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「光の糸」を聴き続け

2015年12月29日 | 雑記帳
 今年はかつてないほど音楽を聴かなかった気がする。車での通勤距離2,3分だし、徒歩のときにヘッドホンを耳にする齢でもないし…。自宅でのんびりするときも映像の方が多いし、CD購入もぐっと減ったように思う。中古を含めてもおそらく10枚には満たない。そんななかで比較的聞き続けたのは浜田省吾だ。


 新アルバムは4月末の発売だったが、買ったのは夏過ぎだったように思う。まあ休日の運転するときに流していて、その時はそんなに良くも思えなかったが、NHKのSONGSで特集をした番組は、見入ってしまった。スタジオ演奏が主でなくて、イメージフィルムのような手法で曲を流していき、それが魅力的だった。


 「地上波の音楽番組で単独特集」されるのは初めてだったそうな。つかず離れずという感じではあるが、注目してきたシンガーだったので、そのことを今意識できたのも不思議な感じだ。やはりアーティストとしての矜持みたいなものなのかな。考えてみれば、好きになるきっかけはジャクソンブラウンだったからな。


 で、改めて車で聴きなおすと、一つ違った感じで聞こえてくる。これは映像の効果なのかなと思いつつ、歌詞カードを見る。ああ、曲のポップスさで聞き流してしまいがちだが、浜省なりの世界観はやはり表現されているなあ。と同時に、還暦を過ぎたシンガーの歌声は果たしてどこまで届くだろうと思ってしまう。


  未来へ連なる光の糸を紡いでいこう
 暗闇に支配されないように
 つないだ手の温もりを闘う勇気にかえて
 残された僅かな時間の中で
 焦らないで緩まないで生きる

 命の炎を高くかざして道を照らせ
 来る日も来る日も燃え尽きるまで、友よ共に
 (「光の糸」より)

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