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つなぐ仕事人の言葉

2015年05月23日 | 読書
 吉田尚記というアナウンサーの文章を読んだ。「アナウンサーとは”間をつなぐ”職業です」と書き始め、いくつかのポイントが紹介されていた。

 それを読みながら、これは教師にもそっくり当てはまるなあと思った。
 特に「子どもが喋らなくて…」とぼやくようなことがあるとすれば、この方が挙げたことは結構使える。

 一つは「質問の技」である。

 ○会話をつなげるためには、相手に質問していけばいいんです。

 ○答えやすい具体的な質問をする。

 ○何を質問していいかわからない人は時間軸にそって聞きましょう。

 ○内容よりも答えやすいか否か、その一点が肝心です。



 次は「リアクションの技」である。

 ○驚くことと面白がることも、人の話を促します。

 ○褒めるのもいいですが(略)驚くほうが簡単です。

 ○面白がるためには、自分の価値観やハードルを下げましょう。


 これは、低学年向けによく使うと思いながら、読んだ。

 ○「間違った」情報も効果的です。

 ○人は間違った情報を訂正するとき、一番しゃべってくれるんです。



 最後は、かなり観念的であるが、ある真実だと思う。
 教育の場では使いにくいように思える。
 しかしだからこそ、かなり効果を発揮する技術と考え方だ。

 ○喋ったら意思が伝わるわけでもないし、喋らなければ伝わらずにすむわけでもない。

 ○ただ会話をつなげていけば、何かが伝わるし、何かが生まれるんです。



 自分と相手をつなぐ。
 子どもと子どもをつなぐ。
 いずれの場合であっても、いくつかの原則に基づいた有効な技術が存在する。

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