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都合のいい言葉

2010年09月29日 | 雑記帳
 ある機関より職場に送付された一枚の文書。
 訪問者の変更を告げる内容である。もちろん事前に連絡があったので、面食らったわけではないが、次の言葉に首をひねった。

 【事由】都合により
 
 いいのかなあ、何か変じゃないのかなあ。同僚に訊いても同意してくれる。
 「職務の変更により」とか「私用により」であれば、納得できるが、まあ下々のものはそんなことを知る必要がないとばかりに…。
 これが逆の場合は、結構その内容が問われるんだろうなあ、などとひがみっぽく考える。

 さて、日本語としてはどうなんだろう。
 
 都合 「ほかとの事柄との関係、なりゆき、ぐあい」「その折の状況や事情」
 
 ああ、そうだね。これで文脈が通らないわけではない。どこまで詳しく説明するかは、やはり関係性で決まると言うべきか。

 ずいぶん、都合のいい言葉だね。

 とここまで書いて、なんで「都」が出てくるんだと思ってしまった。
 
 調べて、了解。なるほどだ。

 と安心したところ、なんで「つ」と読むのだと思ってしまった。

 調べて…まあ、これはいいか。

 都合があって、止める。

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