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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



仕事が忙しく、ブログに載せる記事をじっくり考えることができない。1回1000文字程度の内容でも、結構頭を悩ませているわけで…。1ヶ月まるまる空いてしまうのはシャクなので、とりあえず、窮余の策として、備忘録的に記しておくことにした。


◆キリンカップ2007

スポーツニュースで、ダイジェストやハイライトを見た程度だった。日本のいいところばかりを見ていたせいかもしれないが、それでも、今の日本代表のサッカーは、おもしろいと思う。オシム監督のおかげであることは間違いない。

しかし、選手の年齢を見ると、愕然とする。今、ピッチを駆け巡っている選手たちは、ゴールデンエイジの影に隠れていた感もあり、やや遅咲きである。そして、多くの選手が、2010年のW杯南アフリカ大会のときには、20代の後半を迎え、30歳を越える者もいる。円熟期にあるといえなくもないが、ピークは過ぎてしまうだろう。

そう考えると、かえすがえす、2006年ドイツ大会がもったいなく思われる。ゴールデンエイジと称された、才能と経験をそなえ、20代半ばというもっともいい年齢で迎えたワールドカップ。トルシエからオシムにバトンタッチできていたら……。「たら」「れば」は禁句なのは百も承知だが、やはり、そう思わざるをえない。


◆ヒデと桑田

ポルトガルでチャリティマッチに中田が出場していた。顔からは精悍さが失われ、おだやかな青年の表情が印象的だった。30歳という若さで、サッカーという戦いから退いたことをとやかく言うつもりはない。しかし、やはり、彼は、その1週間前に開催されていたキリンカップサッカーに、出場しているべきだった。今のオシム・ジャパンに足りないものは、若きヒデが放っていた、シビアなスルーパスのような気がしてならない。

ほぼ同じころに、ケガから復帰した39歳の桑田が、MLBのマウンドに上がった。メジャーに合流するための移動中の空港で、背番号18を知り、涙していた姿。そして、中継ぎながら、その投球術でメジャーの打者を翻弄する姿は、あまりに感動的である。

ヒデと桑田。桑田にエールを送りたくなるのは、単に世代が近いからだけなのか。


◆デットマール・クラマー

なぜかクラマーさんに関する話題が多いような気がする。5月の中旬にアビスパ福岡の招きで来日していた。NHKの「その時歴史は動いた」でも取り上げられていた。最新刊のサッカー批評にも載っている。

2006年のワールドカップで完敗し、オシム監督が日本のサッカーを再建しようとしている今、その課題や狙いは、40年前のクラマーさんのやったことに通じるものがあるのではないか。

日本らしいサッカーとは何か。どうすれば世界で戦えるのか。その答えは40年前にあったということ。40年前から変わっていないということなのだろう。

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