竜の末裔 第95話

「・・・・・可能性があるとしたら・・・・・、龍皇国皇帝陛下自らの要請、もしくは外交総監であるヴィシュヌおば様による緊急の謁見要請でしょう。」
「・・・！皇王護衛兵長でもダメなのですか！？」
「あなたがフェンさんですか、マオからいつも話は聞いています。非常に答えづらいですが、おそらくお目通りは叶わないでしょう。帝への謁見は本来、三ヶ月以上前に申請を行い、中書門下十家が許可したものだけが許されるのです。皇王護衛兵長と言えど、例外は認められないと思います。」
「と、するとだ。王様かなんとかっていうおばさんしか会ってくれねぇってことかぁ。」
「・・・何たることだ・・・。ではこのままヴァルドが滅びるのを見ていろというのか・・・」