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曖昧で論点の不明確な思考の奨励

2005年09月24日 | 読書
現在の学校教育は、イエス・ノーを明確にすることに抵抗を示す。いろいろな考え方がある、答は一つではないという口実のもとに、イエス・ノーを明確にすることを「単純な二分法」とみなして嫌う。その結果、様々なものを灰色にし、ぼやけさせる。曖昧であることが人間性のしるしと考えて、実は様々な事柄について判断を保留する。つまりは曖昧で論点の不明確な思考を奨励していることになる。
樋口裕一『ホンモノの思考力』(集英社新書)


「○か×か」を問う手法には厳しさがある。
その厳しさを積み重ねることが、思考力を鍛える。
「○×方式は、○か×か」という問いに
今「△」を出してしまったら
永遠に△を出し続けなければならない。
○でも×でもいいから
決意を持って判断するから、思考は動く。

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