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「母心」を知れ

2016年07月21日 | 雑記帳
 連休最終日の月曜午後、「母心」という漫才コンビの独演会があるという。ツアーで仙台市、山形市と回り、なんとこの秋田は湯沢市が会場。何か理由があるのだろうか。県南部がお笑いレベルが高い?聞いたことがない。それでも百人以上の観客はいたようだ。田舎のお笑い評論家を自称する者として見ねばなるまい。


 2時間弱の独演会は、合間に映像などを交えながらの4部構成だった。一番得意としているネタは、ボケ役が女装し得意の歌舞伎マネで展開していくものだった。会場も一番湧いた。コンクールでも活躍しているし、なかなかの実力があると見た。もっと流行ってもいいかもしれないが、芸人の世界は容易ではない。



 「笑点」に出演したときの映像がyoutubeにあったので興味のある方はどうぞ。ネタはともかく、自称田舎の言語研究者として気になったのは「母心」というネーミング。つけた経緯はともかくこの言葉自体を久しく聞いていない。そもそも辞書にあるか。調べてみた。見出しがあったのは「新和英大辞典」のみだった。


 英訳として「motherly feelings;maternal affection」とある。ということは、欧米圏では使われている?ということか。見出し語としてないのは、日本で使う頻度が低いということだ。「親心」が一般的なのはわかるが、「母」と特定できる「心」は難しいのか。また「父心」がないから見出し化しないのか。少し謎だ。


 ところで、同世代ならこの言葉の広まった頃を覚えているだろう。そう、あの浪越徳治郎というおじさんのCM。「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」だったと思う。あの「カッハッハッハ」という笑い方も印象的だった。今検索したら「セラピストの元祖」と称されている。そうか!母心とは、治療する心なのだ。

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