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ただただ心のままに

2021年02月12日 | 雑記帳
 図書館ブログで、休日前に「雪国」の遊びなどに関する蔵書を紹介してみた。

 昭和30年代生まれとしては、たくさんの雪遊びを経験したつもりだが、今になってあの頃何を思ってやっていたのかなあと、つい考えてしまった。

 「雪玉割り」である。私の記憶では「雪玉ぶつけ」などと言っていたように思う。
 できるだけ堅い雪玉をつくり、それをぶつけ合う。
 ぶつけた時に割れない方が堅いわけだから、しごく単純である。



 堅くするためには、初めの小さい段階からきつく握り、それをさらに堅く作った雪面に転がすようにして膨らませていく。
 雪だるまをつくるのはただ単に大きくすることが求められるが、こちらはそれに堅さが要求されるわけである。

 小さい球の時に、口で吸って水分をとるということもやっていた。
 そうすればいくらかでも氷状に近づくと考えたのだろう。

 そして戦闘が開始され、ぶつけ、ぶつけられても最後まで割れない雪玉は、大事に取っておいたりした。
 ああ、それからその雪玉を外に置いておき、凍らせるという手も使ったはずだ。


 言ってみれば、メンコ遊び(この周辺では、パンパンぶち)の冬バージョンだろう。
 しかし、舞台(土俵のような場)を設定し、雪の吹きすさぶ中、きっとしめった手袋でよくやったなあと思う。

 雪をギュッギュツと握りしめる感覚が、今でも思い出せる。
 ヤッターと叫びながら、ぶつけあう顔、顔、顔…
 冷たくなった手足を、まきストーブに近づいて暖めるとき…

 いろんな風景がよみがえる。ただただ心のままに遊んでいた頃。


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