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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感+ 2021/5/21-2>
ニュースを見て、驚き、怒っている。
IOCコーツ調整委員長が、「(テスト大会の結果をもって)緊急事態宣言下でも東京五輪を開催できる」という認識を示した。無観客で、海外からの関係者もほとんどいないテスト大会をいくつかこなした程度で、何を言っているのか。無責任にもほどがある。IOCは、何様のつもりか。マラソンのテスト大会を実施した札幌市は、「まん延防止措置」が遅れたために悲惨な状況に陥っているではないか。
今、組織委が準備している新型コロナ対策「バブル方式」は、特に海外からの五輪関係者を完全に隔離することで、五輪関係者の安全を確保するとともに、関係者以外に感染させないようにするものだ。しかし、そのガイドラインである「プレイブック」には、行動指針が書いてあるだけで、実効性を担保する方策は示されていない。違反したら国外退去ということで、監視役をおくらしいが、海外からの五輪関係者約6万人を誰が、どう監視するのか。ボランティアを含めて10万人を超える国内関係者は、どう管理するのか。実は、五輪関係者を守れるかどうかも、かなり怪しい。
完全になめられている大会組織委は、コーツ委員長の発言を黙認しているようだが、これがまかり通ってしまえば、「緊急事態宣言」自体がなんの意味も持たなくなる。特に、対策を講じながらも、休業要請され、違反すれば罰金(過料)を課せられる飲食店などは、もうやってられないだろう。
コーツ委員長の発言には、断固、抗議をし、ホスト国(開催都市)として明確な開催(または中止)の基準を示すべきだ。さもなければ、この際、非人道的組織と化したIOCとは縁を切るべきだ。開催地返上の賠償金が発生するならば、使い切れていないGo to予算で払ってしまえばいい。それが、国民の安全安心を守るということではないか。


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