すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

具体的な展開に心を奪われるな

2007年03月29日 | 雑記帳
 冬休みのことだったろうか。確か昼食時に職員室の隅にあるテーブルで同僚と雑談をしていた。

 「これからどんな時代になるかわからないし、結局どんな力をつけてやればいいんだろうね。」
 「勉強ばかり出来たって、高が知れてるし…」
 「大学を出たって就職できない奴はいっぱいいるからね。」
 「やっぱり挨拶でしょ。挨拶さえ出来れば結構生き抜いていける。要は世間をどう生き抜くかってこと。」
 「あきらめる力が大事でしょ。へんな希望を持たないで地道に生きる」
 真面目とも冗談ともとれる話の末に、まとまったのは
 「やはり、健康かな。体力だな。生きていくには」
といった結論?が出された。

 それはそれとして、新しい年度を前に私たちの務めを焦点化させたとき、いったい何が残るかは、やはり確認しておきたいことだ。

 身につけさせたい力なら、いくらでも挙げることができる。
 それを一つ一つ確実なものにしていく努力はもちろん大切だ。
 しかし、能力にも家庭環境にも違いのある多数の子が集う学校という場で、ぎりぎりのところで、しっかりと叩き込んでおきたいことは何なのか。
 ずばり一言で!

 寝床の中で、あれこれと反芻してみて出てきたことは、次の二つ。

 全力を出す
 人は一人で生きているんじゃない

 具体的な展開のみに心を奪われてはいけない。
 教育活動としての展開の位置づけをこの二つに照らし合わせてみるという作業が必要になってくる。
 大切な時期だ。


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