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悲しみの復権

2005年04月10日 | 読書
「悲しみの復権」ということも、この授業を構想するきっかけであった。それは少年少女時代に他者の不幸に悲しみを感じ涙を流すという経験をするのを排除して、「明るく、楽しく、強く」という価値観だけを押しつけると、その子の感性も感情生活も乾いたものになってしまわないかという危機感である。
大瀬敏昭「輝け!いのちの授業」(小学館)

「不幸」はたくさんあるのだけれど、
その不幸を見せないように、できるだけ触れないように
といった姿勢が大人に見え隠れすることがある。
うすっぺらな明るさや楽しさだけでは
本当の強さは生まれてはこないだろう。
学校は、悲しみに向かわせる意図的な場を作り上げているか。



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