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実がつまっている字

2007年10月05日 | 教育ノート
 「今日の一字」と銘うって始めたコーナーも20字目。調べ始めるとどうしても旧字体のことが多くなるわけだが、改めて漢字の魅力を感じる。
 この「實」も、「家」と「ゆきわたる」と「財宝」に分けられるという実に豊かな意味が込められているわけで、まさに「実がつまっている」印象をうける字である。
 現在の字体の軽やかさもいいが、旧字体の重厚感に惹かれるなあ。


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 「実」のもともとの字は「實」。つまり「うかんむり」に「貫」です。
 うかんむりは家、屋根を表し、貫はたくさんの物や貝(お金、宝の意味)がつまっているという意味です。
 従って「家の中に宝物がいっぱいに満ちたようす」を表した字が「実」です。「充実」「果実」「誠実」など熟語を並べると「みちる」という意味がよく伝わってきます。

 さて、実りの秋。稲刈りも順調に進み、収穫の安堵感が地域全体に広がっているようです。
 子供たちもこの後の各活動や発表会等で思う存分力を発揮してくれるでしょう。
 しかし「できる、わかる」を表面だけでとらえず、「実の入った力」に高められるようしっかり見取っていきたいと改めて思う10月です。
(10/3)
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