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桜と絵本と豆乳と

枕と共に死ねない自分に

2020年04月29日 | 雑記帳
 先週、どんな物を買ったか続けてメモしたが、実はその前週にちょっと大きな買い物をした。と言っても何十万というわけではなく、一万円超というレベルである。商品は「」。人によっては当たり前かもしれないが、自分史上(笑)一番高価となる。前から気になっていたが、某通販雑誌のベストセラー枕を注文した。


 真空パック仕様でほどなく着いた。開けてみるとフワフワと広がり、商品ページに載っている形状となる。最初、頭を乗せてみると少し硬いイメージを受けた。大丈夫かな…という思いがふと浮かぶ。その晩から新しい相棒としてベッドを共にすることになった。横の長さが十分にあるので、安心感のビジュアルだ。


 首筋をサポートする硬めのクッションがぴたりとハマり、頭頂部は柔らかめでなかなかこれは良いのではないか。寝入りはいい方なので違和感なく眠ることが出来た。夜中に目が覚めてトイレに行くは齢相応で気にならないが、自分にはその後横向き態勢で寝る習慣がある。うんっ?その向きだと、ちょっと窮屈だ。


 「10日間、使ってみてください」というチラシの同封があり、素直に9日間は使用を続けた。ごく普通に仰向けに寝ている分には何の差し障りもなく、いや今まで以上に熟睡しているのかもしれない。しかし寝返り、横向きの時の覚醒がどうにも気になる。んー決めた。返品だ。14日以内は可なので、別れを決意した。


 しかし「本当に枕のせいなのか…」と内なる声がする。先日読んだ新書の中に、「眠りは死と通ずる」という箇所があった。ぐっすり眠れるためには「よく生きたか」が問われるのではないかと、びくっとする一節を読む。そうだよなあ。十分に働き、遊び、心身が満足できれば、すうっと死ねる気もする。半端なんだよ!


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