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調和という強み

2018年10月16日 | 読書
 イギリスでは「ベントー」(弁当)が完全に英語として通用すると、茂木健一郎が書いていた。
 寿司やラーメンだけでなく、いわゆる海外における日本食は、ブームの域を越え、定着に向かいつつある。
 それは、茂木によると「日本文化の影響力は明らかに強まっている」一つの証拠としてとらえることが出来るようだ。


Volume122
 「大切なのは、海外の日本食ブームが示している日本の『強さ』は何かを見極めることだろう。それは、端的に言えば、さまざまな影響、要素を混ぜて、調和させる力。」


 似たようなことは、昔から言われてきているはずである。

 例えば宗教に関することは典型的か。
 例えば工業製品であっても、そうした発想のあるモノづくりが日本は得意だったはずだ。
 
 それが今は「」において、世界に発信できるコンテンツとして最も顕著に表れているのかもしれない。



 他の文化、また日常生活においても私たちは「調和」を重視しているはずだし、そういう点を改めて見直すことが、閉塞感を打破するきっかけにつながるのかもしれない。


 もちろん教育の場でも十分意識されてはいるだろう。
 「調和」というキーワードは古い印象もあるだろうが、今流布している様々なワードに引っぱられるのではなく、強みを生かすためにはもっと強調されていい。

 調和ということを視点にした学習構想などは十分に開発の余地があるだろう。

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