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「わかりあえないことから」読み直し

2012年11月23日 | 読書
 『わかりあえないことから』(平田オリザ  講談社現代新書)

 この文章は、講談社のPR誌『本』に連載されていたときに、非常に興味を持って読んだ。
 頷き、立ち止まり、前にもどったりして繰り返して読んだように思う。

 自分たちの仕事にとって、とても大事な視点が書かれている。それは、この書に添えられた次の副題を見ることでわかるだろう。

 コミュニケーション能力とは何か

 演劇・戯曲の専門家の立場から、積極的に教育、社会への発言を続けている著者の考えは、今私達が直面している問題を正確にとらえているように感じた。
 そして私達が安易に「コミュニケーション能力」と騒ぎ立てることに、警告を発しているようにも思う。
 それは、無言も口ごもりも表現とする演劇人としては、当然なのかもしれない。

 このブログを検索してみたら、計3回もメモを残していた。

 「コミュニケーションの量の減少」という問い②

 冗長率のことを冗長に語る
 
 対話というナマモノ


 改めて読み直してみても、本当に読みどころが満載である。

 以前書いたこととは別に、いくつかのキーワードに再び出合う。
 これらについても、明日からメモを残しておこうと思う。

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