚢状である。上唇は小さく、いくらか袋状になる。下唇は大き
く膨らみ巾着状の袋になっている。雄蕊は2個、花柱は短い。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/55/CalceolariaHerbeohyb
・ミダス
http://www.kanie-hachimono.com/wp-content/uploads/2012/01/544.jpg
【詳しい育て方】
■季節・日常の手入れ
萎んだ花はそのままにしておくとカビが生えて病気の原因になるので、こまめに摘み取る。
また、そうすることで開いた花に隠れていた小さな蕾にも日が当たるようになり、後に咲く花
の色付きもよくなる。
■日当たり・置き場所
生育期間を通してよく日に当てる。日当たりが悪いと、花付きも悪くなる。
冬は寒風を避けられる場所に置く。凍らさなければある程度の低温には耐えるが、5℃程
度気温があった方が無難。室内に置く場合も日が射す明るい場所を選ぶ。
本来は毎年花を咲かせるが、暑さに弱く花後に枯れてしまうことが多い。
花が咲いている株の世話
花が咲いている株を手に入れたら、できるだけ日当たりのよい窓辺に置く。日当たりが悪い
と花の色つやが悪くなり、蕾もさかないまま枯れることがある。暖房の入った暖かい場所で
は花が長持ちしないので気をつける。置き場所を考えて、花を長く楽しむ。
■水遣り・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与える。水には少し敏感で過湿にすると根が腐ってしま
い、乾燥させると萎れてしまう。特に花の咲いているときは乾燥させると、花はくしゃくしゃに
萎んでしまう。水を遣ると元に戻ることもあるが、つぶれたまま元に戻らないことも多い。花や
葉に水がかかると傷むことがあるので、水は株元から静かに与える。
肥料は春の開花期まで液体肥料を月2~3回与える。
■用土
水はけのよい土が適している。赤玉土5:腐葉土3:パーライト2の割合で混ぜた土など。
■植え替え・植え付け
寒さに弱いので、置き場所を替えられる鉢植えやコンテナで育てる。11月いっぱいまで苗
を植え付けて、寒さが来るまでにある程度生長させた方が春以降の生長がよい。花壇に植
えたい場合、春に霜の心配がなくなるまで待ってから、苗を植え付ける。
■ふやし方
タネまきでふやすことができる。まき時は9月中旬~下旬。発芽温度は18℃前後、1週間地
度で発芽する。早すぎると気温が高くて発芽しにくく、遅れると苗が小さいまま冬に突入して
いまう。タネは非常に細かいので、細かい用土を入れた平鉢などにまき、土は被せない。
上から水を遣るとタネが流れてしまうので鉢底から吸水させる。葉が8枚ほどの苗に生長し
たら小鉢やポットなどに1本ずつ植え付け、ある程度大きくなったら鉢やコンテナに植え付け
る。
■かかりやすい病害虫
アブラムシが非常に付きやすい。浸透移行性の殺虫剤を散布して予防する。
傷んだ花や葉をそのままにしておくと灰色カビ病が発生することがある。傷んだ部分は気付
いたら取り除くようにし、株をきれいにする。
■まとめ
枯れた花はこまめに摘み取る
冬は寒風や霜を避ける
極端な乾燥、過湿には気をつけて水を与える
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