スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

計画的陳腐化

2011-07-05 18:46:07 | Weblog
「まだ使えるんだけど
新しいものに買い換える」
ということはよくあると思います。

これは
まだ使える製品を
企業側が意図的に
顧客に使いにくくすることで
次の新製品の購買につなげるという戦略であり

これを
「計画的陳腐化」といいます。


顧客が
購入後何も不満を抱くことなく
長期間使えるものを販売してしまうと
企業としては
次の売上があがらなくなってしまいます。

ということで企業は
「計画的陳腐化」をするわけです。

この
「計画的陳腐化」には
大別すると
1.機能的陳腐化
2.心理的陳腐化
3.物理的陳腐化
にわかれます。

1の機能的陳腐化は
新しい機能を付加した新製品を出すことで
従来の製品を古く感じさせることをいいます。

例えば
携帯電話などは
機能的陳腐化を理由として
買換えすることが多く

そもそもの電話の機能に
メール機能が付き
カメラが付き
おサイフ機能が付き

今では
スマートフォンが主流になり

まだ電話としては使えるんだけど
新しい機能がついたものが
発売されると
つい欲しくなってしまうわけです。


2の心理的陳腐化は
モデルチェンジや流行によって
今使っているものを古く感じさせることで
買換えを促します。

車や洋服の場合は
この心理的陳腐化が
買換え理由になることが多いですね。

あとは
戦隊もののおもちゃも

1年ごとに
新しいシリーズを放送することで

前のおもちゃの魅力をなくし
新しいおもちゃの買換えを促進します。


3の物理的陳腐化は
わざと弱い素材を使って
一定期間使うと
壊れるように作ることで
買換えを促します。


そういえば
毎年税制改正が
行われますが

税制改正があることで
税法関係の書籍が売れたり
申告ソフトが売れたり(保守契約したり)
しますので

これも考えようによっては
計画的陳腐化ですね。
(まさか国と提携しているわけではないと思いますが・・・)